松永総研

北浜の虎と呼ばれた男

天然ゴム市場パート2

 上海ゴムは、0.9%安の1万2500元付近で今朝から小動きを続けております。現在の上海ゴムから高率関税を差し引いてキロ当たりの円換算にすると、(1万2500元-900元)÷1000kg×16.29005=約189円換算となります。それに対して東京ゴムが2円ほど割安換算となっているようです。本日の中国の資源銘柄は、全体的に小動きです。

 東京ゴムにおける昨日時点での投資家の買い越し枚数は、前日比311枚増の6969枚です。投資家の買い越しポジションは、20日に981枚減少し、21日に241枚減少しました。20~21日の2日間で投資家の買い越し枚数が1222枚(約15.5%)も大幅に減少し、玉整理が大きく進みました。「投げたらしまい」という相場格言もあり、投げ(買い方の損切りの手じまい売り)が一巡すると、それまでの急落の流れが止まる傾向もあるようです。
東京ゴムの投資家ポジション

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原油市場の総括

 NY原油は、5月25日のOPEC総会に向けて、3週間で9ドル幅ほど上昇しました。そして、大方の予想通りにOPEC総会で協調減産の9カ月延長が決定しましたが、サプライズがなかったことを受けて、短期筋の売り攻勢にNY原油が下落に転じました。その後、OPEC加盟国による協調減産から除外されたリビアとナイジェリアの増産圧力を受けてNY原油の下げ足が速まりました。また、米国の原油在庫やガソリン在庫が予想外に増加したことを受けて、NY原油が更に下落しました。それにより6月21日のNY原油が一時42.05ドルまで下落し、昨年11月の安値(42.20ドル)付近まで下落しました。テクニカル的には、昨年11月14日の安値(42.20ドル)と6月21日の安値(42.05ドル)でダブルボトムを形成する可能性もあります。

 米原油生産は、2016年1月から6月にかけて減少傾向を強めました。しかし、2016年11月のOPEC総会で協調減産が合意されると、原油価格の先高観が強まり、米シェールオイル開発業者の多くが増産に転じました。それにより、米原油生産がハイペースで増加を続けることになりましたが、今年の4月頃からNY原油が50ドル台を割り込み始めると、米原油生産の増産ペースが大きく鈍りました。NY原油の50ドル割れがこれ以上続くようでは、米原油生産が昨年前半のように減産傾向に転じる可能性もあります。こうした米原油生産の増産ペースの鈍化傾向により、NY原油が下値の限界に迫ってきたようにも感じられます。

 米原油在庫は、4月頃から安定した大幅減少傾向を続けてきましたが、先々週のEIA発表値で大幅増加となり、先週のEIA発表値で小幅減少に留まりました。それにより、NY原油の買い方投資家に動揺が広がり、NY原油の下げ足が速まりました。しかし、今週のEIA発表値で前週比250万バレル減となり、再び減少傾向を強め始めております。5~6月の米製油所稼働率が昨年のエネルギー需要のピーク時を上回っており、この時期としてはかなり異例ともいえる高さを示しております。米製油所稼働率は、エネルギー需要のピークとなる8月頃に向けて上昇を続ける傾向もあることから、8月頃に向けて米原油在庫が減少傾向を強めることは十分考えられます。

 6月21日のNY原油が一時42.05ドルまで下落し、昨年11月の安値(42.20ドル)とダブルボトムを形成する可能性が高まってきたことを受けて、ここは東京原油に対して値ごろ買いも一考ではないでしょうか。そして、昨年11月から続く米国のハイペースな増産基調が、5月頃からかなり大きく鈍化しており、米原油生産が減産に転じる可能性も出てきた。そして、ロイターが先月発表したアナリスト34人を対象とした調査結果による今年のWTI原油平均価格見通しが53.52ドルであり、6月21日のNY原油の引け値が42.53ドルですから、「NY原油の上げ余地は大きい」と考えるべきかもしれません。

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原油市場

 昨夜のNY原油は、リビアやナイジェリアの増産観測に圧迫されて一時42.05ドルまで下落し、42.53ドルで取引を終えました。先月安値(43.76ドル)を割り込み、昨年11月の安値(42.20ドル)とダブルボトムを形成する可能性が出てきました。

ナイジェリアの8月の原油輸出量が日量202万バレルまで上昇し、1年5カ月ぶりの高水準となる見通しがロイター集計により発表されました。一方、リビアの原油生産が日量88万5000バレルにまで増加したことも伝えられております。OPEC加盟国であるリビアとナイジェリアは、OPECによる協調減産から除外されております。

昨夜発表されたEIA週間石油在庫統計は、原油250万バレル減、ガソリン60万バレル減、ディスティレート110万バレル増となり、製油所稼働率が0.3%上昇の94.4%でした。米原油生産は、1万2000バレル増の日量933万バレルでした。EIA週間石油在庫統計は、全体的に大方の予想通りの内容でした。米原油在庫が再び減少傾向を強めてきたことは注目でしょう。また、米国の増産ペースが鈍ってきたことも注目でしょう。

 昨夜のNY原油は、リビアやナイジェリアの増産観測に圧迫されて一時42.05ドルまで下落し、42.53ドルで取引を終えました。先月安値(43.76ドル)を割り込み、昨年11月の安値(42.20ドル)とダブルボトムを形成する可能性が出てきました。

ナイジェリアの8月の原油輸出量が日量202万バレルまで上昇し、1年5カ月ぶりの高水準となる見通しがロイター集計により発表されました。一方、リビアの原油生産が日量88万5000バレルにまで増加したことも伝えられております。OPEC加盟国であるリビアとナイジェリアは、OPECによる協調減産から除外されております。

昨夜発表されたEIA週間石油在庫統計は、原油250万バレル減、ガソリン60万バレル減、ディスティレート110万バレル増となり、製油所稼働率が0.3%上昇の94.4%でした。米原油生産は、1万2000バレル増の日量933万バレルでした。EIA週間石油在庫統計は、全体的に大方の予想通りの内容でした。米原油在庫が再び減少傾向を強めてきたことは注目でしょう。また、米国の増産ペースが鈍ってきたことも注目でしょう。

米原油在庫


米原油生産と製油所稼働率石油製品在庫


NY原油の日足

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天然ゴム市場パート1~3

6月22日

天然ゴム市場

 昨夜の原油市場が大きく下落したものの、それに反して中国の資源銘柄が全面高となり、ロンドンLMEの非鉄金属銘柄も全面高となりました。

 昨日の夜間取引では、上海ゴム2%高、上海亜鉛3.1%高、上海銅1.5%高、上海鉄筋1.5%高、上海鉛1.2%高、上海熱延鋼板1.9%高、大連鉄鉱石2.6%高、大連コークス3%高、大連粘結炭3.8%高となり、大幅高となる銘柄が目立ちました。

 昨日の夜間取引で上海ゴムが上昇したこと受けて、本日の東京ゴムも5円高付近まで上昇しております。上海ゴムと大連鉄鉱石は、6月1日から15営業日連続で「年初来安値付近での小動き」を続けております。一方、石炭関連銘柄や上海鉄筋は、6月6日頃から上昇基調を続けております。中国の資源銘柄全体が上昇基調に転じ始めたことを受けて、年初来安値付近で小動きを続けている上海ゴムや大連鉄鉱石などが出遅れ物色される可能性も出てきました。


6月22日

天然ゴム市場パート2

 東京ゴムにおける投資家の買い越し枚数は、20日に981枚減少し、21日に241枚減少しました。昨日までの2日間で投資家の買い越し枚数が1222枚(約15.5%)も大幅に減少し、玉整理が大きく進んだようです。

東京ゴムにおけるファンドなど外国商品先物取引業者経由の売り越し枚数は、昨日までの2日間で1313枚(約19.5%)も減少し、利食いの買いの買戻しが進んだようです。

相場格言では、「投げたらしまい」や「踏んだらしまい」という相場格言もあります。踏み(売り方による損切りの買い戻し)や投げ(買い方の損切りの手じまい売り)が一通り出ると、それまでの急騰や急落の流れが止まる傾向もあるようです。東京ゴム市場では、20日と21日に買い方の大量の「手仕舞い売り」が出たことにより、相場格言でいうところの「投げたらしまい」となったのかもしれません。

投資家ポジション


6月22日

天然ゴム市場パート3

国際天然ゴム協議会(ITRC)加盟3ヵ国のタイとインドネシア、マレーシアが4月21日に生産国会合を開催し、天然ゴムの輸出制限の検討に入ったことを発表し、7月の次回会合で輸出削減策実施の是非を問うことを表明しました。その時のタイ・ハジャイのRSS3号現物価格は、キロ当たり72.22バーツでした。

6月17~18日にタイとインドネシア、マレーシアによる緊急会合を開催することが決定し、緊急会合に向けて東京ゴムの上げ足が速まりました。しかし、6月17~18日の緊急会合は「非公式会合」となり、結果公表は行われませんでした。それにより、輸出削減策実施を期待していた買い方の失望売りが広がり、東京ゴムが週明けから大きく下落しました。それにより、タイ・ハジャイのRSS3号現物価格が今週20日時点で53.45バーツにまで下落しました。

4月の生産国会合では、「輸出制限の検討に入った」や「、7月の次回会合で輸出削減策実施の是非を問う」などが公表され、その時のタイ・ハジャイのRSS3号現物価格が72.22バーツでしたが、今週20日時点で53.45バーツまで下落しているのですから、「7月7~10日の次回会合で、輸出削減策実施が合意される可能性はかなり高まった」と考えるべきかもしれません。

タイの現物価格


天然ゴム市場パート5「東京ゴムのXデーは7月7~10日の次回会合か?」

国際天然ゴム協議会(ITRC)加盟3ヵ国タイとインドネシア、マレーシアの3カ国が4月21日に生産国会合を開催し、天然ゴムの輸出制限の検討に入ったことを発表し、7月の次回会合で輸出削減策実施の是非を問うことを表明しました。そして、ITRC加盟3カ国が今週17~18日に緊急会合を開催し、輸出削減について話し合いました。それによると、7月7~10日の次回会合で、輸出削減策の全体量や各国の割り当て量などを話し合う段取りとなっているそうです。

タイとインドネシア、マレーシアの3カ国が昨年実施した天然ゴムの輸出削減策は、6ヵ月間で61万5000トンの輸出を削減するというものでした。その内訳は、タイ30万7500トン、インドネシア23万8000トン、マレーシア6万9500トンで、月平均10万2500トンの輸出削減を行うというものでした。

タイとインドネシア、マレーシアの3カ国が2012年10月に天然ゴム30万トンの輸出削減策を実施した時は、東京ゴムが1ヵ月半で70円ほど急騰した経緯もあります。今月17~18日に開催された緊急会合により、7月7~10日に開催される次回会合で輸出削減策が決定する可能性が高まったように感じられます。これから7月7~10日の次回会合に向けては、東京ゴムの安値拾いも一考ではないでしょうか。

      みんコモコラムアワード2015
      ColumnAward 2015特別賞

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