29日に発表されたEIA週間石油在庫統計は、原油190万バレル増、ガソリン170万バレル増、ディスティレート10万バレル減となり、クッシング原油在庫が51万バレル減となりました。また、米製油所稼働率が0.1%上昇の91.3%となりました。クッシング原油在庫が21週ぶりに減少に転じたことを受けて29日のNY原油が一時59ドル33セントまで上昇しました。

 全米原油生産は、4月24日終了週に前週比で日量7万バレル増加したものの、3月20日の日量941万バレルをピークとして緩やかな減少傾向を続けております。また、米製油所稼働率も4月24終了週に前週比で0.1%の上昇に留まったものの、1月16日終了週の85.5%から上昇基調を続けております。全米原油生産が減少傾向を続け、石油製品の需要増加を受けて米製油所稼働率が上昇を続けていることから、米国の原油需給が改善方向に進んでいることが伺えます。

 全米原油在庫が年明けから大幅増加を続けてきましたが、ここに来て小幅増加に留まるようになってきたことから、「全米原油在庫が減少に転じるのは時間の問題」との見方もあるようです。また、在庫が備蓄限界の8割に達したとして全米原油在庫の増加よりクッシング原油在庫の増加がより注目されていたものの、ここにきてクッシング原油在庫が21週間ぶりの減少に転じました。全米原油生産が3月20日終了週から減少傾向を続けていることや米製油所稼働率が1月16日終了週から上昇基調を続けている影響がようやく出始めたようです。


全米原油生産と米製油所稼働率
全米原油生産と米製油所稼働率

全米原油在庫とクッシング原油在庫
全米原油在庫とクッシング原油在庫