松永総研

北浜の虎と呼ばれた男

原油市場パート3「中国が原油を大量買付け」

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4月15日

原油市場パート3「中国が原油を大量買付け」

 中国石油天然気集団の海外事業部門である中国連合石油(チャイナオイル)が今月に入ってから19カーゴの原油を購入したことが伝わっております。これは950万バレルに相当し、同社の購入量としては昨年10月以来の大量購入となります。4月はまだ半分ほど日数が残っていることから、このままのペースで購入を続ければ、同社が昨年10月に記録した月間ベースでの過去最高となる47カーゴ(約2350万バレル)に迫る勢いとなるのかもしれません。チャイナオイルが昨年10月に過去最高の購入量を記録したことで、中国の原油輸入量は12月に日量730万バレルに達し、最高記録を更新しました。今回のチャイナオイルによる大量買付けは、6月から7月頃に中国に輸入されるものです。夏場のエネルギー消費量のピークを見据えて中国の大量買付けが始まった可能性もあります。



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原油市場パート2「減少を続けるシェールオイル生産を見据えて」

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4月15日

原油市場パート2「減少を続けるシェールオイル生産を見据えて」

米原油生産は、4月3日時点で日量940万4000バレルに達しており、増加を続けております。しかし、米エネルギー情報局が13日発表したレポートでは、米国シェールオイル開発の主要7地区における5月の石油生産が前月より日量5万7000万バレル減少するとの見方を発表しました。このシェールオイル主要7地区の5月の石油生産見通しは日量556.1万バレルとなり、全米原油生産の約59%を占めております。ここに来てようやく米国の原油生産が減少に転じるとの見方が強まってきました。

全米オイルリグ数は、2009年6月5日時点の179基から2014年10月10日時点の1609基まで増加しました。しかし、その後の原油暴落によりオイルリグ数が激減し、4月10日時点で760基まで減少しました。全米オイルリグ数が6ヶ月間で53%ほど減少したものの、それでも全米原油生産が増加を続けたことに疑問を持つ投資家も多いのではないでしょうか。その理由は2つほど考えられます。1つ目は、生産量が少なく生産コストの高いシェール油田を停止させて、生産量が多くコストの安いシェール油田に人員増加と設備投資を進めたことです。2つ目は、新規掘削されたシェール油井が徐々に生産を開始するため、オイルリグ数の増加とシェールオイル生産量の増加に少しタイムラグが生じることです。

シェール油田の原油生産量は、油田採掘開始から1年経つと、当初の3分の2ほどに低下し、3年後には掘削開始時のわずか5~20%しか産出できません。一方、従来型油田であるサウジアラビアのガワール油田は、20世紀半ばに創業を開始し、いまだに同国石油生産の半分ほどを占めております。従来型油田は、地下深くに液体で埋蔵されていることから、オイルリグを打ち込むと、原油が地下の圧力により自動的に噴出することから、自噴油田とも呼ばれます。しかし、シェール油田は、オイルリグを打ち込み、更に高圧の水を噴射することで、その周囲の岩石中に染み込んでいる油分が抽出されます。そしてシェール油田では、縦型のオイルリグを打ち込んでも、その周囲の油分がすぐに枯渇することから、地下深くで横方向にオイルリグを伸ばして生産を続ける必要があります。横方向に伸ばしたオイルリグからの生産にも限界がある事から、おのずとシェールオイル油田の寿命が短くなり、産油量も減少を続けることになります。シェール油田の寿命がかなり短いことから、全米オイルリグ数が今後減少しなくても、時間経過と共にシェールオイル生産量が減少を続けることになります。しかし、米国のシェールオイル生産は、米国原油生産の半分ほどを占めていることから、このままでは、深刻な供給不足に陥る可能性もあります。その解決方法は、新たなシェール油田の開発可能な水準まで原油価格が上昇することです。新たなシェール油田を開発するためには、「シェールオイルの井戸元価格で55ドル以上」が必要とされております。シェールオイルは、精製してもガソリン成分があまり抽出できず、不純物も多いことからWTI原油とシェールオイルの井戸元価格では、15ドルほどの価格差があります。時間経過と共にシェール油田の生産量が減少を続けることから、将来的に新たなシェール油田の開発を可能とするためにWTI原油が70ドル以上まで上昇すると考えるべきではないでしょうか。単純に計算しても、米国のシェールオイル生産量が日量500万バレル程度と仮定し、1年間で生産量が3分の2にまで減少すると、「日量500万バレル÷3×2=約日量333万バレル」となり、1年間で約166万バレルも減少する計算です。米国の原油生産が日量166万バレルも減少すると、世界の原油需給が供給不足に転じる計算となります。「新たなシェール油田の開発のために、WTI原油で70ドル以上が必要」という考え方に対し、米エネルギー情報局(EIA)も同じ考え方をしているように感じられます。

米エネルギー情報局(EIA)によるNY原油の価格見通し

 

         2015年

        2016年

   通年

 

1Q

1~3月

2Q

4~6月

3Q

7~9月

4Q

10~12月

1Q

1~3月

2Q

4~6月

3Q

7~9月

4Q

10~12月

2015年

2016年

3月短観

47.93

47.00

53.00

60.67

67.00

71.00

71.64

70.33

52.16

70.00

4月短観

48.59

47.67

53.00

60.67

67.00

71.00

71.67

70.33

52.48

70.00

 上記は、今月発表された米エネルギー情報局(EIA)によるNY原油の価格見通しです。EIAは、1年後のNY原油価格見通しを71.00ドルとしております。これは、時間経過と共にシェールオイル生産が減少を続けることから、近いうちに新たなシェール油田の開発を可能とするためにWTI原油が70ドル以上まで上昇する必要があると考えているのではないでしょうか。この短期見通しでは、2015年4~6月から2016年4~6月にかけてNY原油が23ドル33セントの上昇を見込んでいるようです。この短期見通しのように2016年4~6月にNY原油が71ドルまで上昇すれば、現在のNY原油(52.3ドル付近で推移)が約35.7%上昇する計算です。現在の東京バージガソリン(5万8900円付近で推移)も2016年4~6月に向けて35.7%上昇するのであれば、7万9900円付近まで2万1000円ほど上昇する計算(5万8900円×1.357=約7万9900円)となります。こうした米エネルギー情報局の短期見通しを参照し、東京バージガソリンに対して1年ほどのスパンでの強気見通しも一考ではないでしょうか。

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原油市場パート5

4月14日

原油市場パート5

 イランは13日、イエメン新政府の発足を求める考えを表明しました。これに対し、バディ大統領政権を支持するサウジアラビアを中心とする中東10カ国連合の反感を招く可能性が高まっております。サウジアラビアを中心とする中東10カ国連合は、先月26日からバディ大統領政権を支持するためにイエメンのイスラム教シーア派武装組織の「フーシ派」に対する空爆を行っております。それに対してイラン最高指導者のハメネイ氏は9日、空爆に対して「大量虐殺」と厳しく非難し、「攻撃で勝利を収めることはない」と述べております。バディ大統領政権はイスラム教スンニ派政権です。それに対して「フーシ派」がイスラム教シーア派となることから、スンニ派の中心的存在となるサウジアラビアと、シーア派の中心的存在となるイランとの対立がより激しくなってきたようです。

 ロシアのプーチン大統領は13日、イランへの地対空ミサイルシステム「S300」の禁輸措置を解除することを発表。この高性能地対空ミサイルは、2000年の国連決議でイランへの輸出が禁止されていたものの、今回の欧米6カ国とイランとの核協議が「枠組み合意」となったことを受けてロシアが輸出を決定しました。これがイランを経由してイエメンの「フーシ派」に渡ることが懸念されております。それに対して国連安保理事会は本日14日、イエメンのシーア派に対し、暴力の停止と制圧地域からの即時撤退を要求し、フーシ派への武器禁輸措置を定めた湾岸協力会議(GCC)主導の決議案を採決することを決定しました。そして、常任理事国であるロシアが拒否権を使わずに棄権に留めれば、決議案が賛成多数で可決される見通しです。イエメンのフーシ派問題に対してイランやロシアが関与を強めており、イエメンを舞台としての代理戦争の様相が強まっているようです。こうした中東の地政学的リスクの上昇が、原油価格の底上げ要因となりそうです。

原油市場パート4「東京バージガソリンが1年間で2万円の上昇見通し」

 米エネルギー情報局が今月発表した「エネルギー短期見通し」の内容は、下記の通りです。

米エネルギー情報局(EIA)によるNY原油の価格見通し

 

         2015年

        2016年

   通年

 

1Q

1~3月

2Q

4~6月

3Q

7~9月

4Q

10~12月

1Q

1~3月

2Q

4~6月

3Q

7~9月

4Q

10~12月

2015年

2016年

3月短観

47.93

47.00

53.00

60.67

67.00

71.00

71.64

70.33

52.16

70.00

4月短観

48.59

47.67

53.00

60.67

67.00

71.00

71.67

70.33

52.48

70.00


 EIAから今月発表されたエネルギー短期見通しでは、NY原油の4~6月の価格見通しが前月発表値より67セント上方修正されました。この短期見通しでは、2015年4~6月から2016年4~6月にかけてNY原油が23ドル33セントの上昇を見込んでいるようです。この短期見通しのように2016年4~6月にNY原油が71ドルまで上昇すれば、現在のNY原油(52.3ドル付近で推移)が約35.7%上昇する計算です。現在の東京バージガソリン(5万8400円付近で推移)も2016年4~6月に向けて35.7%上昇するのであれば、7万9240円まで2万840円ほど上昇する計算(5万8400円×1.357=7万9240円)となります。こうした米エネルギー情報局の短期見通しを参照し、東京バージガソリンに対して1年ほどのスパンでの強気見通しも一考ではないでしょうか。

原油市場パート3「ファンドの買い人気はNY原油からブレント原油へ」

 NY原油のファンドなど大口投資家による買いこし枚数は、昨年6月に過去最高となる46万枚付近まで増加し、NY原油も110ドル付近まで上昇しました。そして、NY原油が今年3月の42ドル付近まで急落すると共に買いこし枚数も3月24日終了週に20万6887枚まで激減しました。しかし、インターコンチネンタル取引所(ICE)が13日に発表したデータによると、ブレント原油における4月7日終了週のファンドなど大口投資家による買いこし枚数が前週比1万4999枚増の23万3929枚となり、昨年7月以来の高水準を記録しました。ファンドの買いこしポジションは、NY原油市場で激減したものの、それでもブレント原油市場で9ヶ月ぶりの高水準にまで増加しており、ファンドの投資人気がNY原油からブレント原油に向い始めたのかもしれません。

 ブレント原油とWTI原油との価格差は、2012年から2013年にかけて最大25ドルほどにまで拡大したこともあります。その理由は、オハイオ州のクッシング原油在庫が2012年から2013年にかけて5000万バレル付近まで急増したことを受けて「クッシング原油在庫が満杯になる可能性が高まった」と騒がれ、ファンドによる「ブレント原油買い&NY原油売り」の投機人気が高まった結果だとされております。現在のクッシング原油在庫は、4月3日終了週で6017.5万バレルとなり、初めて6000万バレル台に乗せました。クッシング原油在庫は、昨年7月に1800万バレル付近まで減少したものの、昨年12月頃から安定した増加ペースを続けており、たった4ヶ月間で2.5倍ほどに急増しました。それを受けてファンドによる「ブレント原油買い&NY原油売り」の投機人気が高まったようです。ここで大切なことは、日本は中東からの石油輸入に依存していることから、中東産原油の値動きに近いとされているブレント原油の動向がより重要視されることでしょう。そして、国内エネルギー市場において、米国の在庫増加を悲観するよりも、ブレント原油のファンドによる投機人気の高まりを好感する必要がありそうです。現在のブレント原油とNY原油との価格差が7ドル程度ですから、今度、2012~2013年の時のように最大25ドルほどの価格差にまで拡大する可能性もあります。そうしたことから米国の在庫増加に臆することなく東京バージガソリンやドバイ原油(旧名:東京原油)などへの強気な見方が必要ではないでしょうか。

ブレント原油とWTI原油1
ブレント原油とWTI原油1

ブレント原油とWTI原油2
ブレント原油とWTI原油2

クッシング原油在庫
クッシング原油在庫

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