NYダウは、80ドル高の1万6919ドル。米住宅着工件数(7月)が、前月から15.7%増加したことを受けて株式市場が上昇。前日に発表されたNAHB住宅市場指数(8月)が7カ月ぶりの水準にまで上昇していた事もあり、米住宅市場の堅調さがマーケット全体をリスクオンの流れとさせた模様。良好な住宅指標を受けて、ドルは対ユーロで9か月ぶりの高値まで上昇。ドル円は、昨日15時半比40銭の円安。NYダウやS&P500が先月記録した最高値に接近。また、上海総合株価指数が3日連続で年初来高値を更新し、インド株(センシティブ指数)が2日連続で最高値を更新。更に、ユーロ圏株(ストック50)が今月8日から上昇基調を続けており、中国やインドなど新興国株の上昇に加え、経済成長率の鈍化が警戒されていたユーロ圏の株式市場も回復基調を示しており、株式市場を中心としてマーケット全体がリスクオンの流れとなっている模様。8:40時点での外電換算は、東京金2円高、東京白金15円安、東京ガソリンはブレント原油で360円高、NY原油で580円安、東京トウモロコシは150円高です。

 金市場は、対ユーロでのドル高により、ドルの代替銘柄としての金買いが後退して下落。また、7月の米消費者物価指数(CPI)が前月の0.3%から0.1%に低下してインフレ圧力が抑制されていることが示され、インフレヘッジの金買いも後退し、金相場の下落につながった模様。

 原油市場は、昨日15時半比でNY原油が1.24ドルほど下落した一方、ブレント原油は0.2ドルほど上昇。米CPIの伸び率の低下がWTI原油を失速させた模様。世界的な株式市場の上昇により、マーケット全体にリスクオンの流れが続いているものの、それでも下落を続ける原油市場の地合いの悪化が気になるところでしょうか。