昨夜のNY原油が大幅安となったものの、ブレント原油が小幅安に留まったことが目立ちました。昨日15時半比でNY原油の電子取引が2ドル安、ブレント原油が1ドル安付近で推移しており、ドル円が45銭ほど円安に進みました。これにより両原油市場間の価格差が約11.7ドルとなり、今月に入って7ドルほど拡大しました。短期間でここまで両原油市場間の価格差が拡大すると、チャートの動きもかなり違っております。そして、9:05時点の東京バージガソリン(東京ガソリンが改名)が260円安付近で推移しており、昨夜のNY原油の大幅安を無視するかのような値動きとなっております。日本は、中東からの原油輸入に依存しており、中東産原油の値動きに近いとされるブレント原油の値動きに東京バージガソリンが追随することは、ごく自然な流れではないでしょうか。2012年末に米クッシング在庫の増加が嫌気されて、ブレント原油とNY原油との価格差が20ドルほどにまで拡大したこともあり、4月頃まで拡大傾向が予想される全米原油在庫の動向を考えれば、両原油市場間の価格差が更に拡大傾向を続けると考える必要がありそうです。そして、東京バージガソリンにとって、NY原油よりブレント原油のチャートをより重視する必要性もありそうです。また、東京バージガソリンにとって、米国の在庫事情より中東の原油事情のニュースをより重視する必要性もありそうです。そうした意味では、今週発表された全米原油在庫より、サウジアラビア石油相発言がこれまでの弱気な見方を示唆する発言から、今週になって強気な見方を示唆する発言に変化したことを重視すべきかもしれません。

国際エネルギー機関(IEA)のエコノミストは昨夜、「原油価格の下落が需要拡大と供給抑制につながり、市場は今後数カ月でバランスを取り戻す。低価格の結果、生産に下押し圧力がかかり、米国やロシア、ブラジルでの投資縮小が生産の伸びを抑制し、需給関係を元に戻すだろう。」と述べております。


ブレント原油の日足
ブレント原油

NY原油の日足
NY原油

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