松永総研

北浜の虎と呼ばれた男

ゴム市場パート3

上海ゴムの当月限が3.5%安となり、その影響を受けて東京ゴムもサーキット・ブレーカーを交えて失速。上海ゴムは、今週17日に納会を迎え、前当月限と新当月限との価格差が1000元ほどあります。上海ゴムの当月限のチャートを添付しておりますが、このチャートを見ると、今週18日から上海ゴムの当月限が大きな窓を開けて暴騰しているように見えますが、これは、納会による当月限の限月交代によるものです。当月限価格がここまで大きな価格差があると、「納会後のサヤすべり」もある程度は仕方がないことかもしれません。

12:20時点の上海ゴムは、12月限が3.5%安、1月限が前日比変わらず、5月限が3.2%安となっております。一昨日まで取引中心限月を務めた1月限がまったく下がっていないことに驚かされます。上海ゴムの当月限と取引中心限月である5月限がほぼ同値です。現在の上海ゴムは、半年先までの限月がほぼ同値となっております。

上海ゴムの当月限と半年先の限月との価格差は、先週までは1500元(キロあたり28円)ほどの順サヤを形成していたが、17日納会後から価格差がほとんど無くなり「同サヤ」へと変化しました。商品相場特有の相場格言では「サヤの変化は相場の変化」という格言もあります。上海ゴムが今年6月末からの下落基調を続けている間の平均的な当月限と半年先の限月との価格差が1000~1500元程度でしたが、ここに来て「同サヤ」に変化したことにより、これは上海ゴム相場の変化と受け止める必要がありそうです。

天然ゴム生産国の3カ国協議は本日が最終日となります。昨日は閣僚級会議が行われました。そして本日の大臣会議でどのような政策が打ち出されるかが注目されております。速報では、3カ国で輸出削減策に同意がなされており、本日の会合で「輸出削減策の規模と期間」が話し合われることが伝えられております。2012年の3カ国協議で輸出削減策が合意された時は、東京ゴムがその後120円ほど上昇した経緯があるだけに注目でしょう。そして注目は、上海ゴムの新取引中心限月である5月限が3.2%安と暴落したが、それでも前取引中心限月である1月限がまったく下落していないという上海ゴム市場の不安定さではないでしょうか。ちなみに、上海ゴムの1月限と5月限の出来高は、上海ゴム全体の8割を超えております。そして本日夕方ごろには、3カ国協議の最終結果が発表されるものと思われます。

 


上海ゴム当月限の日足
上海ゴムの当月

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原油市場「来週のOPEC会合を前にして」

 NY原油の電子取引は、昨日19時の74.2ドル付近から上昇を続け、本日10時ごろに76.8ドル付近まで上昇し、現在は76.4ドル付近で推移。OPEC会合が来週27日に控えており、最近の原油価格下落により減産への期待が高まったことで原油価格が上昇した模様。先週14日にNY原油が73.25ドルにまで下落したことから、小幅な減産、もしくは現行の生産枠の順守強化に踏み切ると予想するアナリストが増えたのかもしれません。

サウジアラビアが今月上旬に減産に対して否定的な態度を示したことにより原油価格の下げ足が早まりました。今月6~7日に開催された石油業界の国際会議の際に、ベネズエラのラミレス外相がサウジアラビアのナイミ石油相に会談を申し入れました。ラミレス外相の申し入れが原油の減産、価格維持の打診だろうと察したナイミ石油相は、先手を打って「サウジアラビアには減産の予定はない」との発言を行ったことも伝えられております。NY原油は、6日当時の78ドル付近から14日の73.25ドルにまで下落しました。また、ブレント原油では、6日当時の84.5ドル付近から14日の76.8ドル付近まで下落し、現在は79.8ドル付近で推移しております。

国際エネルギー機関(IEA)によると、OPEC加盟国は現在、1日当たりの産油量がOPEC生産目標の3000万バレルを約50万バレル上回る水準で生産していることが報告されております。来週27日のOPEC総会では、「OPEC生産目標の3000万バレルの順守強化」や「減産決定」は合意できないとの見方が多いように感じられます。サウジアラビアのナイミ石油相発言により下げ足を早めた原油市場ですが、この5ヶ月間でNY原油が107.7ドル付近から73.2ドル付近まで34.5ドルほど下落し、ブレント原油が115.7ドル付近から76.7ドルまで39ドルほど下落したことから、たとえOPEC総会で減産合意とならなくても原油価格が下がらないと考えるべきかもしれません。


NY原油の日足
NY原油の日足

ブレント原油の日足
ブレント原油の日足

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ゴム市場パート2「3カ国協議からの速報」

 先ほどタイゴム協会から3カ国協議の速報が伝わっております。それによると、タイ、インドネシア、マレーシアの3カ国は、輸出削減策で。。。。。。。。この続きはメール会員限定です。

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ゴム市場「3カ国協議1日目の合意事項」

マレーシアのクアラルンプールでタイ、インドネシア、マレーシアによる3カ国協議が20日~21日の日程で始まりました。1日目は閣僚級会合が行われ、ゴム市場の最新動向、需給関係やファンダメンタルズに在庫状況、最近のゴム価格動向について議論されました。また、天然ゴム農家保護のための各国独自で行っている価格てこ入れ策を発表し、3カ国協議の枠組みを強化するために国際天然ゴム公社(IRCO)に追加資本を注入することで合意しました。そして、国際天然ゴム公社(IRCO)加盟国が減産目標を守ることでも合意されました。3カ国協議1日目の閣僚級会合では、複数の項目で合意されました。そうした閣僚級会合の内容を踏まえて3カ国協議2日目の大臣会合が行われます。この2日目の大臣会合に注目が集まっております。3カ国以外にカンボジア、ミャンマー、ベトナム、ラオスなどの大臣も参加して生産国の大臣会合も行われます。1日目の閣僚級会合では、複数の項目で合意されたことから、2日目の大臣会合への期待が高まってきたようにも感じられます。

3カ国協議では、価格てこ入れのために主に「輸出削減策」について話し合われる予定であることが国際天然ゴム公社から伝えられていることからも、本日の大臣会合の焦点が「輸出削減策」となりそうです。1日目の閣僚級会合では、3カ国の協調体制が再確認されるような内容となっただけに、2日目の大臣会合で「天然ゴムの輸出削減策」が合意されることになるのかもしれません。

円相場「月足が過去10年間で初めて大きな窓を開けた」

 ドル円が今朝7時半ごろに1ドル=118円台に突入し、その後も上昇を続け、16時ごろに118円98銭を記録しました。FOMC議事録の発表を受けて、改めて日米の「金融政策の方向性の違い」が注目されることとなりました。ドル円は、10月中旬の105円付近から14円ほど上昇しており、7年3ヶ月ぶりの高値を記録しました。ただ、ドル円の週足が5週連騰しており、高値警戒感も感じられます。月足では、2007年6月に記録した124円11銭の高値も意識されるところでしょうか。しかし、ドル円の月足を見ると、過去10年間ではじめて大きな「窓」を開けて急騰していることから、急速な上昇により発生した「窓」をスピード調整のために埋めるような調整局面への警戒も必要かもしれません。特に注意すべきは、1ドル=120円の大台付近ではないでしょうか。120円の大台にのせれば、達成感が高まって急落することも考えられます。相場格言では、「大台初のせは売り」という格言もあり、7年ぶりの大台のせに対する警戒が必要でしょう。また、すでに118円98銭にまで上昇していることから、これから「大台付近の上値抵抗」が高まることも予想されます。この「大台付近の上値抵抗」により調整局面を迎えることとなれば、112~113円付近にある「月足の窓」を埋めるような調整となる可能性もあります。また、週足でも、これほど大きな窓を開けて急騰したことは、今年初めてです。週足の窓も112~113円付近です。10月下旬の「黒田日銀総裁の2発目のバズーカ砲」と称されている追加緩和策の決定によりドル円の上げ足が速まり、FOMC議事録が更に上げ足を加速させたようです。まるで上値の限界点を探しているかのような上昇に感じられます。ドル円が120円の大台にまであと1円ほどに迫っていることから、「スピード調整&月足と週足の窓埋め」への警戒を高めるところではないでしょうか。


ドル円の15分足
ドル円15分足

ドル円の月足
ドル円の月足

ドル円の週足
ドル円の週足

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ゴム市場パート5

 4ヶ月ほど前から上海ゴム市場の取引中心限月を務めている1月限と、次期取引中心限月とされている5月限のチャートを添付しております。このチャートには、取組高と出来高のグラフも記載しております。

 1月限のチャートを見ると、今年の7月中旬ごろから取組高と出来高が急増して上海ゴム市場の取引中心限月となった様子がわかります。1月限が1万5000元~1万6000元付近で本格的に取引開始されたことから、その後の下落により売り方の値洗いが圧倒的に優勢となりました。そして9月下旬ごろから取組高の減少が続いており、すでにピーク時の半分ほどにまで減少しております。

 5月限のチャートを見ると、8月ごろまでほとんど売買されていなかった様子が伺えます。しかし、10月上旬ごろから急速に取組高が増加しており、特に本日の出来高と取組高の急増が目立ちます。この5月限チャートが15時半時点で製作したチャートですから、取引終了時間となる16時までに更に出来高と取組高が増加することとなります。それでも15時半時点での出来高が50万枚を突破しており、1月限を大きく上回っていることから、本日から上海ゴム市場の取引中心限月が1月限から5月限に移動したことになります。

これまで4ヶ月間も取引中心限月を務めた1月限は、高値で取組まれたことにより、その後の下落で「売り方の圧倒的有利」な状態が続きました。しかし、先月上旬の「5年ぶりの安値」付近から本格的な取引が始まった5月限では、買い方と売り方の値洗いが拮抗している状態にあり、今後上がるか下がるかで、どちらかが主導権を握ることとなります。こうして1月限と5月限の一代足に出来高と取組高のグラフを加えると、これまで見えていなかった「上海ゴム市場の内部要因の変化」を感じられるのではないでしょうか。このように、上海ゴムの「4ヶ月に一度の取引中心限月の移動」に伴い、上海ゴム市場の内部要因が一変してしまうことから、取引中心限月の移動に伴いトレンドが変化する傾向もあることを理解出来るのではないでしょうか。こうしたことを理解すれば、今後のゴム市場の方針に迷うこともないのかもしれません。


上海ゴム1月限の日足
1月限

上海ゴム5月限の日足
5月限

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