松永総研

北浜の虎と呼ばれた男

トウモロコシ市場

 昨夜のシカゴコーンは、422セントまで上昇して昨年12月29日の高値(417セント)を超えました。それにより次の高値のメドは、昨年5月の519ドルとなる模様。また、6月15日の年初来安値(346.75セント)から21.7%の上昇となり、強気相場入りとなりました。

 欧州の広範囲に熱波が到来し、最高気温が40度を超える国も続出しました。フランスでは、68年ぶりに最高気温が40度を超えました。また、英国で開催されているウインブルドンテニス選手権では、セット間の休憩時間のルールが変更され、試合中の気温が大会史上最高となる35.7度を記録したようです。インドやパキスタンに続いて欧州にも熱波が到来しており、エルニーニョ現象に伴う異常気象が注目されるところでしょうか。

 9:15時点での外電換算値は、東京とうもろこしが170円高、東京一般大豆が80円高です。それに対して現在の東京とうもろこしが60円安、東京一般大豆が20円高付近で推移。

シカゴコーンの日足
シカゴコーンの日足

シカゴコーンの週足
シカゴコーンの週足

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トウモロコシ市場パート4「今後のエルニーニョ現象の行方」

 世界のトウモロコシ生産(2013~2014年度見通し)は、1位が米国の3億5533万トン、2位が中国の2億1100万トン、3位がブラジルの7000万トン、4位がEUの6528万トンとなります。トウモロコシ市場は、米国と中国を中心とした世界の穀倉地帯の天候に注視する必要があります。

 今年の世界の天候は、5月下旬頃からインドで記録的な熱波被害が発生し、6月中旬からパキスタンで記録的な熱波被害が発生しました。タイの干ばつ被害は、30年ぶりとも50年ぶりともいわれております。タイ以外の東南アジアの複数の国からも干ばつ被害が報告されております。北朝鮮や韓国の干ばつ被害は、「過去100年間で最悪」といわれており、かなり深刻なものです。また、オーストラリアの干ばつ被害も気になります。そして、5月下旬頃からの米中西部穀倉地帯での雨がちな天候も気になります。これらの異常気象は、春以降に発生しており、エルニーニョ現象発生のタイミングと重なります。

気象庁が6月10日に発表したエルニーニョ監視速報では、エルニーニョ監視海域の海面水温の5ヶ月移動平均が4月頃から上昇に転じ、年末に向けて上昇を続けるとの見通しを発表しております。添付しておりますグラフは、気象庁ホームページのエルニーニョ監視速報に掲載されている「エルニーニョ監視海域の海面水温(5ヶ月移動平均)」のグラフです。このグラフは、エルニーニョ監視海域の海面水温の基準値との差の5か月移動平均値(指数)の推移を示しております。3月までの経過(観測値)を折れ線グラフで、エルニーニョ予測モデルによる予測結果(70%の確率で入ると予想される範囲)を黄色のボックスで示しております。指数が赤/青の範囲に入っている期間がエルニーニョ/ラニーニャ現象の発生期間です。このグラフを見る限り、年末にかけてエルニーニョ監視海域の海面水温が上昇を続けることを示しており、現在発生しているエルニーニョ現象が更に発達することを示しております。それにより、世界的な異常気象が更に拡大することも予想されます。気象庁から6月10日に発表されたエルニーニョ監視速報では、「5月の太平洋赤道域の海面水温は、日付変更線付近から南米沿岸にかけて平年よりかなり高かった。エルニーニョ現象時の特徴を前月より明瞭に示しており、エルニーニョ現象が強まりつつある。今後、冬にかけてエルニーニョ現象が続く可能性が高い。東南アジアの高温・少雨と米国西部の低温がエルニーニョ現象時の天候の特徴と一致していた。」と指摘しております。今年の穀物市場は、「エルニーニョ現象による世界的な異常気象」に注目して、年末に向けての強気な見方も一考ではないでしょうか。
エルニーニョ監視海域の海面水温の予測(5ヶ月移動平均)
グラフ名
エルニーニョ監視海域の海面水温の予測(5ヶ月移動平均)

グラフの出典:気象庁ホームページ 

http://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/elnino/kanshi_joho/kanshi_joho1.html

トウモロコシ市場パート3

 14:40時点のシカゴ穀物市場の電子取引による外電換算値は、東京とうもろこしが260円高、東京一般大豆が210円安です。それに対して現在の東京とうもろこしが130円高、東京一般大豆が110円安付近で推移。米農務省による四半期在庫と作付面積の発表を受けて6月30日のシカゴコーンとシカゴ大豆が大幅高となりました。翌1日は、シカゴコーンが小幅高となり、シカゴ大豆が小幅安となりました。そして今朝からの電子取引でもシカゴコーンが小幅高、シカゴ大豆が小幅安で推移しております。この違いは、今年の天候相場を「過去5年間で最低の作付面積で挑むシカゴコーン」と、「過去最高の作付面積で挑むシカゴ大豆」の違いかもしれません。

 今週30日に米農務省から発表された作付面積と四半期在庫は、大方の予想を大幅に覆す内容となり、シカゴコーンやシカゴ大豆、シカゴ小麦がパニック的な大幅上昇となりました。それにより、米農務省から来週10日に発表される「需給統計」の「生産高見通し」や「期末在庫見通し」がこれまでの予想から大きく変化すると考えるべきかもしれません。また、最近のトウモロコシや大豆の作柄悪化が反映され、来週10日発表の「需給統計」によりシカゴ穀物市場が本格上昇開始となる可能性もあります。

東京とうもろこしは、2ヶ月前の安値から3770円の上昇となり、1枚3万円の証拠金(7月1日からは4万500円に変更)に対して18万8500円の値洗いが動いた計算となります。それでもシカゴコーンは、安値から2割程度しか上昇しておりません。現在の4ドル付近で推移しているシカゴコーンが2011年や2012年、2013年のように8ドル付近まで上昇すれば、東京トウモロコシがどれだけ上昇するかを想像することも面白そうです。


シカゴコーンの月足
シカゴコーンの月足

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トウモロコシ市場分析2「来週の展望」

 来週の穀物市場は、6日の米農務省による育成進度報告や10日の米農務省による需給報告などが注目されます。特に毎月10日前後に発表される「米農務省による需給報告」は、穀物市場に最も大きな影響を与える発表の1つです。米トウモロコシの収穫期が10月中旬~11月中旬となることから、収穫期までの天候相場期間での「米農務省による需給報告」は、7月発表と8月発表、9月発表、10月発表の計4回だけです。この4回の発表がとても重要となります。

「米農務省による需給報告」の月ごとの注目点は、下記の通りです。

1月―需給予想(前年の最終確定生産高の発表)

3月―作付け意向面積調査結果

5月―新穀の需給予想

6月―確定作付面積の発表

7月―需給予想(確定作付面積に基づく生産高見通し)

8月―8月1日現在の実地調査に基づく単収予想

9月―需給予想

10月―需給予想

11月―需給予想

来週10日に発表される「米農務省による需給報告」では、「生産高見通し」が注目されます。6月28日終了週のトウモロコシの優と良の占める割合が前年同期を9%下回り、シルキングが平年を4%下回っていることに加えて、作付面積が過去5年間で最低水準と発表されていることから、トウモロコシの強気派は、「平年以下の生産高見通し」に期待するところかもしれません。6月の需給報告では、2015~16年度の単収が1エーカー当たり166.8ブッシェル、2014~15年度の単収が171.0ブッシェルでしたので、現在の作柄を参考にすると、2015~16年度の単収が162ブッシェル付近まで低下し、期末在庫が4%強低下する可能性もあります。また、アジア圏の複数の国から深刻な熱波被害や干ばつ被害も報告されていることから、アジア圏の穀物生産高見通しの下方修正により米国のトウモロコシ輸出見通しが増加し、それを受けて米国の期末在庫予想が低下することも予想されます。
 シカゴコーンのファンドなど大口投資家のポジションが1年3ヶ月ぶりに今年5月から売り越しに転じております。また、東京トウモロコシ市場のファンド系機関店とされるN社の大幅売り越しも気になります。ファンドが売り越しポジションを構築しているところに「平年以下の生産高見通し」が発表されることになれば、「ファンドによる手仕舞いの買戻し」が強制される展開となり、「ファンドによるドテン買い」でシカゴコーンが本格上昇に転じる可能性もあります。
 シカゴコーンは、6月15日の安値(346.75セント)から7月1日の高値(417セン)まで20.26%の上昇となっていることから、更に小幅高となるだけで強気相場入りとなります。シカゴコーンの電子取引では、6月15日の安値から22.9%の上昇となり、強気相場入りとなっております。シカゴコーンはシカゴ・ボード・オブ・トレードで取引され、シカゴコーンの電子取引はCMEグローベックスで取引されます。
 米農務省から「7月5日終了週の育成進度報告」が来週6日に発表されます。これまでの育成進度報告は、雨がちな天候により3週連続で作柄が悪化しました。来週6日の発表では、現在の天気予報を参考にすれば作柄改善され、「優と良の占める割合が1~2%程度の上昇」となる可能性もあります。ウエザーニュースによる天気予報では、来週5日にかけての降水量がかなり低く、3日~5日は晴れの予報です。そうした意味では、シカゴコーンにとって週明けの育成進度報告がマイナス要因となる可能性もあります。「上げ相場の悪材料は買い」という相場格言もあり、育成進度報告で売られたところは、良い買い場となるのかもしれません。

東京とうもろこしの日足
東京とうもろこしの日足2

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ゴム市場

 昨日の上海総合株価指数が5%強の大幅安となったものの、昨日の上海ゴムが2.6%高となりました。上海総合株価指数は、6月30日が5%強の上昇→7月1日が5%強の下落となり、かなり乱高下しております。本日は、上海総合株価指数が0.8安、上海ゴムが1.8%高付近で推移しております。上海総合株価指数が2日連続で下落しているものの、それに反して上海ゴムが2日連続で上昇しており、上海ゴムの地合いが強くなってきたことを感じさせます。

東京ゴムの日足
東京ゴムの日足

上海ゴムの日足
上海ゴムの日足

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原油市場

 昨夜のNY原油市場は、原油在庫の予想外の増加が嫌気されて下落しました。EIA週間石油在庫統計は、原油が200万バレル減予想に対して240万バレル増、ガソリンが50万バレル増予想に対して180万バレル減、ディスティレートが160万バレル増予想に対して40万バレル増となりました。製油所稼働率は1%上昇の95%となり、クッシング原油在庫は123万バレル増です。原油在庫が予想外の増加となったものの、ガソリン在庫が予想外の減少となり、製油所稼働率も95%まで上昇していることから、昨夜のEIA週間石油在庫統計は、一概に弱材料とは言い切れません。昨夜の米国市場では、在庫発表を反映してNY原油が下落したものの、NY改質ガソリンが上昇しました。そして製油所稼働率が近年最高となる昨年12月5日の95.4%まであと0.4%に迫りました。製油所稼働率は、石油製品需要のバロメーターとされているだけに、ガソリン需要の堅調さを示す内容の発表となりました。

全米原油生産
全米原油生産

全米原油在庫
全米原油在庫

全米ガソリン在庫
ガソリン在庫

米製油所稼働率
米製油所稼働率

みんコモコラムアワード2015
ColumnAward 2015特別賞

「特別賞」を受賞しました

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