昨日のNY金は上昇を続け、現在(9:30時点)での電子取引では、昨日15時半比18ドル高の1206ドルです。昨日のNY白金も大きく上昇し、現在の電子取引では、昨日15時半比43ドル高の1241ドルです。NY白金は、今月になって90ドルほど大きく下落していただけに、昨夜の反発も大きくなりました。昨日は、ドル指数が1年ぶりの大幅下落となったことを受けて、ドル建て銘柄であり、ドルの代替銘柄でもある金相場が大幅高となりました。ドル指数のファンドなど大口投資家の買いこし枚数が3週連続で約2年ぶりの水準にまで膨らんでいたことにより、米国企業決算発表シーズンを前にして利益確定の売りが加速した模様。特に先週末発表の米雇用統計が良好な内容となったことでドル買いが大きく加速したことから、米雇用統計を織り込んだことで達成感が出始めたのかもしれません。「知ったらしまい」とか「噂で買って、事実で売れ」という相場格言もあり、インパクトのある強材料で大きく買われた直後は、警戒が必要なのでしょう。

これまでのドル相場は、堅調な米国経済成長を買い材料としてきたが、今回の第3四半期決算発表でもこれまでのような良好な内容となるのかが注目されております。もし良好な内容となれば、更にドル高が進み、NY金やNY白金が再び下落する可能性もあります。しかし、第3四半期決算がこれまでのような良好な内容とならなければ、これまで大きく下落してきたNY金やNY白金が上昇トレンドを構築する可能性もあります。来週13~17日に重要な企業決算が多く発表され、今回の第3四半期決算発表の「前半の山場」となりそうです。そこでドル相場の行方を見定めることが、今後の貴金属市場にとって重要となるのかも知れません。


NY金の日足
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NY白金の日足
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ドルインデックスの日足(10月5日までのチャート)
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