NYダウの電子取引は、9月19日に1万7277ドル付近まで上昇したものの、その後下落を続け、19日の高値から1000ドルほど下落しております。テクニカル的には、8月8日の安値(1万6210ドル)付近まで下落したことで下値抵抗が高まることが予想されます。そして今週14日から週末にかけて多くの決算発表が予定されております。前回の第2四半期決算発表では、堅調な米国経済の成長が示される内容の決算発表となり、米国株を大きく押し上げる要因となりました。

昨日は、JPモルガン・チェース、ウエルズ・ファーゴ、シティーグループなど10社ほどの決算発表が行われました。JPモルガン・チェースの決算は黒字に転換したが、純利益はアナリスト予想を下回ったことから株価が0.29%安。シティーグループの決算は、アナリスト予想を上回る6.6%の増益となり、株価が3.15%高。ウェルズ・ファーゴは、純利益がアナリスト予想を上回ったものの、収益の柱である住宅ローン事業の減速が続いていることが嫌気されて株価が2.73%安でした。昨日のNYダウは小動きで推移し、5ドル安の1万6315ドルで取引を終えました。

16日は、デルタ空港、マテル、ゴールドマン・サックス・グループ、IBM、ブラックロック、ノーザン・トラスト、アメリカン・エキスプレスなど25社の決算発表が予定されております。17日は、ユナイテッド・ヘルス・グループ、フィリップ・モリス・グループ、モルガン・スタンレー、ハリバートンなど32社の決算発表が予定されており、今回の第3四半期を占う上で重要なポイントとなります。また、来週20日は、ハリバートンなど5社、21日はボーイングなど26社、22日はUSバンコープなど38社、23日はキャタピラーなど67社、24日はフォード・モーターなど75社の決算発表が予定されております。特に来週21~24日の4日間で計207社ほどの決算発表が予定されており、S&P500採用企業の4割ほどの決算発表が発表されることから、今回の第3四半期決算発表の山場となります。

最近のNYダウは、弱い世界経済成長が米国の経済成長の妨げとなることが懸念されて下落を続けております。これからはじまる決算発表ラッシュで、再び強い米国経済成長を示すほどの決算発表となるのかが注目されております。


NYダウの日足
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ユーロドルの日足
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