東京ゴムの日中取引は5円70銭安で取引を終えました。上海ゴムは、午後も終始ストップ安となり、5%安(655元安、キロ=11円50銭安換算)で取引を終えました。これで上海ゴムは18日2%安、19日4.2%安、22日5%安となり、3営業日で11%ほど下落しました。一方、タイのRSS3号オファー価格は本日2セント安の1700セントとなり、3営業日で5セント(2.8%)の下落となりました。インドネシアのTSR20は3営業日で4.4%下落、マレーシアのTSR20は3営業日で3.2%の下落となりました。タイ輸出業者が提示する10~11月積み・FOBオファー(RSS3号)は3営業日で±0の値動きです。

タイ政府は先週末、共同組合や企業が農家から天然ゴムを購入するための融資額300億バーツ「約1000億円」を承認しました。その内訳は、天然ゴム農家からの現物購入に150億バーツ、天然ゴム現物の加工に150億バーツの融資枠が振り分けられます。農家からの買取りに対する融資枠が150億バーツ(約500億円換算)振り分けられたことにより、その融資枠で約30万トンの現物を買い上げることが出来ます。そうしたことにより、上海ゴムの先週18日からの暴落に対して産地現物価格が小幅下落に留まっているのかもしれません。また、プラユット首相兼天然ゴム政策委員会(NRPC)委員長は、ゴムの最低価格をキロ=50バーツに引き上げる約束をゴム農家と交わしたことで、ゴム農家の大規模デモが回避されたと述べております。タイのプラユット首相が先週16日に天然ゴム政策委員会(NRPC)の委員長に就任して以来、タイ政府が天然ゴムの価格てこ入れに積極的に動き出したように感じられます。上海ゴムが投機的に加熱しているような急落となっているものの、今後の産地現物市場の動向が注目されるところでしょうか。


東京ゴム日足
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上海ゴム1月限(取引中心限月)日足
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