松永総研

北浜の虎と呼ばれた男

NY原油

 昨夜のNY原油は、序盤で50ドル台を回復したものの、その後失速し、半年振りとなる5営業日続落となりました。今朝発表されたAPI全米週間石油統計は、原油在庫が890万バレル増となり、市場予想を上回る大幅増加となりました。今夜はEIA全米週間在庫統計の発表が予定されており、ロイター調査によるアナリスト予想平均は、原油400万バレル増、ガソリン150万バレル減、ディスティレート310万バレル減です。EIA全米原油在庫がこれまで6週連続で大幅在庫増を続けており、今夜の発表が注目されます。

 先週より米国を襲った記録的な勢力を誇る寒波の到来により、NYヒーティングオイルが年初来高値を更新する急騰を続けました。米国紙では、シカゴで過去最低気温が観測されて5分ほどの外出でも凍傷の危険性があるという記事が掲載され、体感温度がマイナス50度にまで下落したなど騒がれました。週明けのシカゴの最低気温がマイナス26度を記録しましたが、ウエザーサービスの予報では、25~28日の最低気温がマイナス19~23度となるものの、3月1日に最低気温がマイナス14度まで戻して寒波が通過となるようです。NYヒーティングオイルが今月になって4割ほど上昇しただけに、NYヒーティングオイルを中心としたNYエネルギー銘柄全体の下落に注意が必要かもしれません。


NYヒーティングオイルの日足
2月25日NYヒーティングオイル

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原油市場パート2

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2月24日

原油市場パート2

 英銀大手のスタンダードチャータードは、ブレント原油が7~12月に85ドルまで上昇するとの見通しを発表しました。その理由として「米国の増産ペースは4月に鈍化し、今年後半に供給と増加する需要とが均衡することに寄与する」と説明しております。一方、大手投資銀行のゴールドマン・サックスが先週発表した見通しは、ブレント原油が42ドルまで下がるというものでした。一見、強気派の印象を受けるスタンダードチャータードと、弱気派の印象を受けるゴールドマン・サックスですが、原油市場に対する共通する見方もあるようです。ゴールドマン・サックスは、ブレント原油の6ヶ月見通しを42ドルまでの下落としているものの、1年見通しを70ドルまでの上昇としていることです。両行の相反するように感じられる今回の原油見通しですが、両行の共通する部分から、原油市場の中長期的なポジションのヒントが感じられます。

スイスのUBSや米国のバンク・オブ・アメリカは、原油に対する弱気見通しを先週発表しており、両行共に「1~6月の供給過剰」を指摘しておりました。こうして複数の大手銀行の原油見通しを見比べると、「今年前半の供給過剰を指摘する弱気な見方」と、「今年後半の需給逼迫を指摘する強気な見方」という傾向に分かれるようです。ゴールドマン・サックスは、その両方を指摘しておりました。国際エネルギー機関(IEA)が1月16日に発表した今年の原油の世界需給見通しが、「1~6月が日量30万バレルの供給過剰、7~9月が日量120万バレルの供給不足、10~12月が日量160万バレルの供給不足」という内容ですから、UBSなどの弱気な見通しも、スタンダードチャータードの強気な見通しも理解できるのではないでしょうか。そして、米エネルギー情報局(EIA)が今月10日に発表した短期見通しでは、全米原油在庫が4月をピークとして、その後は減少傾向を続けることを指摘しております。更にEIAは、世界の石油需要が1~6月にかけて日量9250万バレルと低調で推移し、7~9月が過去最高となる日量9400万バレル、10~12月が日量9450万バレルにまで増加するという見通しを示しております。4月をピークとして全米原油在庫が減少傾向を続け、7~9月には世界の石油需要が過去最高にまで増加すると共に世界の石油需給が供給不足に転じるのであれば、今年の夏頃には、原油価格が大幅に上昇していることも予想されます。原油が供給逼迫に転じてからエネルギー市場の買い場を探すようでは、高値での買いつきを余儀なくされる可能性もあります。「上げ相場は、悲観の中で生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成長し、幸福の中で消えていく」という相場格言もあり、全米原油在庫がピークとなる4月頃までの最も弱気な雰囲気の時に東京ガソリンの買い場を探すことも一考ではないでしょうか。

先週発表されたEIA全米原油在庫は、「前週比770万バレル増の4億2564万バレル」でした。EIAが今月10日に発表した短期見通しでは、「全米原油在庫が4月に4億3410万バレルにまで増加してピークとなり、その後は減少を続ける」という内容であったことから、EIAの見通し通りであれば全米原油在庫があと846万バレル増加してピークとなる計算です。ゴールドマン・サックスやUBS,バンク・オブ・アメリカなどが先週に原油の弱気見通しを発表しましたが、共に全米原油在庫の増加傾向などを指摘していることから、大方の弱気派は、全米原油在庫が減少傾向に転じる前に手仕舞いを進める可能性があります。そうしたことも考慮して東京ガソリンの買い場を探す必要があるのかもしれません。

ゴム市場パート2

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2月24日

ゴム市場パート2

昨日の東京ゴムが大幅安となったものの、それでもタイのRSS3号オファー価格(船積み価格)が前日比6セント高の190セントとなり、年初来高値を更新したことが印象的でした。そして本日の東京ゴムが続落となったものの、タイのRSS3号オファー価格が前日比1セント安の189セントとなり、前日の年初来高値から1セントの下落に留まったことから、タイ政府が先週18日に60億バーツ(約220億円)の政府備蓄在庫の積み上げを発表したことを好感して産地価格が堅調地合いを続けているように感じられます。本日のタイのRSS3号オファー価格を円換算すると、1.89ドル×119.2円(ドル円換算)=約225.3円換算となります。これに輸入諸経費をキロあたり5円で計算すれば、輸入採算価格が約230.3円となり、東京ゴムの大幅割安換算が目立ちます。

 明日から中国市場が春節明けとなります。東京ゴムの先限が春節中に5円ほど下落しましたが、春節中にタイ政府が60億バーツの政府備蓄積み上げを発表したことから、連休明けの上海ゴム市場が上下どちらに動くかが注目されます。上海ゴムの取引中心限月(5月限)は、先週16日に年初来高値を更新しており、1月15日ごろからじり高基調を続けております。

上海ゴムの日足
上海ゴムの日足2

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ゴム市場

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2月24日

ゴム市場

タイ政府が2月18日に60億バーツ(約220億円)の天然ゴムの政府備蓄在庫積み上げを発表しました。タイ政府は、昨年12月に60億バーツの政府備蓄在庫の積み上げを発表しており、今回が「第2弾」の価格てこ入れ策の投入となります。前回の政府備蓄在庫積み上げでは、12月15日から1日あたり3000トンの買い付けを続けました。シンガポールゴム(RSS3号)は、昨年12月9日に148セントまで下落して6年ぶりの安値を記録したものの、その後、タイ政府の買い付け開始と共に上昇に転じ、2月16日に187セントまで上昇しました。前回決定した60億バーツ分の買い付けが終了すると、すかさず「第2弾」となる60億バーツの政府備蓄在庫の積み上げを発表したことから、今後2ヶ月間ほどはタイ政府の買い付けを背景に産地現物価格が堅調に推移する可能性があります。今後2ヶ月間ほどタイ政府が市場価格より割高な水準で農家から買い付けを続けることから、産地現物価格がしばらく堅調に推移すると考えるべきではないでしょうか。

天然ゴムの主生産地となるタイ南部では、1~3月が増産期となり、4~6月が減産期となります。タイ政府による買い付けが今後2ヶ月ほど続くことに加え、あと1ヵ月ちょっとでタイの主生産地が減産期入りすることから、「タイ政府の買い付け&減産期入り」のダブルパンチで天然ゴム価格の上げ足が加速する可能性もあります。

 目先的には、春節明けに伴う中国勢の天然ゴムの買い付け再開や、26日の3カ国協議の行方が気になるところでしょう。昨年11月の3カ国協議で合意された天然ゴムの輸出削減策に対する開始時期や規模などが今回の3カ国協議で話し合われる予定です。タイ政府が今回の3カ国協議直前に新たな価格てこ入れ策の投入を行ったことから、そうした前向きなタイ政府の姿勢に、インドネシアやマレーシアが追随する可能性もあります。タイ政府が昨年12月中旬に価格てこ入れ策を投入したと同時にシンガポールゴムが6年ぶりの安値から上昇基調に転じ、ここで価格てこ入れ策の第2弾が投入されたことから、4月からの減産期に向けて東京ゴムの強気継続も一考ではないでしょうか。

シンガポールゴムRSS3号の日足

シンガポールゴムの日足

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原油市場

 昨夜のNY原油市場は、在庫増観測に圧迫されて失速。EIA全米週間石油在庫の発表が明日に控えております。ロイター調査による全米原油在庫に対するアナリスト予想平均は、原油400万バレル増、ガソリン180万バレル減、ディスティレート330万バレル減となり、製油所稼働率が0.8%低下の87.9%です。このアナリスト予想からもわかるように、製油所稼働率の低下が原油在庫増に繋がっております。米国の石油精製施設でのストライキが2月1日から拡大傾向を続けており、ストライキに伴う製油所稼働率の低下が続いているようです。また、例年、製油所が定期保守点検で稼働停止する2月と3月に在庫が増加する傾向もあり、そうした季節的要因も製油所稼働率の低下に繋がっております。ストライキが終了し、製油所の定期保守点検が一巡すると、製油所稼働率が上昇に転じ、全米原油在庫が減少傾向に向うことも予想されます。米エネルギー情報局(EIA)が今月10日に発表した短期見通しでは、原油在庫が4月をピークとなり、その後は在庫減少傾向が続くと指摘しております。また、国際エネルギー機関(IEA)が1月16日に発表した原油の世界需給見通しでは、1~6月にかけて日量9250万バレルと低調で推移し、7~9月が過去最高となる日量9400万バレルとなり、10~12月が日量9450万バレルにまで増加するという見通しであったことから、年央から過去最高の原油需要となれば、製油所稼働率が大幅に上昇し、全米原油在庫の大幅減少傾向も予想されます。こうした中長期的な需給予想を参考にすれば、エネルギー市場に対する強気な見方が有効と思われます。ただ、4月に向けて全米原油在庫が増加傾向を続けるという見通しに対し、短期的な修正安局面に注意が必要というところでしょうか。

先週より米中西部を襲った記録的な勢力を誇る寒波の影響も27日ごろまでとの予想であり、ウエザーサービスの予報では、28日からシカゴの最高気温がプラスサイドに転換すると指摘しております。NYヒーティングオイルが今月になって40%ほどの上昇を記録しているだけに、寒波の通過と共にNYヒーティングオイルを中心とした米エネルギー市場全体の下落も考えられるだけに注意が必要でしょう。


東京ガソリンの240分足
東京ガソリンの日足

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