松永総研

北浜の虎と呼ばれた男

原油市場パート1~4(5月4日の記事)

下記の記事は昨日配信しました過去記事です。参考にどうぞ。



6月4日

原油市場

 先週末の原油市場は、ブレント原油もNY原油も共に下落しました。そして、両原油価格の差が更に拡大しました。現在のブレント原油は76.5ドル、NY原油の電子取引は65.7ドル付近で推移しており、両原油価格の差は10.8ドルほどにまで拡大しております。

 先週末のNY原油は、一時65.51ドルまで下落し、5月29日に記録した先月安値(55.80ドル)を割り込み、テクニカルがかなり悪化しました。5月30日に一時68.67ドルまで戻したので、初戻し完了となる可能性もあります。

 ブレント原油は、5月28日に一時74.49ドルまで下落し、5月31日に一時78.75ドルまで戻す場面もあり、現在は76.79ドル付近で推移しており、もう少し下がれば、「初戻し完了」となる可能性もありあります。

 CFTCから先週末に発表されたNY原油におけるファンドの買い越し枚数は、前週比2万5558枚減の60万7828枚となりました。ファンドの買い越し枚数は、1月30日時点で過去最高となる73万4558枚を記録し、4月24日時点で72万8131枚でした。そして、4月24日時点から6週連続で買い越し枚数が減少しております。

 イラン石油傘下のシャナ通信は2日、5月のイラン産石油輸出が前月比10万バレル増の日量270万バレルとなった事を発表しました。これでイラン産原油輸出は2年ぶりの水準まで戻しましたが、これから米国による経済制裁が実施されることになれば、日量40~50万バレル程度の減少が予想されます。 

「ベネズエラ産原油輸出がこの1年間で日量100万バレルほど減少しており、更にイラン産原油輸出まで減少することになれば、需給がひっ迫する。」との観測によりこれまで原油価格が上昇を続けてきました。しかし、ブレント原油が80ドル付近まで上昇して世界経済を圧迫する可能性が高まってくると、市原油市場の過熱を緩和させるためにサウジアラビアとロシアが日量100万バレル程度の減産について検討していることを明らかとしました。それに対してイランは反発しております。このあたりの対立が今月22日のOPEC総会の焦点となりそうです。



6月4日

原油市場パート2

OPEC加盟国と非加盟国による協調減産の履行状況を点検する合同閣僚監視委員会が6月2日に行われました。その合同閣僚委員会には、サウジアラビアとUAE,クウェート、アルジェリア、オマーンの閣僚が参加し、「現在の協調減産体制を維持し、参加国による取り組みを続ける必要性がある。エネルギー分野への十分な投資を促すような健全な市場環境が必要。拡大する需要に対し、世界の一部地域での減産を埋め合わせるため、適切なタイミングでの石油の安定供給を確保する。」との声明を発表しました。現時点で一部の国の減産を埋め合わせるための増産に賛同しているのが、サウジアラビアとUAE,クウェート、アルジェリア、オマーン、ロシアなどですが、イランは反対しております。

2017年1月より実施されている協調減産は、OPEC加盟国で日量120万バレル、非加盟国で日量60万バレルと定められております。それに対してOPEC加盟国の減産順守率が5月末時点で162%となっており、日量194.4万バレルの減産を行っております。イランとベネズエラ以外のOPEC加盟国としては、米国によるイランへの経済制裁が開始されてイラン産原油輸出が減少すれば、イランとベネズエラの原油輸出減少分を補うための増産をしたいと思うことは当然の事かもしれません。


6月4日

原油市場パート3

 ブレント原油とNY原油は、共に3ヶ月ほど前から続く右肩上がりの下値抵抗線付近まで下落しており、テクニカル的にも重要な局面にきているようです。ブレント原油であと1ドルほど、NY原油であと0.5ドルほど下落すれば、3か月ほど前から続く右肩上がりの下値抵抗線を割り込んでトレンドが転換する可能性が高まります。

サウジアラビアのサルマン皇太子と英国のメイ首相は2日に電話会談を開催しました。両国は、「原油市場の安定化は、消費者と生産者の双方の利益に合致している。イラン核合意は、イランの核兵器獲得を阻止する最善方法。」との見解で一致したことを公表しました。そのうえで、

 ロシアとサウジアラビアは先月下旬、日量100万バレルほどの増産について協議を始めたことを明らかとしました。6月2日に開催された協調減産の履行状況を点検する合同閣僚監視委員会では、参加したサウジアラビアとUAE,クウェート、アルジェリア、オマーンの閣僚が、「部地域での減産を埋め合わせるため、適切なタイミングでの石油の安定供給を確保する」との声明を発表しております。イランは増産に反対しているものの、増産に賛同するOPEC加盟国がかなり増えてきました。そして、中東の地政学的リスクもかなり沈静化してきたように感じられます。イラン核合意に関しては、EU諸国とロシア、中国、イランが「核合意の継続」についての話し合いをかなり煮詰めております。更に、米国の増産も勢いを増してきたように感じられます。ここは、ブレント原油とNY原油のトレンドが転換する可能性に注目かもしれません。


6月4日

原油市場パート4

オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)グループが発表した調査ノートでは、「原油市場は引き続きOPEC加盟国による年内増産の可能性を巡る論議に注目しており、原油市場が圧迫されている。」と指摘しております。更に、「米国のデータでは悲観的見通しが示された。(米国の)原油生産は過去最高を更新し、掘削活動も再び加速した。」と指摘しております。

 米原油生産は、年初より127万7000バレル増加して日量1076万9000バレルとなりました。米オイルリグ数は、年初より119基増加して861基となりました。米国は年初より原油生産を約13.5%増加させ、米オイルリグ数を約16%増加させました。5カ月間で日量127万7000バレルの増産ということは、1カ月当たり日量25万5400バレルも増産したことになります。米国による経済制裁が実施された時のイラン産原油輸出の減少量予想は、ムーディーズで日量40万バレル、ゴールドマン・サックスで日量50万バレルとなっております。しかし、その程度の原油輸出減少であれば、米国の2か月分の増産で補うことが出来る計算となります。

 この3カ月間の原油の上昇トレンド中は、「中東の地政学的リスクの高まり」や「米国の経済制裁によるイラン産原油輸出の減少観測」、「OPECによる協調減産の延長観測」など強気ファクターばかりが注目されてきました。しかし、ここにきて、「6月のOPEC総会で増産について話し合われる可能性」とか「米国の原油生産が過去最高にまで増加」や「米国のシェールオイルの掘削活動が再び加速した」など弱気ファクターばかりが注目されるようになってきました。このように原油市場で弱気ファクターばかりが注目され始めたということは、「これまでの上昇基調が転換した」と考えるべきかもしれません。


米原油生産と米オイルリグ数
NY原油におけるファンドの買い越し枚数

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原油市場パート1~4

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白金市場
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トウモロコシ市場

6月1日

トウモロコシ市場

 東京トウモロコシは、年初から5500円ほど上昇し、5月21日に2万6550円の年初来高値を記録しました。しかし、5月22日から5営業日連続で陰線となり、5月30日には1000円近く下落しました。これにより、5カ月ほど続いた上昇基調が反転した可能性も高まってきました。

 シカゴコーンも年初より65セントほど上昇し、5月24に年初来高値となる412.25セントを記録しました。しかし、5月29日からの2営業日で391セント付近まで大きく下落しました。これにより、5か月間ほど続いた上昇基調が反転した可能性も高まってきました。

 米農務省から29日に発表された米国産トウモロコシの週間作柄・育成進展状況では、作付けと発芽が共に過去5年平均を少し上回りました。そして、今シーズン初めてとなる作柄の発表では、優と良の占め割合が79%となり、大豊作となった昨年同期の65%を大きく上回りました。しかもこの時期で、優と良の占め割合が79%となった事は、初めての事です。

 ウエザーサービスの10日予報による降水確率見通しは、40%が1日ありますが、それ以外は20%以下となっており、今後も晴天続きとなる見通しです。今年は、冬場の大雪により例年以上の土壌水分を保っているだけに、晴天続きとなれば、作柄が更に良好となり、育成が更に進むことも考えられます。それにより、米農務省による来週の週間作柄・育成進展状況の発表でシカゴコーンが下落し、再来週の週間作柄・育成進展状況の発表でもシカゴコーンが下落する可能性があります。

この時期に米国産トウモロコシの優と良の占める割合が過去最高となる79%となったことに加えて、今後も育成に適した天候が続く見通しですから、今年の米国産トウモロコシは、過去最高の豊作となる可能性もあります。


東京トウモロコシの日足
シカゴコーンの日足

 

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天然ゴム市場

6月1日

天然ゴム市場

 タイのRSS3号現物価格は、5月10日時点で53.64バーツまで上昇して年初来高値を記録しましたが、その後は下落基調に転じました。しかし、5月28日から4営業日連続で51.6~51.8バーツ付近での小動きとなり、生産コスト付近まで下落したことで下げ止まりとなってきたように感じられます。ただ、この3カ月間程は、「狭い範囲でのボックス圏相場」といった方が適切かも知れません。タイのRSS3号現物価格は、1月中旬より生産コストとされる51.5ドルを中心とした値動きを続けており、この水準はかなり居心地の良い水準となっているようです。

 タイのRSS3号現物価格の過去3カ月間の値動きでは、安値が47.90バーツ、高値が53.64バーとなっており、狭い範囲での値動きを続けております。長期的な見方では、生産コスト付近まで下落しているので、「強気有利」と思われます。しかし、短期~中期的には、「方向性なし」といったところかもしれません。
タイの現物価格

原油市場パート2

6月1日

原油市場パート2

 本日は、今朝からドル円が40銭ほど円安に進みましたが、ブレント原油は、今朝からじり安の展開となっております。ブレント原油は、5月17日の高値(80.50ドル)と5月22日の高値(80.40ドル)でダブルトップを形成した可能性があります。そして、5月28日には一時74.49ドルまで下落しましたが、5月31日に一時78.15ドルまで上昇し、現在は77.4ドル付近で推移しております。それにより、本日の海外市場でブレント原油が下落に転じると、「ダブルトップ形成後の初戻し完了」となる可能性もあります。。。。。。。。。。。。。。この続きは、会員の皆様に限定してメールにてお送りしております。
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