2012年12月26日から第2次安倍政権が発足し、「アベノミクス」と呼ばれる政策により、低迷していたドル円が長期上昇トレンドに突入しました。ドル円の月足チャートを添付しております。これまでのドル円の上昇トレンドは、上昇期と半年間ほどの保合い期間を繰り返してきたことに注目でしょう。

第2次安倍政権発足後のドル円の値動きは、2012年11月の1ドル=80円付近から25円ほど円安に進み、その後、半年間ほど三角保合い→2013年11月頃から10円ほど円安に進み、その後、半年間ほど保合い→2014年9月頃から20円ほど円安に進み、その後、半年間ほど保合いとなっており、昨日の大幅な円安進行により、再び円安基調が鮮明となってきました。

日米の金融政策の違いから、ドル円の上昇トレンドはしばらく進むと考えられます。しかし、一本調子の長期上昇トレンドを形成するには少し無理があるようです。2012年11月頃からのドル円が、「上昇→半年間ほど保合い」のパターンを繰り返しております。ドル円が昨年末までの4ヶ月間で20円もの上昇となる力強い上昇トレンドを形成しましたが、さすがに「4ヶ月間で20円ほどの円安進行」には調整機関も必要となったようです。そして、年明けより半年間ほど保合い期間を経過したことで、次の上昇トレンドに対するエネルギーが高まったということかもしれません。「保合い離れに付け」という相場格言もあり、ここにきて半年振りに示された新たなトレンドに注目ではないでしょうか。


ドル円の月足
ドル円の月足

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