松永総研

北浜の虎と呼ばれた男

後場市況1

 NYダウの電子取引は、12時ごろに一時140ドル安付近まで下落し、現在は80ドル安付近で推移。ドル円は、10時ごろから60銭ほど円高に進んで一時1ドル=122.8円まで下落したが、現在は123円付近で推移。日経平均株価は、後場からも下落し、597円安の1万9435円付近で推移。本日注目の上海総合株価指数は、13時頃に一時4.5%安まで急落し、現在は0.9%安付近まで戻しております。午前中に発表された8月の財新中国製造業PMI(旧名はHSBC製造業PMI)速報値が6年半ぶりの低水準な内容となったことが嫌気され、中国株の急落と共にマーケット全体がリスクオフの流れとなりました。しかし、中国株が安値からかなり戻しており、特に14時ごろから上げ足を速めてきたことから、マーケット全体の雰囲気が急速に改善されてきたように感じられます。

原油市場パート2

 カリブ海で発生して北上を始めた熱帯暴風雨「ダニー」は、昨夜になりハリケーンにまで勢力を強めました。現在の勢力カテゴリーは「ハリケーン1」です。米海洋大気局(NOAA)による進路予想は、来週月曜日にキューバにまで進むことが予想されており、メキシコ湾に侵入する可能性も高まってきました。

 ハリケーンがメキシコ湾に侵入することになれば、メキシコ湾の暖かい海水温により勢力を強め、メキシコ湾周辺の石油精製施設の多くが操業を数日間停止することになります。特にNY原油が40ドル付近まで下落していることから、ここでメキシコ湾内のテキサス地区に集中している米国石油精製施設の多くが停止することになれば、NY原油が大きく反応する可能性もあります。それだけに、ここは東京バージガソリンの買い場探しかもしれません。

東京バージガソリンの日足
NY原油の日足
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原油市場

 20日に発表されたTDセキュリティーズの調査結果によると、現在の原油価格では、カナダのオイルサンドによる原油生産の4分の3が赤字になっているそうです。同国のオイルサンドによる原油生産量は日量220万バレルに達しており、米国原油生産の23%に相当します。TDセキュリティーズによると、現行価格(原油井戸元価格で36ドル)を下回る水準で生産出来るカナダのオイルサンド鉱山は、「ミレニアム鉱山」と「ホライズン・プロジェクト鉱山」の2鉱山だけだと指摘しております。カナダのシンクルード鉱山事業最大手のカナディアン・オイル・サンズ社は19日、1バレルの原油生産ごとに6ドルの損失を続けていることを明らかにしております。また、生産停止するためには多額な費用がかかることや鉱床を傷つける恐れがあることから、生産停止を検討していないことも伝えられております。オーストラリアの石油大手であるサントス社が21日に発表した中間決算によると、純利益が前年同期比82%減となり、それを受けて同社のノックスCEOが辞任を表明しました。また、同国エネルギー大手のオリジン・エナジーが20日に発表した6月通期決算が赤字転落となり、リストラ計画を表明しました。

さすがにNY原油価格が40ドル付近まで下落すると、深刻な経営難に陥る石油生産大手が増えてきました。NY原油価格が春先に42ドル付近まで下落した時も、多くの石油生産大手から深刻な経営難に陥った報告が相次ぎ、その後の原油価格が大きく上昇することになりました。既に生産コストを割り込んだシェールオイル油田やオイルサンド鉱山も増えてきたことから、そろそろ東京バージガソリンの買い場を探すところかもしれません。

NY原油の日足
NY原油の日足
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前場市況1

 NYダウの電子取引は、中国経済指標の悪化を受けて140ドル安付近まで下落。ドル円は、今朝から40銭ほど円高に進みました。

本日10:45に財新・マークイットから発表された8月の中国製造業PMI(旧名はHSBC製造業PMI)速報値は、市場予想平均の48.2ポイントに対して47.1ポイントとなり、前月の47.8ポイントからも低下しました。同PMIが約6年半ぶりの低水準となったことを受けて上海総合株価指数は2.1%安付近まで下落し、マーケット全体がリスクオフの流れとなっているようです。

日経平均株価は、378円安の1万9655円付近で推移。昨夜のNYダウの358ドル安や中国経済指標の悪化が嫌気されている模様。甘利明経済再生担当相は21日、2万円を割り込んだ株価動向について、中国発の世界同時株安の状況を呈しているとの認識を示しました。そして、中国政府は中国発の世界同時不況とならないよう万全の政策対応を行うとの認識を示し、日本政府として事態を静観すると述べております。

11:55時点で、東京金62円高、東京白金16円高、東京バージガソリン1280円安、東京ゴム0.3円安、東京とうもろこし10円安です。

ゴム市場

 上海ゴムは、寄り付き直後に1.9%安付近まで急落し、現在は0.1%安付近で推移。ただ、上海銅が1%高、上海亜鉛が0.8%高となり、上海非鉄金属銘柄が全面高の様相を呈してきたことを受けて、上海ゴムが上昇に転じる可能性も高まってきました。上海総合株価指数は、0.6%安付近で推移しており、小動きです。

 中国人民銀行が先週に3日連続で人民元を引き下げたことで、人民元安誘導による中国の輸出競争力の上昇を目指しているとされております。それにより中国の輸入量が減少するとの見方もあるようですが、人民元安が進む前に必要な量の非鉄金属の輸入量を確保する動きが活発化し始めたとの意見もあるようです。そうした中国の輸入業者による活発な手当てが非鉄金属価格を押し上げ始めたとの見方もあるだけに、この上海非鉄金属銘柄の上昇に上海ゴムも追随すると考えるべきではないでしょうか。そうして考えると、ここは東京ゴムの買い場となるのかもしれません。



東京ゴムの日足
東京ゴムの日足
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マーケット展望

 昨夜のNYダウは、新興市場の混乱やFOMC議事録、中国経済成長の鈍化などが嫌気されて358ドル安の1万6990ドルとなり、6ヶ月ぶりに1万7000ドル台を割り込みました。また、S&P500種株価指数が1年6ヶ月ぶりの下げ幅を記録しました。それを受けて現在の日経平均株価指数は360円安付近で推移。

19日に公表されたFOMC議事録(7月28~29日開催)によれば、当局者は利上げに必要な条件が満たされてないと考えていることが示唆されました。それにより、それまで主流であった「9月利上げ説」が後退しました。利上げ後に実効フェデラルファンド(FF)金利が平均0.375%になるとの仮定に基づけば、市場に反映されている9月会合での利上げ確率は36%となり、FOMC議事録公表前の約50%から低下した計算となるようです。米国の利上げ観測の後退により、米国経済成長に対して不安視する流れがNYダウを押し下げているようです。一方、米国の利げ観測の後退に伴うドル安基調により、ドル建て商品である米商品市場への買い人気が出てきたようにも感じられます。特にドルの値動きに敏感なNY金が大きく反応しているようです。

最近の新興市場の混乱は、中国人民銀行が先週に3日連続で人民元を引き下げたことが原因となっているようです。中国による人民元安誘導により中国の輸出競争力が高まる反面、中国以外の新興国による輸出競争力が低下するとの思惑から、新興国通貨や新興国資産への売りが加速しました。ただ、国際通貨基金(IMF)が特別引き出し権(SDR)構成通貨の拡大を先送りする方針を19日に発表したことを受け、中国人民銀行が20日に人民元相場の下支えに向けて為替介入に踏み切ったとの観測も広がっております。中国株が6月下旬から急落したことを受けて、中国政府や中国人民銀行が色々な株価対策や経済刺激策を投入しております。上海総合株価指数は、7月9日に3373ポイントまで下落したものの、その後は3600~4000ポイント付近での上下動を繰り返しており、ひとまずは市場安定化への対策が成功していると受け止める必要もあるのかもしれません。

米国企業400社を対象に8月3日~17日に行ったロイター調査によると、最近の中国の株価下落や景気減速を受け、米国製造業の43%で中国事業が業績を下押ししていることも示されました。6月下旬からの中国株の急落を受けて米国企業の多くが中国との貿易を不安視していることは、致し方ないのかもしれません。また、中国が米国最大の貿易相手国ですから、中国経済成長の鈍化が米国の利上げ観測を後退させたのかもしれません。しかし、中国株が安定を取り戻すことになれば、これまで売られ続けた中国関連銘柄の反騰が注目されそうです。今回の中国経済成長の鈍化懸念を受けて、中国の輸入量が多いとされる非鉄金属や原油、天然ゴムなどは今後の注目銘柄ではないでしょうか。また、米国の利げ観測の後退により、しばらくNY金などは注目かもしれません。


NYダウの日足
NYダウ

ユーロドルの日足
ユーロドル

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