松永総研

北浜の虎と呼ばれた男

トルコリラ「11月の再選挙を睨んで」

 与党・公正発展党のこれまでの野党との連立協議が不調に終わったことを受けて、ダウトオール首相は18日、エルドアン大統領に対して連立構想の失敗を報告しました。それにより与党・公正発展党が連立構想を正式に断念したと受け止められているようです。そして、トルコ語ネットメディア及びアラビア語ネットメディアはいずれも、エルドアン大統領が野党に組閣要請することはなく、早期総選挙を選んだ模様で、そのために選挙管理内閣を選択したと報じたことで解散総選挙の可能性が高まり、トルコの政局不安の高まりから8月20日にトルコリラ売りが加速しました。また、トルコの高等選挙委員会が連立協議決裂後の再選挙を11月1日に実施するように提案したことも伝わっております。高等選挙委員会は、「各党から選挙期日に関する意見を集めて協議して結論を出す。」と伝えております。高等選挙委員会によれば、再選挙の日程は11月の1日と22日が適しているとの事です。今後のトルコリラの行方は、11月の再選挙に向けて動き出すのかもしれません。

 11月の再選挙が濃厚となってきたことで再び政局に対する不透明感からトルコリラ売りが加速する可能性もあります。ただ、解散総選挙の可能性については、6月7日に実施されたトルコ総選挙後から取り沙汰されていたことを考えると、ここは「噂で買って、事実で売る。」との相場格言からも、「解散総選挙」という材料が一旦織り込み済みとされる可能性もあり、灰汁抜けしてトルコリラ売りが一旦沈静化する可能性もあります。

目先的には、連立構想の期限とされる8月23日を過ぎると、ダウトオール首相から解散総選挙の発表が行われる可能性が高まります。来週のトルコリラの動向は、解散総選挙の発表を受けて政情不安を背景に更にトルコリラが売られるのか、解散総選挙という材料が発表と同時に織り込み済みとされて、トルコリラ売りに対する利益確定の買戻しとなるのかが焦点ではないでしょうか。


トルコリラ・円の日足
トルコリラの日足
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トルコリラ2

 USドル・トルコリラは、本日12時半頃からの15分間で1ドル=2.937トルコリラ付近から3.003トルコリラ付近まで急騰しました。しかし、その15分後には2.95トルコリラ付近まで急落しました。

 解散総選挙の可能性が高まったことや、トルコ内でのテロや銃撃戦などの治安悪化がトルコリラ売り要因となっているようです。しかし、それらは昨日夕方時点である程度伝わっていたことです。本日12時半頃からの1時間で USドル・トルコリラが「急騰~急落」となったことは、その時間帯に発生したファンダメンタル要因も見当たらないことから、テクニカル要因からトルコリラの手仕舞い売りが加速したと見るべきかもしれません。前日まで6営業日連続でトルコリラが下落していただけに、そこに「解散総選挙の可能性が高まった&テロや銃撃戦などの治安悪化」が加わり、手仕舞い売りが加速したようです。ただ、本日始めて1USドル=3トルコリラ台に突入したことにより、トルコリラ売りに対する達成感が高まっていると考えるべきかもしれません。それでも気になるのは、8月23日のトルコ連立体制の期限でしょうか。

 トルコの首相が18日にエルドラン大統領に対して連立構想の失敗を報告したことも伝わっております。そして、トルコ語ネットメディア及びアラビア語ネットメディアはいずれも、エルドアン大統領が野党に組閣要請することはなく、早期総選挙を選んだ模様で、そのために選挙管理内閣を選択したと報じているようです。そうしたことにより、マーケットが解散総選挙をある程度織り込んでいると思われますが、実際に23日以降に首相から「解散総選挙」の発表があれば、再び政局への不安が高まり、トルコリラ売りが加速する可能性もあります。対ドルでのトルコリラは、8月13日から連日最安値を更新している状態です。「落ちてくるナイフは掴むな、床に突き刺さったナイフを拾え」というウォール街の相場格言があるように、トルコリラに関しては、主要通貨に対してテクニカル的に底固めが確認出来るようになってから買い場を探すことも一考ではないでしょうか。それまでは「落ちてくるナイフは掴むな」ということかもしれません

後場市況1

 上海総合株価指数は、11時半頃に2.2%安付近まで下落し、0.4安まで戻して午前の取引を終えました。そして後場の現在は、0.9%安付近で推移。NYダウの電子取引やドル円は、今朝から小動きです。NY原油の電子取引も今朝から小動きです。今朝からNY金の電子取引が6ドル、NY白金の電子取引が13ドルほど上昇しており、昨夜発表のFOMC議事録の影響が続いている模様。議事録の発表により米国の利上げ観測が後退したことを受けて貴金属への買いが続いております。昨夜からの白金市場では、欧州資源メジャーのグレンコア社が南アフリカのエラン・プラチナ鉱山の閉鎖を検討していることを好感している模様。

カリブ海で久しぶりに熱帯暴風雨が発生して北上を始めました。米海洋大気局(NOAA)の進路予想では、キューバ方面に向うようですから、メキシコ湾への侵入の可能性もあります。原油市場としては注意が必要となりそうです。あとは現在発生している熱帯暴風雨「ダニー」がどこまで勢力を高めるかが注目されるところでしょうか。これがハリケーンにまで勢力を高めてメキシコ湾に侵入すれば、石油精製設備の多くが停止となり、原油価格の急騰を招く可能性もあります。

東京白金の15分足
東京白金の15分足

東京バージガソリンの15分足
東京バージガソリンの15分足

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トルコリラ


 6月7日に実施されたトルコ総選挙では、エルドアン大統領率いる与党・公正発展党の得票数が過半数割れとなり、単独政権樹立に必要な過半数の276議席に18議席届きませんでした。それにより12年間続いた単独政権が終焉を迎えたことを受けて与党・公正発展党が8月23日までに連立政権を組んで内閣成立の合意に達しなければ、解散総選挙となる可能性も高まります。その為に与党が野党との連立協議を行っていたものの、いまだ連立合意に達しておりません。それを受けて首相は18日にエルドラン大統領に対して連立構想の失敗を報告しました。トルコ語ネットメディア及びアラビア語ネットメディアはいずれも、エルドアン大統領が野党に組閣要請することはなく、早期総選挙を選んだ模様で、そのために選挙管理内閣を選択したと報じているようです。

 トルコでは、テロの多発により過去44日間で44名が殺害されたと報じております。そして、昨日(19日)だけでもテロにより11名が殺害されたと報じており、ここに来てテロ活動が活発化してきたようです。

 解散総選挙のための選挙管理内閣が選択されたとの報道や、テロの報道によりトルコリラ売りが加速しているようです。USドル・トルコリラは、この1時間で1ドル=2.935トルコリラ付近から3.003トルコリラ付近まで暴騰し、現在は2.95トルコリラ付近で推移。トルコリラ・円も一時1トルコリラ=40.96円まで急落し、現在は41.88円付近で推移。


トルコリラ・円の日足
トルコリア・円
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白金市場

 8月19日に発表されたFOMC議事録を受けて、米国の利上げ観測が後退したことによりNY金の上げ足が速まりました。それにより本日の東京金や東京白金が大幅高となっております。そして、グレンコア社が南アフリカ白金鉱山の閉鎖を検討していることも好感されているようです。

欧州資源メジャーのグレンコア社は18日、白金価格の下落を理由に南アフリカのエラン・プラチナ鉱山の閉鎖を検討していることを明らかにしました。同社の声明では、「グレンコア社は、鉱山資源省及び関連する組合に閉鎖の可能性について告知した。」と説明しており、1000名弱の鉱山労働者の雇用に影響を及ぼす模様。グレンコア社の白金生産量は、今年1~3月期で3万5000オンスを生産しており、比較的小規模な白金鉱山会社です。

白金生産世界3位であるロンミン社CEOは7月24日、南アフリカのいくつかの白金鉱山シャフトを停止させ、6000人の人員削減を実施し、白金生産を年間10万オンス削減させる計画があることを表明しました。その後の同CEOのコメントでは、5つの白金鉱山シャフトを停止して3500~6000人の人員削減計画があることを表明しております。現時点では、いつ頃に大量解雇を実施するかには付言しておりません。世界最大の白金鉱山会社であるアングロ・プラチナ社の親会社であるアングロ・アメリカ社CEOは7月31日、社員の3分の1に当たる5万人強を解雇する計画を表明しました。同CEOは、「2015年からルステンバーグ地区の3つの白金鉱山の売却プロセスを始める。」と述べております。そして、アングロ・アメリカ社の子会社であるアングロ・プラチナ社のCEOは2月23日、「昨年の5ヶ月間に及ぶストライキの影響により、2014年の収益が40~55%減少、それにより一株利益が250~335セントとなる見通し。また、昨年のストライキの影響で53.2万オンスの生産障害が生じたことから、株主への利益確保のために、昨年ストライキが発生した南ア・ルステンバーグ地区の白金鉱山を売却する必要がある。」と述べております。

 世界最大級の白金鉱山会社であるアングロ・アメリカ社やロンミン社でも、白金価格の下落により、生産縮小の計画があることを表明しております。また、南アフリカの金鉱山でも生産縮小が叫ばれているようです。南アフリカのアングロ・ゴールド社CEOは17日、「金価格が1000ドルを下回れば、1000ドルに回復するまでの間、寿命が短い鉱山の一部で投資を停止する可能性がある。」と述べました。金価格が1000ドル付近まで下落すると、南アフリカ金鉱山の一部で操業停止を考える会社が増えてくるようです。南アフリカ金鉱山の生産コストは、他国の露天掘り金鉱山の生産コストを200ドルほど上回っております。南アフリカ金鉱山の多くが2000メートル前後の深度まで採掘する反面、オーストラリアや中国の露天掘り金鉱山では50~100メートルほどの深度で採掘可能となります。それにより南アフリカの金生産は衰退の一途を辿っております。しかし、南アフリカの白金生産は世界全体の7割ほどを占めることから、南アフリカの白金生産なしには世界の白金生産が成り立ちません。そして、南アフリカの白金鉱山も、同国金鉱山同様に2000メートル前後の深度まで採掘する必要があることから、コスト的に考えても白金価格の下値は浅いと考えるべきかもしれません。


東京白金の日足
東京白金の日足
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原油市場

 昨夜のNY原油は、原油在庫が予想外の増加発表となったことを受けて下落し、年初来安値を更新しました。EIA週間石油在庫統計では、原油在庫が市場予想平均の80万バレル減に対して260万バレル増となりました。ガソリン在庫は270万バレル減、ディスティレート在庫は60万バレル増、クッシング原油在庫は32万バレル増となり、製油所稼働率が前週より1%低下して95.1%となりました。全米原油生産は、4.7万バレル減の日量934.8万バレルでした。

製油所稼働率が前週から1%低下したことを受けて原油在庫が260万バレル増加したものの、ガソリン在庫が270万バレル減少していることから、今回のEIA週間石油在庫統計がそれほど弱材料とも思えないのですが、NY原油市場の地合いが弱かったことで、弱材料に敏感に反応した模様。全米原油生産においては、7月5日に日量960.4万バレルまで増加して今年最高となりましたが、その後は減少傾向を続けております。製油所稼働率が前週より1%低下しましたが、それでも近年最高水準を保っております。全米ガソリン在庫は、高水準な製油所稼働率に反して4月下旬頃から減少傾向が続いており、順調な需要の増加傾向が伺われます。特に製油所稼働率が前週より1%低下したことを受けて全米ガソリン在庫が2014年12月5日以来の低水準となったことは注目でしょう。昨夜のNY原油は、一時40.46ドルまで下落して年初来安値を更新しました。現在の電子取引では41.15ドル付近まで上昇しております。テクニカル的にも、ここは東京バージガソリンの買い場となるのかもしれません。

全米原油生産と製油所稼働率
全米原油生産と製油所稼働率

原油在庫
原油在庫

NY原油の日足
NY原油の日足

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