NY原油の電子取引は、今朝8時ごろに56.5ドル付近まで下落したが、現在は58.6ドル付近で推移しております。リビア情勢の悪化に原油市場が反応している模様。

 リビアの暁部隊と呼ばれる反政府勢力がシドラ港とラアス・ラーヌーフ港の2つの石油関係の港制圧のために向かっていたことから、リビア軍がそれらに空爆を実施した模様。リビア政府は、「反政府勢力への攻撃は、彼らのテロ活動の資金調達のための石油資源奪取である」と表明しております。リビア軍は、シルトとザッワラの反政府勢力への攻撃も行った模様。暁部隊と呼ばれる反政府勢力は、5つの石油港を含む石油地帯の制圧を目指しているとも伝えられており、再びリビア情勢が緊張してきた模様。リビア政府と反政府勢力との戦闘が激化してきたことにより、リビアからの石油輸出低下が懸念されるところかもしれません。

 最近の原油市場は、度重なる石油需要見通しの下方修正や多くのOPEC高官発言などにより大幅下落を続けてきたが、久々に強材料が出現してきたことにより、急反発に警戒するところかもしれません。特にブレント原油は、この半年間で117ドル付近から60ドル付近まで57ドルほど大幅下落してきただけに、急反発への警戒が必要ではないでしょうか。


ブレント原油の週足
ブレント原油の週足

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