CFTCより先週末に発表された建玉明細で最も目立ったのが「NY原油市場におけるファンドなど大口投資家の手仕舞い売り」かもしれません。それによると、3月24日終了週時点での大口投資家による買いこし枚数が前週比3万6601枚減の20万6887枚となり、1週間での買いこし枚数の減少が昨年5月以来の大幅減少を記録しました。しかし、皮肉なことにサウジアラビア主導のアラブ10カ国によるイエメン空爆が先週26日から実施され、それと共にNY原油も大きく上昇しました。相場では、底値圏で買い方の手仕舞い売りが最も大きくなる傾向があるようです。

 添付しているグラフでは、NY原油市場におけるファンドなど大口投資家の買いこし枚数が3月24日までの2週間で大幅な減少となったことが示されております。昨年10月頃から原油価格が急落を続けたものの、大口投資家による買いこし枚数が26~28万枚付近で推移し、なかなかファンドなど大口投資家の手仕舞い売りが進まない状況が続きました。しかし、添付しているグラフでは、3月10日以降からファンドの手仕舞い売りが加速していることが示されております。ファンドなど大口投資家の手仕舞い売りが昨年5月以来の大きさとなっただけに、原油市場も弱気一色のような雰囲気に包まれました。相場では、最も強く感じられるところが天井となる傾向もあるように、最も弱く感じられるところが「底値」ではないでしょうか。昨年10月から今年1月の原油急落でもまとまった大口投資家の手仕舞い売りが出なかったものの、今月になって10ヶ月ぶりの大きさの手仕舞い売りが発生したことから、ここが原油市場のターニングポイントとなる可能性もあります。


NY原油の建玉明細
NY原油CFTC

NY原油の週足
NY原油の週足

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