昨夜のNYダウは、終始上昇を続け、421ドル高の1万7778ドルで取引を終えました。FOMC声明やイエレンFRB議長会見にて、ロシアの金融危機や原油暴落による米国経済への影響が軽微であることが示されたことが米国株を上昇させた模様。特に注目は、NY原油が昨日21時半頃からの4時間半で4.5ドルほど急落する中でもNYダウが上昇を続けたことかもしれません。S&P500は、2日間で4.5%の上昇となり、2011年11月以来最大の上げ幅となりました。ユーロドルやドル円は、比較的小動きで推移。

 NY原油の電子取引は、昨日18時ごろから2.3ドルほど急伸し、19時半頃に59ドル付近まで上昇しました。しかし、サウジアラビア石油相発言により下落に転じ、今朝4時ごろに54.3ドル付近まで下落し、現在は55.3ドル付近で推移。サウジアラビアのヌアイミ石油相は、「自国とOPECが原油の減産によって市場シェアを断念することは不可能でないにせよ、難しいだろう。原油市場は一時的な不安定状態に見舞われている。このような状況で、サウジあるいはOPECが自らの市場シェア縮小と他国のシェア拡大を招きかねない行動を取ることは不可能でないにせよ、難しい」と述べたことが引き金となり、原油市場が大きく崩れました。

 NY金の電子取引は、昨日18時半頃から15ドルほど急伸し、19時ごろに1214ドル付近まで上昇しました。しかし、その後の原油価格の急落に追随し、1192ドル付近まで急落しました。金相場は、「リスクヘッジとしての金」や「インフレヘッジとしての金」や「ドルの代替銘柄としての金」という特性があるものの、最近の金相場は、原油価格の暴落を受けて「インフレヘッジとしての金」が注目され、NY原油急伸でNY金が上昇し、NY原油急落でNY金も急落する傾向があるようです。



東京ガソリンの15分足
ガソリン金の15分足

東京金の15分足
東京金の15分足

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