松永総研

北浜の虎と呼ばれた男

ゴム市場パート2

 ドル円は、昨日15時すぎに1ドル=122円台に突入し、昨日22時頃に123円台に突入しましたが、現在でも123円付近で推移しており、堅調地合いを続けております。

 上海ゴムは、今朝から0.5~0.8%高付近で推移していたものの、後場の引け際で更に上昇し、1.5%高まで上昇して取引を終えました。昨夜からの原油価格の下落を受けて、本日の上海非鉄金属銘柄のほとんどが下落に転じているものの、それでも上昇を続ける上海ゴムの地合いの強さは注目かもしれません。

 上海ゴムの当月限つなぎ足チャートを添付しております。上海ゴム(当月限)は、2008年12月の9565元の安値と2014年9月の1万405元の安値で綺麗なダブルボトムを形成しております。上海ゴム(当月限)は、この4年間で高値から3万2495元下落しましたが、昨年9月の安値から3665元上昇しており、この4年間の下げ幅の1割ほど安値から戻した計算です。上海ゴムの月足チャートを見る限り、ダブルボトムが完了し、安値から僅かに上昇に転じたように見えるのではないでしょうか。


上海ゴム(当月限つなぎ足)の月足
上海ゴムの月足

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原油市場パート2

 ゴールドマン・サックスより今週25日に発表されたレポートで原油価格見通しが引き下げられた反面、JPモルガン・チェースより今週26日に発表されたレポートで原油価格見通しが引き上げられました。ゴールドマン・サックスは、「足元の市場を左右するのは、最近の価格持ち直しに米生産業者がどう反応するか、そして低コスト体質の生産業者が高い生産性を維持できるかだ。原油価格が60ドルになると、シェールオイルの生産意欲は高まる。」と指摘しております。しかし、JPモルガン・チェースは、「世界の経済成長と原油需要の高まりにより、従来の予想以上に原油価格が押し上げられ、原油相場は底を打った。」と指摘しております。ゴールドマン・サックスが、4~6月期に日量190万バレルの供給過剰となるとの見通しを示したことに対し、JPモルガン・チェースは、原油需要の高まりを指摘しております。そして、ゴールドマン・サックスが今年10月までに45ドルまで下落する可能性を指摘しことに対してJPモルガン・チェースは、2015年は54ドル、2016年は59ドルまでWTI原油の価格見通しを引き上げました。

イラク政府は26日、同国最大のアンバル州からイスラム国勢力を掃討する作戦を開始したことを発表しました。作戦には、イラク陸軍と警察、スンニ派武装集団と政府が支援するシーア派など計5000人強が参加しているそうです。しかし、同国中部~東部のアンバル州には、イスラム国勢力の占領地はそれほど多くありません。既に同国の半分近くがイスラム国勢力に占領されているだけに、イラク政府の影響の及ぶ地域周辺の地盤固めに動き出したようです。ただ、同国が大手石油輸出国であることから、石油施設への影響が警戒されるところでしょうか。

リビア東部で26日、リビア暫定政府となるシンニ首相の乗車している車が銃撃されたことも伝わっております。シンニ首相は無事でした。リビアは現在、2つの政府が併存する状態にあります。首都トリポリで政権樹立を宣言した政府とは別に、シンニ首相率いる暫定政権が東部都市のバイダで政権樹立を宣言しております。両政府は、度々戦闘を行っております。また、反政府派武装組織と政府軍との戦闘も続いております。リビアでは、24日にもリビア国営石油会社がチャーターした石油タンカーが爆撃を受けており、地政学的リスクの上昇が警戒されております。

原油市場

 NY原油は、3月18日の安値(42.03ドル)から5月6日の高値(62.58ドル)まで20ドルほど上昇しました。そして、ユーロドルは、3月13日の1ドル=1.0462ユーロから5月7日の1ドル=1.1393ユーロまで上昇しており、3月からのNY原油とユーロドルの上昇期が一致しております。NY原油はドル建て銘柄ですから、ドル安によるドル建て価格の上昇にNY原油が反応します。

ユーロドルが今月18日から下落を続けており、その間にNY原油が2ドルほど下落しました。今月18日からのドル高進行に対してNY原油の下落幅が限定的となった要因は、「中東の地政学的リスクの上昇&米国での供給過剰の改善傾向」などが挙げられます。今後は、今月18日からのドル高圧力がNY原油市場をどこまで圧迫し続けるのか注目されるところでしょうか。

今月18日からのドル高基調にNY原油が圧迫されているものの、昨日からドル円が大幅上昇となり、円安基調が鮮明になってきました。今後の円安による東京バージガソリンの国内換算価格の上昇も注目されるところでしょうか。

NY原油は、3月中旬から5月上旬にかけて20ドルほど上昇したものの、60ドルを超えてからの上昇力があまり感じられません。今月18日からドル高基調となっており、しばらくNY原油の調整安局面を見極めるところに来ているのかもしれません。現在のNY原油は、5月6日の高値から4ドルほどしか下落していませんが、あと3ドルほど下落すれば、「3月中旬からの上げ幅の3分の1押し」となることから、東京バージガソリンの買い場探しとしては、「NY原油の3分の1押し」を狙うことも一考かもしれません。


NY原油の日足
NY原油の日足

ユーロドルの日足
ユーロドルの日足

東京バージガソリンの日足
東京バージガソリンの日足

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ドル円分析パート2

 テクニカルでは、上値抵抗線を突破すると、それまでの上値抵抗線が一転して下値抵抗線に転換する傾向もあります。ドル円は、昨年12月8日の高値(1ドル=121.83円)と3月10日の高値(1ドル=122.005円)が上値抵抗線とされてきました。しかし、昨日のドル円が1ドル=123.3円まで上昇したことにより、それまでの上値抵抗線とされてきた水準が下値抵抗線に転換したと考えるべきかもしれません。それにより、現在のドル円が1ドル=123.1円付近で推移していることから、「ドル円の下値は浅い」と判断するべきではないでしょうか。


ドル円の日足
ドル円の日足

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ドル円分析

 2012年12月26日から第2次安倍政権が発足し、「アベノミクス」と呼ばれる政策により、低迷していたドル円が長期上昇トレンドに突入しました。ドル円の月足チャートを添付しております。これまでのドル円の上昇トレンドは、上昇期と半年間ほどの保合い期間を繰り返してきたことに注目でしょう。

第2次安倍政権発足後のドル円の値動きは、2012年11月の1ドル=80円付近から25円ほど円安に進み、その後、半年間ほど三角保合い→2013年11月頃から10円ほど円安に進み、その後、半年間ほど保合い→2014年9月頃から20円ほど円安に進み、その後、半年間ほど保合いとなっており、昨日の大幅な円安進行により、再び円安基調が鮮明となってきました。

日米の金融政策の違いから、ドル円の上昇トレンドはしばらく進むと考えられます。しかし、一本調子の長期上昇トレンドを形成するには少し無理があるようです。2012年11月頃からのドル円が、「上昇→半年間ほど保合い」のパターンを繰り返しております。ドル円が昨年末までの4ヶ月間で20円もの上昇となる力強い上昇トレンドを形成しましたが、さすがに「4ヶ月間で20円ほどの円安進行」には調整機関も必要となったようです。そして、年明けより半年間ほど保合い期間を経過したことで、次の上昇トレンドに対するエネルギーが高まったということかもしれません。「保合い離れに付け」という相場格言もあり、ここにきて半年振りに示された新たなトレンドに注目ではないでしょうか。


ドル円の月足
ドル円の月足

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ゴム市場

 東京ゴムの昨日の日中取引は、2回目のサーキット・ブレーカーが発動し、年初来最大の上げ幅を記録しました。その後の夜間取引も更に上昇し、本日の日中取引も大幅高で取引が始まりました。昨日朝からの突然の暴騰により、売り方の踏み上げが加速しているようです。昨日の暴騰により、高値警戒を高めている投資家も多くなってきたのではないでしょうか。しかし、現在の産地価格や近年の大幅な円安進行を考慮すれば、高値警戒を感じなくなるのかもしれません。

 シンガポールゴムRSS3号の月足チャートを添付しております。チャートに記載している赤い横線は、150ドルラインです。テクニカル的には、2006年11月と2008年12月、2014年12月の安値で三尊底(トリプルボトム)を形成しております。2008年の安値が低く、2006年と2014年の安値が同水準であることから、かなり綺麗な三尊底の形といえます。上海ゴムの月足チャートでは、2014年12月の安値から僅かにしか上昇しておらず、高値警戒を感じるほどの水準でもないようです。しかし、東京ゴムでは、高値警戒感を感じる投資家も増えてきたようです。産地価格と東京ゴムとの値ごろ感の違いは、大幅な円安進行が原因となっているようです。今のドル円(1ドル=123円付近)が、昨年秋の1ドル=100円付近まで戻ると、東京ゴム(現在の先限が232円付近)は、232円÷123円×100円=約188円換算となります。東京ゴムが188円であれば、割安を感じる投資家も多いことでしょう。東京ゴムの6年ぶりの安値が昨年9月の173.8円ですから、ドル円が昨年9月から動かなければ、東京ゴムは、昨年秋に記録した6年ぶりの安値(173.8円)から15円ほどしか上昇していない計算となります。昨年秋からの大幅な円安進行を考慮すれば、東京ゴムの値ごろ感が違ってくることでしょう。

東京ゴムや上海ゴムが今月上旬から下旬にかけてじり安基調を続けたものの、それでもシンガポールゴムRSS3号が180セントを割り込みませんでした。仮に180セントを円換算すれば、1.8ドル×123円(ドル円)=約221円換算となります。ちなみに現在の東京ゴム当月限は220円付近で推移しております。東京ゴム当月限が昨日から暴騰しましたが、それでも上海ゴムの今月安値まで達していない計算となることは注目でしょう。昨年秋からの大幅な円安進行を考慮して東京ゴムを分析すれば、産地価格の現状が見えてくるのではないでしょうか。


シンガポールゴムRSS3号の月足
シンガポールゴムの月足

ドル円の週足
ドル円の1週足

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みんコモコラムアワード2015
ColumnAward 2015特別賞

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