松永総研

北浜の虎と呼ばれた男

中国の利下げにあまり反応しない商品市場

11月26日

中国の利下げにあまり反応しない商品市場

 李首相が中国経済の成長減速に対処するため、新たな成長の原動力を見いだすよう求めたことから、先週末夕方に中国人民銀行が大方の予想に反して利下げを発表しました。利下げ発表直後は、原油市場や非鉄金属市場が反応して急伸したが、その後失速しており、中国の利下げ実施に対して商品市場全体が恩恵を受けていないように感じられます。今回の中国の利下げ実施が大方の予想外の出来事でしたが、中国の利下げ効果に対して疑問視する向きが多かったようです。

 利下げ実施に対し、「不良債権の増加や利益率の伸び鈍化に直面している国内銀行にとって収益悪化につながりかねない。」との意見もあるようです。また、利下げが実施されても、デフォルト増など問題を多く抱えている中小企業に対して、大手銀行が融資に対してこれまでの慎重姿勢を崩さないのではとの意見もあるようです。そして、貸出金利を自由に設定できる信託会社の融資残高が9月末時点で5兆2000億元(約100兆円)にまで膨らんでおり、2年前の利下げ時の2倍にまで膨れ上がっていることから、今回の利下げ実施の効果も薄れるとの見方もあるようです。中国の利下げ実施に対して様々な障害を指摘する向きが多いことから、中国の利下げ実施に対して原油市場を中心とした商品市場全体があまり利下げの恩恵を受けていないようです。

明日の北浜の虎セミナーについて

セミナー1
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日時・会場

毎週水曜 1900~2000

サンワード貿易㈱ 本社7階セミナールーム

東京都新宿区下宮比町3-2飯田橋スクエアビル7[地図]

概要

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講師プロフィール

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松永英嗣 松永英嗣

サンワード貿易(株)のアナリスト兼ストラテジスト

1965年大阪生まれ。

 業界歴25年。

 業界3年目にして歩合外務員として独立、穀物相場を中心に手掛ける。

 法人部時代にはガソリン・ゴムなど工業品銘柄を中心として、商社・当業者・投機筋などへ深く関わり特殊知識を深める。

 先物業界紙・貿日新聞の「天地人のコラム」を5年ほど連載。

10年前にブログ「北浜の虎」を立ち上げ、現在はブログ名を「松永総研」に改名。

 実に15年間、日々相場の最新情報を配信し続けている。 

主催

サンワード貿易㈱

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ゴムパート4

 本日の上海ゴムは、12月限(当月限)が2.3%安、1月限が0.4%高、5月限が2.3%安で取引を終えました。上海ゴムの新取引中心限月となる5月限の本日の出来高が約93万枚を記録し、前取引中心限月である1月限が約39万枚となりました。5月限の先週末時点での1日の出来高が20万枚程度であったことから、今週になって「取引中心限月の移動」が急速に行われたことが伺えます。また、本日の上海ゴム市場の出来高の94%が1月限と5月限に集中しており、これも上海ゴム市場特有の現象です。そして、本日の上海ゴムの出来高が全体で140万枚に達しており、今年後半で最高出来高を記録しました。また、2日連続で1日の出来高が100万枚を大きく上回ったことも今年後半ではじめてのことです。本日の東京ゴム(日中取引)の出来高が8328枚ですから、東京ゴムの170倍ほどの出来高を本日の上海ゴムが記録したことになり、改めて上海ゴムの市場規模の大きさを痛感しました。そして、上海ゴムが安値圏で大商いを記録したことにより、底値形成されたという見方も一考かもしれません。テクニカル的にも安値圏で出来高が極端に増加するところが底値となる傾向があります。上海ゴムの昨日20日の出来高でも約120万枚にまで膨らんで今年後半で最高となりましたが、本日は約140万枚にまで膨らんでおり、2日連続で出来高が急増したことにより底値形成した可能性もあります。

 本日の東京ゴムは、上海ゴムの下落や円高進行、そして納会後のサヤすべりなどにより下落することとなりました(東京ゴムの納会は、今朝の寄付きです)。本日は、上海ゴムの5月限が急落しても1月限がプラスサイドで取引を終えるなど、注目する動きがありました。昨日の上海ゴムでは、HSBC製造業PMIの発表内容が悪化したものの、その発表後10分間で上海ゴムが1.2%安付近から1.7%高付近まで急進する場面もありました。また、先週末まで上海ゴムの当月限と半年先の限月との価格差が1500元(キロ=38円換算)ほどありましたが、今ではほとんど差がなくなりました。今週の上海ゴム市場は、4ヶ月に一度の取引中心限月の移動、大幅順サヤから同サヤに急変、異常なほど膨らんだ出来高、悪材料に反して急伸など、色々なマーケットからのシグナルがあった1週間となりました。こうした多くのシグナルは、上海ゴム市場のトレンド変化を示しているのではないでしょうか。

サクソバンクの昨年末の大胆予想

11月21日

サクソバンクの昨年末の大胆予想

ゴールドマン・サックスが「翌年の金融市場予想に基づく投資アイデア」を発表しました。昨年末にゴールドマンが発表した6つのアイデアは、「4つが当たり、1つが外れ、1つがどちらでもない」という結果となりました。ゴールドマンの「翌年の金融市場予想に基づく投資アイデア」の発表も年末の風物詩ですが、サクソバンクの毎年恒例となっている「大胆予想」もそろそろ発表される時期です。

下記は、昨年末にサクソバンクが発表した「2014年の大胆予想」です。

 

1.EUは富裕税でソビエト型経済に回帰

2.反EU勢力に牛耳られる欧州議会

3.米国に迫るデフレの影

4.FOMC、全力で住宅ローン金利の上昇を回避

5.CAC40は40%急落

6.フラジャイル・ファイブ通貨の対米ドル相場は25%下落

7.アマゾン、ツィッターなどのIT企業5社の株価が暴落する

8.ドル円相場が80円を割りこみ、日銀が政府債務帳消しに動く

9.ブレント原油は80ドルまで下落

10.ドイツ経済も不況に

 

上記の①や②などは、かなり過激な予想であり、現実味が薄くちょっと大胆予想過ぎるのではとさえ感じられます。しかし⑨は、昨年末のブレント原油が110ドル付近で推移していた時に80ドルを予想しており、昨年末当時ではまさに「大胆予想」でしたが、現在のブレント原油が79ドルですから、「見事」としかいえません。しかし、⑧の「ドル円相場が80円を割りこみ」という見通しは、正反対の結果となりました。また⑦も外れております。しかし、⑩は、結構いいところまで予想できたようにも感じられます。サクソバンクの「大胆予想」は、「一見、大胆すぎる予想に感じられるものの、もしかして的中するかも?」というような予想であり、的中させることより、大胆すぎる予想で投資家を楽しませることが目的とも感じられます。一方、ゴールドマンの「翌年の金融市場予想に基づく投資アイデア」は、現実味が感じられます。

ゴールドマンの8つのアイデア

 米大手投資銀行であるゴールドマン・サックスが、翌年の金融市場予想に基づく8つの投資アイデアを発表しました。これは毎年恒例の発表であり、今年もその季節となりました。ちなみに昨年末は、ゴールドマンが6つのアイデアを発表したが、「4つが当たり、1つが外れ、1つがどちらでもない」という結果となりました。

下記の8項目が今年の「翌年の金融市場予想に基づく8つの投資アイデア」です。

 

1. ユーロのさらなる下落に備えよ

 (ゴールドマンは、1ユーロ=1.15ドルまでの下落を予想)

2. 10年物米国債は利回り3%以上で買い、2%以下では買わない

 (現在利回りが2.3%。ゴールドマンは、来年6月には利回りが3.0%か、それ以上と予想)

3. ユーロ・ストックス50のブル・コール・スプレッドを買い持ちする

 (ユーロ圏株価指数であるユーロストック50は、今年6月に6年ぶりの高値を記録したが、その後はやや軟化しております。)

4 米国の高利回り債の信用リスクには強気の姿勢をとる

 (ゴールドマンは、米国の高利回り債の最近のアンダーパーフォーマンスを過度的なものとみております。)

5. 新興市場の原油輸入企業の株式バスケットは買い持ちする

 (ゴールドマンは、原油の値下がりにより、これら企業に利益をもたらすと見ております。)

6. スイス・フランを売り、スウェーデン・クローナを買う

 (ゴールドマンは、両国の金融政策にばらつきが生まれると見ております。)

7. 銅を売り、ニッケルを買う

 (ニッケルは、生産国であるインドネシアの輸出禁止規制維持が今週決まったことから、「銅売り、ニッケル買い」はごく当然な選択かもしれません)

8. ドルを買い持ちし、南アフリカ・ランドとハンガリー・フォリントのバスケットを売り持ちにする

(ドル買い継続は、それほど新鮮味が感じられない提案かもしれません)

 

上記がゴールドマンにより「翌年の金融市場予想に基づく8つの投資アイデア」です。カッコ内は参考コメントです。

サクソバンクなども毎年恒例の「大胆予想」を年末に発表します。サクソバンクの「大胆予想」は、あまりにもかけ離れているように感じられるが、もしかしたら当たるかもという予想であるのに対し、ゴールドマンの「翌年の金融市場予想に基づく投資アイデア」は、実践的であるように感じられます。このゴールドマンの発表を見ると、年末になったという実感が沸きます。

みんコモコラムアワード2015
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