松永総研

北浜の虎と呼ばれた男

商品市場とドル市場

 今週明けより商品先物市場の多くの銘柄が上昇に転じております。NY金の電子取引は、今週6日早朝に1183ドル付近まで下落したが、現在は1220ドル付近で推移。NY白金の電子取引も6日早朝に1187ドル付近まで下落したが、現在は1275ドル付近で推移。シカゴコーンの電子取引も今週6日早朝の3ドル20セント付近から上げ足を速め、現在は3ドル42セント付近で推移。また、東京ゴムも今月3日に178円80銭の安値をつけたが、6日から上げ足を速め、現在は182円50銭付近で推移。ただ、原油市場には反発力がまだ見られない模様。

一方、為替市場では、ユーロドルが7月中旬から今週6日早朝にかけて安定した下落トレンドを形成していたが、6日早朝の1ユーロ=1.25ドル付近の安値から上昇をはじめ、現在は1.27ドル付近でまで上昇し、7月中旬から続いた下落トレンドで最大の反発となりました。NY金やNY白金に関しては、6日早朝からのドル安の流れに素直に反応して上昇したようです。シカゴのコーンや大豆、小麦なども週明けから上げ足を見せ始めており、ドル相場の反転が、上昇の引き金になったのかもしれません。

CFTC建玉明細によるドルインデックスのファンドなど大口投資家の買いこし枚数は、今年6月頃から25,000~30,000枚程度で比較的安定していたものの、8月ごろから徐々に増加に転じました。そして、9月16日終了週時点で前週比20,868枚増の53,363枚にまで急増し、9月23日終了週時点で56,990枚、9月30日終了週で56,395枚となり、3週連続でほぼ1年半ぶりの買いこし枚数を記録しました。ファンドの多くが3週連続でドル買いポジションを脹らませすぎた反動が週明けから出始めているのかもしれません。これまでドル買いに向っていたホットマネー(投機資金)の一部が、これまで下落を続けてきた商品先物市場の多くの銘柄に流れ込んできたのかもしれません。


ドルインデックスの大口投資化のポジション(CFTC発表値)
ドルインデックス

ユーロドルの日足
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NY金の日足
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シカゴコーンの日足
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海外市況

 NYダウは274ドル高の1万6994ドルとなり、FOMC議事録により利上げ観測が後退したことが好感されて今年最大の上げ幅を記録しました。FOMC議事録で多くの会合参加者が「海外の経済成長が予想よりも弱かった場合、米国の経済成長のペースが予想以上に減速する可能性がある」と述べていたことが示され、早期利上げ観測の後退が株価を大きく押し上げた模様。それによりドル売りが進み、ユーロドルは、1ユーロ=1.264ドル付近から1.275ドル付近まで上昇。ユーロドルは、今週6日の1.25ドル付近から3日続伸となっており、3ヶ月続いた下落トレンドで最大の反発となりました。ドル円は、昨日15時半比30銭の円高となり、現在は1ドル=108円10銭付近で推移。ドル円も、今週6日の109円90銭付近から1円80銭ほど円高に進んでおり、8月上旬からの上昇トレンドも、ここに来て高止まりの様相を呈している模様。

 NY金は、昨夜のNY市場序盤で1218ドル付近から1205ドル付近まで急落したものの、日本時間3時ごろから急上昇となり、現在は1223ドル付近で推移。NYダウの大幅高が嫌気されたものの、ドル安が進んだことが好感された模様。NY金の電子取引は、今週6日早朝に1183ドル付近まで下落したものの、現在は1222ドル付近で推移しております。

 現在のNY白金は、昨日15時半比14ドル高の1278ドル付近で推移。NY白金の電子取引は、今週6日早朝に1187ドル付近まで下落したが、この3日間で安値から91ドルも大きく上昇しました。NY金とNY白金の価格差も、今週6日早朝の電子取引で8ドル差にまで縮小したが、現在は55ドル差にまで拡大しました。

 NY原油は終始小動きで推移。昨日15時半比でNY原油の電子取引が10セント安、ブレント原油が50セント高付近で推移。


NY金の日足
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NY白金の日足
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白金市場

これまでの大きな流れは、NY金が7月上旬から下落トレンドを続け、その影響でNY白金も下落を続けておりました。しかし、9月上旬からNYパラジウムが暴落となり、同じ白金系金属としてNY白金の下げ足が早まりました。

NYパラジウムは、ウクライナ問題が深刻化し、ロシアへの経済制裁を受けて、ロシアからのパラジウム供給に対する不安が高まり、6月頃から100ドルほど上昇しました。世界生産に対するロシアの生産量は、パラジウムが約40%、白金が約14%ですから、NYパラジウムが大きく反応することになりました。しかし、ウクライナ情勢が沈静化しはじめると、それまで買われていた反動により、9月上旬からNYパラジウムが暴落し、その影響をNY白金も受けることになりました。

今年7月上旬には、NY金とNY白金の価格差が170ドルほどありましたが、今週6日時点の電子取引では、価格差が8ドル程度にまで縮まりました。この価格差を見るだけでも、NY白金の今回の急落がいかに凄かったかが伺えます。しかし、現在の電子取引では、価格差が57ドルほどにまで拡大しており、6日からNY白金の上昇力が高まってきました。

NY金とNY白金の価格差を利用したスプレッド取引を取引しているファンドも多いようです。久しぶりにNY金とNY白金の価格差がほとんどなくなったのですから、今年7月ごろから有効とされてきた「NY白金売り、NY金買い」のスプレッド取引の利益確定の動きが今週になって高まったと推測されます。更に、久しぶりにNY金とNY白金との価格差がほとんど無くなったことから、今後は、「NY白金買い、NY金売り」のスプレッド取引が活発化することも予想されます。そうしたことから、NY白金が今後堅調地合いを続ける可能性に注目することも一考ではないでしょうか。


NY白金の日足
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NYパラジウムの日足
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NY金の日足
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ゴム市場「来週の3カ国協議」

マレーシアのプランテーション産業担当大臣は、3カ国協議の開催が来週に予定されていることを述べております。これまでの流れは、今週6日にタイの農業・協同組合担当大臣とマレーシアのプランテーション産業担当大臣との会談が行われ、実勢価格が生産コストを下回っていることに対して天然ゴム価格が公正なレベルに改善するために両国が取るべき協調的な行動について話し合われました。その会談で、インドネシアが提案した「キロ=1.5ドルの最低販売価格設定案」に支持を表明していることが両大臣からのコメントで伝えられております。その会談後に、マレーシアのプランテーション産業担当大臣から、3カ国協議が来週に予定されていることが伝えられました。来週の3カ国会合でインドネシアの提示した最低販売価格設定案が承諾されることになる可能性が出来てきました。すでにマレーシアの提示した最低販売価格設定案に対して複数のタイとマレーシアのゴム生産者も指示していることが伝わっております。これまでの3カ国協議による価格てこ入れ策では、12年9月の3カ国協議で「30万トンの輸出削減策」が決定した時に東京ゴムが2ヶ月間で90円ほど上昇しました。また、13年4月の3カ国協議で「輸出削減策の半年延長案」が合意されると、東京ゴムが1ヶ月間で60円ほど上昇しました。これまでの3カ国協議での決定が天然ゴム市場に大きな影響力を与えた要因は、この3カ国で世界生産の約70%を占めているからです。

現在の生産コストは、タイゴム協会によればキロ=60バーツ付近となるようです。しかし、昨日のタイ・スラスタのRSS3号現物価格は45.68バーツです。現在の産地現物価格が生産コストを大きく割り込んでいることから、来週の3カ国協議でインドネシアの提案が承認される可能性が高いと考えるべきかもしれません。これまでも3カ国協議が決定した政策に対する天然ゴム市場への影響力が大きかったことから、来週に向けての東京ゴムに注目することも一考ではないでしょうか。


東京ゴムの日足
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シンガポールゴムRSS3号の日足
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本日のセミナー紹介

セミナー1
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講師プロフィール

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松永英嗣 松永英嗣

サンワード貿易(株)のアナリスト兼ストラテジスト

1965年大阪生まれ。

 業界歴25年。

 業界3年目にして歩合外務員として独立、穀物相場を中心に手掛ける。

 法人部時代にはガソリン・ゴムなど工業品銘柄を中心として、商社・当業者・投機筋などへ深く関わり特殊知識を深める。

 先物業界紙・貿日新聞の「天地人のコラム」を5年ほど連載。

10年前にブログ「北浜の虎」を立ち上げ、現在はブログ名を「松永総研」に改名。

 実に15年間、日々相場の最新情報を配信し続けている。 

主催

サンワード貿易㈱


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海外市況

 NYダウは、IMF世界成長見通しの引き下げに圧迫されて272ドル安の16719ドル。IMFは2015年の世界成長率を、7月時点の予測の4%から3.8%へと引き下げました。ユーロ圏の成長率予想を、7月時点の1.5%から1.3%へと引き下げました。NYダウが730日以来の下げ幅となったことでマーケット全体がリスク回避の流れとなり、安全資産として円が買われました。ドル円は、昨日15時半比60銭円高の108円付近で推移。

 NY金は、リスクヘッジとしての金買いが好感されて小幅上昇。現在の電子取引では、昨日15時半比5.5ドル高の1211ドル付近で推移。

NY白金の上げ幅が大きく、現在の電子取引では、昨日15時半比19ドル高の1266ドル付近で推移。NY金とNY白金の価格差は、今週6日時点で8ドル差ほどにまで縮まったものの、現在の電子取引では57ドルにまで拡大しております。今週になってからのNY白金の上昇力が高まってきたことは注目ではないでしょうか。

NY原油は、IMFの世界成長見通しの引き下げや、8日発表のEIA週間石油在庫統計で原油在庫の増加が予想されていることに圧迫されて下落。現在の電子取引では、昨日15時半比でNY原油が1.5ドル安、ブレント原油が0.7ドル安付近で推移。

本日から中国市場が再開されることから、中国市場のオープニングが注目されております。

 

NY金の日足
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NY白金の日足
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