4月30日

ゴム市場

 本日の上海ゴムの取引中心限月となる9月限は、1.5%高の1万4380元付近で推移しております。1月14日の安値(1万2050元)から4月28日の高値(1万4580元)まで約21%の上昇となり、強気相場入りとなりました。テクニカルでは、安値から20%以上の上昇を強気相場入りとされております。

 世界最大の生産国であるタイとインドネシアの天然ゴムの複数の大手運送業者は、安値の為にシンガポールゴム市場に天然ゴムを届けるディーラーとの契約の更新を行わないことを表明しております。また、スリトラン・アグロインダストリーなどアジアの大手ゴムメーカーは、シンガポールゴム取引所(SICOM)の指標価格付近での価格設定をやめ、大幅な値上げを行う計画を表明しました。そして、今年下半期からシンガポールゴム取引所の先物相場に大幅なプレミアムを乗せた価格を求めることも表明しております。スリトラン・アグロインダストリーの広報担当者は、「シンガポールゴム取引所の相場はもはやゴム生産の実際のコストを反映していない。」と述べ、シンガポールゴム取引所への受け渡しをやめるとも述べております。また、大手ゴムメーカーのハルシオン・アグリもアグロインダストリーと同様の方針をとることを表明しており、他のインドネシアの生産者も両者に足並みを揃えているそうです。

世界でもトップクラスの天然ゴム輸出業者であるハルシオン・アグリとスリトラン・アグロインダストリーが価格引き上げや出荷制御の方針を表明したことを受けて、上海ゴム市場が強気相場入りとなったようです。スリトラン・アグロインダストリーのディーラーは、「中国のタイヤメーカーの天然ゴム在庫は非常に低水準にあり、市場で天然ゴムの買い付けを奪い合っている」と指摘しております。中国の天然ゴム輸入量は、今年3月に前月比24%増加の22万444トンにまで増加しており、低調だった1~2月から急増しております。そして、4月に入っても輸入ペースが更に増加傾向を続けていることも伝えられております。強気相場入りした上海ゴム市場に追随して東京ゴム市場に対する強気継続も一考ではないでしょうか。