先週17日に発表された世界最大の油田サービス会社である米シュルンベルジュの1~3月期決算は、純利益が前年同期より40%ほど減少し、1万1000人の人員削減計画を発表しました。同社は1月にも9000人の人員削減計画を発表していたことから、合わせて2万人の人員削減計画となり、従業員の約15%が解雇されることになります。2014年10~12月期のNY原油の平均価格は72ドル程度ですが、今年の1~3月期の平均価格が47ドル付近まで低下していることから、米シュルンベルジュの決算発表では、昨年10~12月期決算発表より1~3月期決算発表の方がより大量の人員削減計画を発表することになったようです。先週17日の原油市場は、米シュルンベルジュから発表された人員や設備投資の大幅削減計画に反応して上昇しました。

年明けに発表された2014年10~12月期決算では、資源大手のハリバートンが最大6000人、シュルンベルジュが9000人、ベーカーヒューズが7000人、ウエザーフォード・インターナショナルが5000人の人員削減計画を発表しました。そして、ハリバートンの1~3月期決算発表が本日20日、ベーカーヒューズの1~3月期決算発表が明日21日に予定されております。そしてS&P500種採用企業の内、200社強の1~3月期決算が今週中に発表されます。多くの石油関連企業から人員や設備投資の大幅削減計画が発表されることが予想されるだけに、それを受けて原油市場が更に上昇する可能性もあります。


東京ガソリンの日足
東京ガソリンの日足

情報提供 : ()インベステック
※本画面に掲載されている情報の著作権は、インベステック及び各情報提供会社に帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、インベステック及び各情報提供会社は一切の責任を負いません。