昨日のNYダウは、7営業日続伸と共に3営業日連続で年初来高値を更新しました。昨日の上海総合株価指数は、2.1%高の3018ポイントとなり、全人代閉幕後から3連騰となりました。
ロックハート総裁は21日「早ければ4月に追加利上げを実施しても米経済にはそれを乗り切れるだけの力強さがある。」と述べました。また、ウィリアムズ総裁は21日、「データも私自身が望み、予測するような流れが継続すると仮定した場合、利上げが4月か6月となる可能性は確かにある。」と述べております。そして大手投資銀行のゴールドマン・サックスは、FRBによる年3回の利上げ見通しを表明し、米ドルへの強気な姿勢を示しました。そろそろ「ドル買い&円売り」の流れが強まるころかもしれません。
投資家心理の変化を表すとされるシカゴVIX指数(恐怖指数)は、昨日の米国市場で13.79ポイントまで低下し、2015年8月18日以来の水準まで低下しました。それと共にNYダウが3営業日連続で年初来高値を更新しており、そろそろ利益確定の売りに注意するところにきているのかもしれません。恐怖指数は、1月20日と2月11日に30ポイント付近まで急上昇し、NYダウも1月20日と2月11日に1万5500ドル付近まで下落しました。これまでもNYダウと恐怖指数との関連性が強いことから、「投資家心理のバロメーター」として恐怖指数の動きは参考になります。2月中旬ごろからNYダウや原油、非鉄金属などのリスク志向の銘柄の上昇が続いており、恐怖指数の動きからも投資家心理が強気に傾き過ぎているように感じられます。
NYダウの日足
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