松永総研

北浜の虎と呼ばれた男

原油市場パート3「急増する米クッシング原油在庫」

 昨夜のNY原油は、ブレント原油の大幅下落に反して堅調に推移し、米クッシング原油在庫の増加ペースの鈍化予想が好感された模様。エネルギー情報サービスのジェンスケープ社が昨夜、米クッシング原油在庫が予想を下回る139万バレル増に留まるとの見方を示しました。米クッシング原油在庫は、昨年11月下旬に2388万バレルほどまで減少したが、翌月から急増が続き、2月13日時点で4626.1万バレルまで増加し、過去最高となる2013年1月25日に記録した5167.5万バレルに迫るような動きです。米クッシング原油在庫が12週連続増加となり、平均で1週間あたり200万バレルほどの増加ペースを続けており、これがNY原油への圧迫要因となっておりました。明日のEIA週間製油在庫統計でジェンスケープ社から昨夜発表されたような内容となれば、米クッシング原油在庫の増加ペースの鈍化を好感してNY原油が上昇する可能性もあります。


米クッシング原油在庫
クッシング原油在庫

後場市況1

 ドル円は、今朝から60銭ほど円高が進み、1ドル=119円60銭付近で推移。NY金の電子取引は、10時ごろから14ドルほど急落し、その後、安値から12ドルほど戻しました。ユーロドルが比較的小動きで推移していたものの、NY金の電子取引が突然の急落~急騰となりました。ブレント原油は、今朝から40セントほど上昇。上海ゴムは2.4%安で前場の取引を終えました。12:40時点で東京金58円安、東京白金28円安、東京バージガソリン870円安、東京ゴム3.2円安です。

 今週の主な経済指標の発表は、4日が米ADP雇用統計・米地区連銀経済報告(ベージュブック)・EIA週間石油在庫統計、5日がECB理事会・米週間新規失業保険申請件数、6日が米雇用統計・米貿易収支などが予定されております。


ドル円の15分足
ドル円の15分足

東京金の15分足
東京金の1んあし

情報提供 : ()インベステック

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ゴム市場

 上海ゴムが2.3%安付近で推移しており、2日間で4%ほどの急落となりました。11時時点での東京ゴムは、2円安付近で推移しております。ドル円は、今朝9時ごろに1ドル=120.2円付近まで円安が進みましたが、現在は119円90銭付近で推移しており、やや円高気味となってきました。昨夜のブレント原油が大幅安となったことや上海ゴムの続落に東京ゴムが圧迫されているようです。また、先週末の3カ国協議の結果が冴えない内容となったことも東京ゴムを圧迫しているようです。

 先週末の3カ国協議では、天然ゴム価格を強化し、小規模農家の利益を確保することに向けた連携·協力のためのコミットメントを改めて表明し、天然ゴム価格の強化を目的とした作業計画を策定することで合意しました。また、入札取引への供給を制限することでも合意されました。今回の会合では、今後必要となれば価格てこ入れ策の実施が可能になる地盤作りとなったようです。結果的には、具体的な数値目標も決定しておらず、失望を誘う内容といえるのかもしれません。東京ゴムが昨日226.7円まで上昇したものの、今回の3カ国協議の結果に失望して利益確定の動きが一気に高まったというところでしょうか。


東京ゴムの60分足
東京ゴムの60分足

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原油市場パート2「両原油市場の価格差」

 昨日15時半比でブレント原油が2.5ドル安、NY原油が0.5ドル高付近で推移しており、両原油市場の価格差が1日で3ドルも縮小しました。ここまで両原油市場の値動きが違えば、国内エネルギー銘柄への判断に困るところでしょうか。

 1月下旬には、NY原油よりブレント原油が安くなる瞬間もあり、2月下旬には、NY原油よりブレント原油が14ドルほど高くなる瞬間もありました。年明けから米クッシング原油在庫や全米原油在庫の増加傾向が目立ってきたことで、両原油市場の価格差拡大傾向が顕著になりました。2013年1月にクッシング原油在庫が過去最高にまで膨れ上がった時は、ブレント原油よりNY原油が20ドルほど安くなったこともありました。また、2012年から2013年にかけて、両原油市場の価格差が15~20ドルほどで半年間ほど推移した時期もありました。そして米クッシング原油在庫がここにきて過去最高に迫ってきた事から、両原油市場の価格差が更に拡大する可能性もあります。ここまで両原油市場の値動きの違いが大きくなれば戸惑うこともありますが、日本は、中東からの原油輸入に依存していることから、中東産原油の値動きに近いとされるブレント原油の値動きをより重視すべきかもしれません。


ブレント原油とWTI原油1
両原油の価格差1

ブレント原油とWTI原油2
両原油市場の価格差2

原油市場

 クッシング原油在庫の減少ペースが鈍化するとの見方から、月初から活発化していた「ブレント原油買い&NY原油売り」の流れの反動があらわれた模様。昨日15時半比でブレント原油が2.2ドル安、NY原油の電子取引が0.5ドル高付近で推移。両原油市場間の価格差は、月初から9ドルほど拡大して一時14ドルほどにまで拡大したものの、現在は10ドルほどの価格差まで縮小。

 明日の米エネルギー情報局(EIA)による週間原油統計に対する市場予想平均は、原油400万バレル増、ガソリン210万バレル減、ディスティレート260万バレル減となり、合計で70万バレル減予想です。製油所稼働率の市場予想平均が0.7%低下の86.7%予想となり、製油所稼働率の低下による原油在庫増が予想されているものの、原油在庫増を上回るガソリンとディスティレート在庫の減少が予想されていることは注目でしょう。ちなみに先週発表では、原油840万バレル増、ガソリン310万バレル減、ディスティレート270万バレル減となり、合計で260万バレル減となりました。そして先週のEIA週間在庫統計の発表直後に、原油在庫の大幅増発表に反してNY原油が2ドル強も急騰しました。ここに来て2週連続で米石油3品の合計在庫が減少となる可能性も高まってきました。製油所稼働率の低下による原油在庫の増加傾向にばかり注目するより、製油所稼働率の低下によるガソリンとディスティレート在庫の減少傾向が目立ってきたことにも注目する必要がありそうです。

クッシング原油在庫
クッシン在庫

ブレント原油の日足
ブレント原油

NY原油の日足
NY原油

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原油市場パート2「ブレント原油とNY原油の価格差」

 NY原油とブレント原油の価格差が今月になって8ドルほど拡大し、現在は13ドルほどの価格差です。現在は、ブレント原油が62.3ドル付近、NY原油の電子取引が49.3ドル付近で推移しており、今月になってからの両原油市場のチャートの形もかなり違っております。全米原油在庫やオハイオ州クッシング原油在庫の増加傾向にNY原油が圧迫されました。その反面、昨年11月上旬からサウジアラビア石油相が一貫して弱気な見方を示唆する発言を繰り返し、それが原油下落の大きな要因でしたが、一転して先週25日に同相が強気な見方を示唆する発言を行ったことを好感してブレント原油の上げ足が速まりました。

 2013年1月にクッシング原油在庫が5万バレルを突破し、ブレント原油とNY原油との価格差が20ドルほどにまで拡大したことがありました。NY原油の受け渡し指定倉庫がオハイオ州クッシングに限定されていることから、クッシング原油在庫の増加がNY原油を圧迫することになります。クッシング原油在庫は、2013年1月に5万1675バレルまで増加しましたが、2014年8月に1万7899バレルまで減少しました。しかし、昨年12月頃からクッシング原油在庫の急増が続き、2月13日時点で4万6261バレルまで増加しました。クッシング在庫の急増ペースが続く間は、両原油市場間の価格差が拡大を続ける可能性もあります。特に昨年12月頃からのクッシング原油在庫の急増ペースには驚かされます。

日本は、中東産原油の輸入に依存していることから、東京バージガソリンとしては、NY原油より中東産原油の値動きに近いとされるブレント原油の値動きをより注視する傾向もあります。また、現在の両原油市場間の価格差が13ドルほどにまで拡大しており、今後も更なる価格差拡大が予想されることから、東京バージガソリンとしては、NY原油のチャートよりブレント原油のチャートをより参考にする必要もありそうです。そして2年ほど前に両原油市場間の価格差が20ドルほどにまで拡大したことがあり、そのときの高水準なクッシング原油在庫にかなり接近してきたことから、両原油市場間の価格差が20ドル程度にまで拡大する可能性もあります。

クッシング原油在庫
クッシン在庫

ブレント原油の日足
ブレント原油の日足2

NY原油の日足
NY原油の日足2

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