世界最大の白金鉱山会社である南アフリカのアングロ・プラチナ社の株価が先週末に4%安となりました。同社CEOは先週末、昨年の5ヶ月間に及ぶストライキの影響により、2014年の収益が40~55%減少、それにより一株利益が250~335セントとなる見通しが発表されました。また、昨年のストライキの影響で53.2万オンスの生産障害が生じたことから、株主への利益確保のために、昨年ストライキが発生した南ア・ルステンバーグ地区の白金鉱山を売却する必要があることも述べておりました。同社の正式な決算発表や営業計画の発表は、2月9日に行う予定です。

先週末の南アフリカのロンミン社の株価も3.4%安と急落しております。 世界第3位の白金生産を誇るロンミン社のCEOが先週22日の世界フォーラム(ダボス会議)でのインタビューにて、「昨年の5ヶ月間に及んだストライキと白金価格の低迷により、人員削減が避けられないかもしれない」と述べております。また同CEOは、ストライキの影響によるコスト削減計画の必要性も述べております。同社の1月29日に予定されている年次総会が注目されるところでしょうか。