松永総研

北浜の虎と呼ばれた男

原油市場

9月13日

原油市場

 APIから今朝発表された週間石油在庫統計では、原油620万バレル増、ガソリン790万バレル減、ディスティレート180万バレル減となりました。ハリケーンの影響で製油所稼働率が低下したので、「原油在庫増&ガソリン在庫減」は、ある程度仕方がないことのようです。

 NY原油は、7月中旬から46~50ドル付近の範囲内で小動きを続けております。しかもハリケーン「ハービー」や「イルマ」が到来してもなお46~50ドル付近の範囲内での小動きを続けているのですから、かなり居心地の良い水準となっているようです。それによりしばらくは、46~50ドル付近の範囲内での逆張りに徹することも一考かもしれません。現在のNY原油(昨日の終り値は48.2ドル)は、「46~50ドル付近の範囲内での値動き」の中間的な水準となっております。

NY原油の日足

 

※チャートの情報提供元は(株)エムサーフです。チャートの著作権は、(株)エムサーフに帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、株式会社エムサーフは一切の責任を負いません。



天然ゴム市場

9月13日

天然ゴム市場

 上海ゴムは、一時1万7000元の大台に乗せました。それに伴い、東京ゴムも230円台に乗せました。本日の中国の資源銘柄は、全体的に上昇しております。しかし、その多くが先月下旬ごろから年初来高値付近で推移しており、上値疲れも感じられます。

東京ゴムは、昨年9月からの4か月間で2倍以上となり大相場となりました。そして、1月下旬から大暴落となりました。そうした大暴落の反動により、6月中旬ごろから3カ月間ほどじり高基調を続けました。昨年9月から今年の8月までの東京ゴムは、まさに「激動の1年間」でした。東京ゴムは、「大暴騰→大暴落→自立修正高」を終えたことにより、しばらく方向性に乏しい展開となることも予想されます。それにより、値動きの面白そうな他の銘柄を探すことも一考かもしれません。

トウモロコシ市場パート2

9月13日

トウモロコシ市場パート2

 今年の米国産トウモロコシは、4年連続の豊作見通しです。そして、この時期のシカゴコーンは、4年連続で生産コストを50セントほど下回っております。昨年までのシカゴコーンは、3年連続で秋高の現物呼び出し相場に発展しました。豊作観測が強まってシカゴコーンが天候相場末期に生産コストを50セントほど下回ることもありますが、そのあたりが底値圏となり、需給相場入りと共にじり高基調に転じるパターンが昨年まで3年連続で発生しております。

 昨年の米国産トウモロコシは、過去最高の豊作となりました。昨年のこの時期は、米トウモロコシ農家のサイロが満タンとなって保存場所が足りなくなると騒がれましたが、需給相場入りと共にじり高基調に転じ、秋高の現物呼び出し相場に発展しました。いくら豊作見通しが高まっても、シカゴコーンが生産コストを50セントほど下回っていれば、生産農家の売り渋りが本格化し、現物市場は「有りがすれ状態」に陥ります。こうなれば、「ハーベスト・プレッシャー」の反対の現象が発生いします。

 意外かもしれませんが、不作相場の時ほど、収穫期にハーベスト・プレッシャーが強まります。そして、豊作観測の時は、収穫期に農家の売り渋りが強まります。この時期のシカゴコーンが8ドル台まで上昇したことは過去10年間で4回ありますが、そのいずれも需給相場入りと共にハーベスト・プレッシャーの高まりで急落しました。米国産トウモロコシの生産コストの最高額は、過去10年間では540セント付近です。生産コストは、その年の単収により変化します。

現在のシカゴコーンが生産コストを50セントほど下回っているだけに、これから生産農家の売り渋りは強まりそうです。すでに米国産トウモロコシの収穫作業が始まっており、これから収穫作業が進むにつれて、農家の売り渋りが表面化するものと思われます。

トウモロコシ市場

9月13日

トウモロコシ市場

 米農務省による昨夜の需給報告は、米国産トウモロコシの1エーカー当たりの単収が168.2ブッシェル予想に対して169.9ブッシェルとなり、前月発表値の169.5を上回りました。単収の上方修正に伴い、生産高と期末在庫も上方修正されました。

 昨夜の需給報告では、米国産トウモロコシの単収が予想外に小幅上方修正となりました。それにより昨夜のシカゴコーン12月限(新穀限月)は一時345.5セントまで下落する場面もありましたが、それでも8月31日に記録した安値を割り込みませんでした。9月限(旧穀限月)も8月31日の安値を割り込みませんでした。米国産トウモロコシの収穫作業が始まっており、シカゴコーンが天候相場から需給相場に移行し始めております。天候相場の期間中であれば、単収見通しの変化に敏感に反応する必要もあります。しかし、需給相場では、いつまでも単収見通しに執着していると、需給相場の本質を見失う可能性もあります。昨年9月12日に発表された需給報告でも、米国産トウモロコシの単収が市場予想を上回ったものの、その後のシカゴコーンは秋高の現物呼び出し相場に発展しております。

下記の2つのコメントは、私が1年前の9月13日に制作しました過去記事です。参考にしてください。

 

 

2016年9月13日(1年前の過去記事です)

トウモロコシ市場

 米農務省より昨夜発表された需給統計は、市場予想通りに米国産トウモロコシの単収が少し下方修正され、米国産大豆の単収が少し上方修正されました。米国産トウモロコシの1エーカーあたりの単収は、173.4ブッシェル予想に対して174.4ブッシェルとなり、前月発表値の175.1ブッシェルを下回りました。米国産大豆の1エーカーあたりの単収は、49.2ブッシェル予想に対して50.6ブッシェルとなり、前月発表値の48.9ブッシェルを上回りました。米国産トウモロコシと米国産大豆の単収発表は、共に市場予想を少し上回る内容となりました。そして、米国産大豆の単収の上方修正が少し目立ちました。需給統計発表後の値動きは、シカゴコーンの電子取引が1セントほど下落しており、シカゴ大豆の電子取引が23セントほど下落しております。しかし、シカゴ大豆の電子取引は、需給報告発表前に10セントほど上昇しており、現在は昨日15:15比8セント安付近で推移。トウモロコシや大豆の世界需給見通しや作付面積に関する発表は、特に前月発表値から大きく乖離する項目も見当たりませんでした。

 米農務省から発表された米国産トウモロコシの週間作柄・育成進展状況は、良好と優良の占める割合が74%となり、前週と変わらずです。デントステージが前週比11%上昇の87%となり、平年値を5%上回りました。成熟は前週比15%上昇の33%となり、平年値を1%上回りました。収穫は5%となり、前年同期を1%上回りました。米穀倉地帯は広大ですから、北部と南部では収穫開始時期にかなりの差が出ます。アイオアやミネソタ、ミシガンなど米穀倉地帯の主要地域では、10月中旬~11月上旬が収穫期となります。

 一部地域でようやく収穫作業も開始し、本格的な収穫期が近づいてきたことを感じます。こうなると、投資家の関心が天候から需給へと移り始めます。ここでは、「1か月後に農家がどのような動きをするのか?」ということを考えることも重要となります。米国産トウモロコシの1エーカーあたりの生産コストを昨年と同様に683.88ドル、1エーカーあたりの単収を174.4ブッシェルで計算すれば、今年の生産コストは、689.24ドル÷174.4ブッシェル=3.95ドルとなります。1エーカーあたりの生産コストは、年によってそれほど変化はしませんが、1エーカーあたりの単収は、年によってかなり変化します。

 米国産トウモロコシは、昨年も一昨年も豊作でした。そして昨年と一昨年のこの時期のシカゴコーンは、その年の生産コストとされる水準を50セントほど下回っておりました。それにより農家の売り渋りが広がり、2年連続で現物呼び出し相場に発展し、10~12月頃に生産コストとされる水準を少し上回るところまで上昇しました。現在のシカゴコーンは、生産コストとされる水準を60セント近く下回っており、昨年や一昨年同様に農家の売り渋りが広がることも予想されます。

 

 

2016年9月13日(1年前の過去記事です)

トウモロコシ市場パート2「豊作に売り無し、凶作に買い無し」

 「豊作に売り無し、凶作に買い無し」という穀物相場特有の相場格言があります。天候相場の期間に豊作観測からシカゴコーンが下落を続けたり、不作観測からシカゴコーンが上昇を続けることがあります。「豊作になるだろう」という投資家心理は、トウモロコシ価格を下落させる要因となります。しかし、大方の投資家が、「今年は豊作決定だ」と考えるようになれば、シカゴコーンが下がらなくなるパターンも多いようです。「豊作見通し」が織り込み済みとなれば、それを上回る弱材料は見当たらなくなります。

 シカゴコーンは、過去10年間で8ドル近くまで上昇したことが4回ありますが、そのいずれも9~12月頃に急落しております。「不作になるだろう」という投資家心理により春~夏頃に上昇を続けても、秋になって「不作決定」という投資家心理に変化すれば下落に転じることは仕方がないことかもしれません。秋ごろに8ドル付近の高値が付けば、消費者の消費意欲は低下し、農家の販売意欲は高まります。それにより消費減退とハーベスト・プレッシャーの高まりによりシカゴコーンが下落に転じるパターンも多いようです。

 シカゴコーンは、過去10年間でこの時期に3ドル台まで下落したことが4回ありますが、そのいずれも9~12月頃に上昇しております。「豊作になるだろう」という投資家心理により春~夏頃に下落を続けても、秋になって「豊作決定」という投資家心理に変化すればシカゴコーンが上昇に転じることは仕方がないことかもしれません。秋ごろに3ドル台の安値が付けば、消費者の消費意欲は高まり、農家の販売意欲は低下します。そうした消費促進と農家の売り渋りによりシカゴコーンが上昇に転じるパターンも多いようです。

 湾岸戦争の1カ月ほど前から東京金が上昇を続けたこともありました。しかし、湾岸戦争が始まれば、開戦当日の東京金がストップ安となり、その後、1カ月ほど東京金が急落を続けました。多国籍軍の戦艦や戦車、兵士などがイラン周辺に向けて移動する過程で「湾岸戦争が勃発するだろう」という投資家心理により上昇を続けていた東京金にとって、湾岸戦争が始まれば、「材料出尽くし」となって急落に転じたようです。今年の米国産トウモロコシは、過去最高の単収予想と過去最高の生産高予想となっております。7月中旬~8月上旬の受粉期であれば、「高温による受粉障害」が生じる可能性もあります。しかし、すでに一部地域では収穫作業も始まっており、今年の米国産トウモロコシの豊作観測は多少の天候異変では覆りそうもありません。今年の米国産トウモロコシが豊作になるということを誰も疑わなくなる時期を迎えたことで、シカゴコーンが月初からじり高基調に転じているのではないでしょうか。

シカゴコーンの10年足

 

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白金市場パート2

9月12日

白金市場パート2

本日の日経新聞朝刊の一面右上の見出しは、「中国、ガソリン車廃止へ、英仏に追随、時期検討」でした。そして、フォルクス・ワーゲンは11日、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)の電動モデルを2030年までにアウディやポルシェを含む傘下ブランドの全約300車種で導入することを発表しました。そのために2030年までに200億ユーロ(約2兆6000億円)を超える投資を行う計画も発表しました。更にダイムラーのツェッチェCEOも11日、2022年までにメルセデス・ベンツの全ての車種に電動化モデルを用意する考えを明らかにしました。

ここにきて中国政府とフォルクス・ワーゲン、ダイムラーなどが電気自動車に向けた方針を示しました。英国やフランスでは、2040年までに石化燃料自動車の販売を禁止する方針を決定しております。世界的な電動自動車への流れは止まりそうもありません。それにより、白金の触媒需要は、時間経過と共に減少することも避けられないようです。白金の需給関係は、長期的には大きく変化しそうです。白金の現物保有で長期投資を検討している投資家にとっては大きな問題となりそうです。

原油市場

9月12日

原油市場

 ゴールドマン・サックスの11日付けレポートでは、「ハリケーン・イルマは石油需要にマイナス影響を及ぼすが、生産や精製には影響しない。ハリケーン・ハービーは、石油化学施設の大規模集積地を通過したことから、需要への影響はより大きなものになる。」と指摘し、9月の米国石油需要が日量約90万バレル減少し、10月の米国石油需要が日量約30万バレル減少するとの見通しを示しました。

 ハリケーン「イルマ」と「ハービー」の影響で今月の米原油需要が日量約90万バレルも減少するのであれば、NY原油が下値追いを続ける可能性が高まります。今回のハリケーン「イルマ」が米原油生産に対してほとんど影響を与えなかったことを考えれば、東京ドバイ原油に対して弱気な見方も一考かもしれません。

下記のコメントは、先週末に発行しました週間レポートの一部です。参考にしてください。

 

 

9月8日週間レポート

原油市場の総括

ハリケーン「ハービー」が米石油施設の集中するメキシコ湾岸中心部のテキサス州を直撃し、米石油施設に甚大な被害をもたらしました。そして、メキシコ湾西部でハリケーン「カティナ」が発生しており、メキシコ湾岸西部の米石油施設への影響も懸念されます。そして、最上位のカテゴリー5にまで発達したハリケーン「イルマ」が北上しており、メキシコ湾岸東部の米石油施設への影響も懸念されております。

メキシコ湾岸中心部に「ハービー」による爪痕が残っており、メキシコ湾岸の西部に「カティナ」、東部に「イルマ」による影響が懸念されているのですから、原油価格がしばらく堅調地合いを続けることも予想されます。そして、ハリケーン「イルマ」の後方で北上中のハリケーン「ホセ」の動向も注意が必要です。ハリケーン「ハービー」に続いて「カティナ」、「イルマ」、「ホセ」と続き、しかも、その中にカテゴリー4とカテゴリー5の勢力のハリケーンが含まれるとなれば、原油市場に対する警戒が必要以上に高まることも考えられます。ハリケーン「ハービー」による被害総額は、米国の災害史上最大となることも予想されております。そして、メキシコ湾内とカリブ海以外のハリケーンとして観測史上最大の勢力にまで強まったハリケーン「イルマ」も、米国に甚大な被害をもたらすことが予想されます。

ハリケーン「イルマ」は、9日(土曜)から10日(日曜)にかけてフロリダ半島東岸を通過するので、フロリダ州の被害状況がメディアで騒がれることになりそうです。そして、11日(月)にジョージア州とサウスカロライナ州の州境に上陸する見通しですから、11日から12日にかけてジョージア州とサウスカロライナ州の被害状況もメディアで騒がれそうです。「噂で買って、事実で売れ」という相場格言もあり、ジョージア州とサウスカロライナ州の被害状況が最も騒がれたあたりで、原油市場に対する利益確定のタイミングを探ることも必要かもしれません。それにより、来週12~13日の東京市場では、東京原油に対する利益確定のタイミングと新規売りのタイミングを探ることも一考ではないでしょうか。

東京ドバイ原油の日足


NY原油の日足
NY原油の日足

東京ドバイ原油の日足

 

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みんコモコラムアワード2015
ColumnAward 2015特別賞

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