松永総研

北浜の虎と呼ばれた男

原油市場パート2

2月20日

原油市場パート2

リビア国営石油会社のスポークスマンは19日、同国最大であるエルシャララ油田が安全保守点検後に稼働再開することを発表しまいた。日量31万バレルの原油生産を誇る同国最大油田であるエルシャララ油田は、反政府武装勢力に制圧されて昨年12月から稼働停止となっておりました。ブレント原油が昨年12月の安園から16ドルも上昇しましたが、「エルシャララ油田の操業停止」も大きな上昇要因となっておりました。しかし、10日ほど前にハフタル将軍率いるリビア国民軍がエルシャララ油田を武装勢力から奪還しましたので、あとは安全保守点検が終了すると稼働再開します。それにより、原油市場が弱含む可能性もあります。

イラン産原油輸出が年明けからかなり増加しました。昨年11月5日から米国によるイラン産原油輸出に対する制裁が開始され、イラン産原油輸出が昨年11月に向けて大きく減少しました。しかし、米国政府は昨年11月、中国や日本、韓国、インドなど8カ国に対して「6カ月間の制裁除外」を発表しました。それを受けて「6カ月間の制裁除外」を受けた8カ国が再びイラン原油の購入契約を結んだことを受けて、イラン産原油輸出が1月から再び増加したことが報告されております。

イラン産原油輸出の増加にリビアのエルシャララ油田の操業再開を受けて、「原油市場の供給過剰」が再び意識される可能性が高まってきたように感じられます。

天然ゴム市場「連休明けの上海ゴムが連騰する理由」

2月20日

天然ゴム市場「連休明けの上海ゴムが連騰する理由」

 本日の上海ゴムは、今朝から0.7%高付近で小動きを続けておりましたが、14:40頃から急伸し、15:15時点で2.7%高まで急伸しました。これで上海ゴムは2連騰となります。それを受けて東京ゴムRSS3も14:40頃からプラス転換となり、4円高の197.5円で日中取引を終えました。これで200円の大台まであと2.5円に迫りました。

 上海ゴムは、1月31日時点では1万1330元でしたが、9連休となった旧正月明けから高騰を続け、本日15:15時点で1万2500元まで上昇しております。旧正月明けの上海ゴムが10%ほど上昇した要因の1つとして、中国政府が発表した自動車購入支援策が挙げられます。

中国政府は1月29日、「消費の着実な成長を促進し、強い国内市場の形成を促進するための最適供給の実施(2019年)」を発表しました。その主な内容は、「古い自動車の廃車を進め、新エネルギー自動車の補助金構造を継続的に最適化する。農村部の自動車のグレードアップを促進し、市内へのピックアップトラックの規制緩和を促進させる。中古車市場の繁栄を促進させる。」という内容でした。

 中国の天然ゴム消費量は、世界全体の約37%を占めます。そして、天然ゴムの9割ほどが自動車などのタイヤに加工されます。その内の約40%が新車用タイヤに加工されます。それにより、中国の自動車販売台数が増加すれば、天然ゴム消費量が増加することになります。中国政府が自動車購入支援策を発表したことを受けて、中国企業による天然ゴムの買い付けが活発化し始めております。

原油市場

2月20日

原油市場

 昨夜のNYダウが一時2万5961ドルまで上昇し、昨年12月3日の高値(2万5980ドル)まであと19ドルに迫る場面もありました。それにより、昨年12月3日の高値と昨夜の高値によるダブルトップが意識され、上値抵抗が強まったようです。また、昨年12月4日からの急落に対して「V字回復完了」となる水準まで上昇したことを受けて、2カ月間続いた上昇基調に対する達成感が高まってきました。それにより、NYダウの値動きの影響を強く受ける原油市場に対して、そろそろ弱気な見方も一考かもしれません。

 2016年秋からの2年間に及ぶトランプ相場でNYダウが9000ドル上昇する間に東京ドバイ原油が3万円ほど上昇しました。その後、NYダウが昨年12月4日から4200ドルほど急落した間に東京ドバイ原油も2万5千円ほど下落しました。そして、NYダウがこの2カ月間で4000ドルほど上昇する間に東京ドバイ原油も1万2千円ほど上昇しました。NYダウと東京ドバイ原油のチャートを見比べれば、NYダウに対する東京ドバイ原油の連動性がよく解ります。ここでNYダウが下落に転じると予想するのであれば、東京ドバイ原油に対して弱気参入も一考かもしれません。

 米週間石油在庫統計に対する市場予想は、原油310万バレル増、ガソリン110万バレル減、ディスティレート170万バレル減となり、製油所稼働率が0.5%上昇の86.5%です。市場予想通りとなれば、米原油在庫が5週連続で増加することになります。現在の米製油所稼働率が昨年の最低値を下回っており、エネルギー需要がかなり減少しております。米原油在庫が来月に向けて更に減少することも予想されるだけに、そろそろ東京ドバイ原油に対して弱気な見方も一考かもしれません。

 

※チャNYダウの週足
東京ドバイ原油の週足
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白金市場パート3

2月20日

白金市場パート3

南アフリカ国営石油会社のエスコムが経営危機に陥っており、インフラの老朽化や石炭不足、技術不足などの影響で2月10日から大規模停電が5日間続きました。エスコムでは、総額4200億ランド(約3兆3000億円)の債務が発生しております。

 南アフリカのラデべ・エネルギー相は昨日、今回の大規模停電に対して、「インフラ老朽化によるエスコムの発電力低下は、我々が新しい世代の発電能力に対する投資を必要としていることを証明した。」と述べました。

 南アフリカのラマポーザ大統領は14日、「経営難に陥っている国営石油会社のエスコムを3社に分割する計画こそ、同国経済へのリスクを最小限にとどめる。」と述べております。これに対して労働組合側は、「3分割は、大規模リストラや分割民営化を促進することになる。」として反対しております。

南アフリカ政府は、予算案を本日発表する際に「エスコムの救済策」も発表する予定となっております。この救済策が不十分と判断されることになれば、白金鉱山会社への電力供給に対する不安が強まり、白金やパラジウムが更に上昇力を強める可能性も高まります。また、ラマポーザ大統領による「エスコムを3社に分割する計画」が支持されることになれば、エスコムでの大規模ストライキの可能性が高まります。

天然ゴム市場「明日からタイが暑期入り」

2月20日

天然ゴム市場「明日からタイが暑期入り」

 昨日の上海ゴムは、15時半ごろから2%ほど上昇し、5.4%高で取引を終え、今年最大の上げ幅を記録しました。本日の上海ゴムは、11時頃から上げ足を強めて1.2%高で前場を終えました。それを受けて東京ゴムRSS3もプラス転換となりました。

タイの気象局は18日、今週21日から暑期入りとなることを発表しました。暑期入りとなれば、気温上昇と共にゴムの木の落葉が進み、天然ゴムの減産期を迎えます。しかも、タイの気象庁は、今年の暑期の気温が例年より1~2度高くなる見通しを発表しました。エルニーニョ現象が発生していることにより3~5月の東南アジアの気候が例年より「ホット&ドライ」となることが見込まれております。それにより例年以上に減産期中の天然ゴム生産が減少することも予想されます。

 本日から2日間の日程でタイとインドネシアとマレーシアによる国際3カ国協議会(ITRC)が開催されます。今回の3か国会合では、「天然ゴム30万トンの輸出削減策」と「輸出削減策によって生じた在庫を市場に還流させないための計画」などが話し合われる予定です。今回の3カ国会合で輸出削減策が合意されることになれば、「天然ゴムの輸出削減策」に「タイの減産期入り」や「エルニーニョ現象による3~5月の天然ゴム生産地のホット&ドライ」などが加わり、3~5月の天然ゴム供給が大幅に減少する可能性も高まります。

金市場パート2

2月20日

金市場パート2

 昨夜のNYダウは8ドル高となり、2日連続で年初来高値を更新しました。昨夜のNYダウが一時2万5961ドルまで上昇し、昨年12月3日の高値(2万5980ドル)まであと19ドルに迫る場面もありました。それにより、昨年12月3日の高値と昨夜の高値によるダブルトップが意識され、上値抵抗が強まったようです。また、昨年12月4日からの急落に対して「V字回復完了」となる水準まで上昇したことを受けて、NYダウに対する達成感が高まってきたようです。それにより、NYダウの下落に備えるタイミングにきているのかもしれません。そうした米国株への高値警戒感の高まりを感じて金相場が上げ足を強めてきたと考えるべきかもしれません。

 ここで米国株が下落に転じてリスクオフの流れが強まることになれば、「リスクヘッジの金相場」がより注目されることになります。NYダウの上昇基調がここで終了し、これまでの上昇に対する反動安に転じる可能性も高まってきただけに、金相場の一段高に注目するべきかもしれません。そして、NY金が昨年から続く上値抵抗線となっている1350~1365ドル付近まで上昇するまで金相場を強気することも一考かもしれません。

 

NYダウの日足

 

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