NY原油は、3月18日の安値(42.03ドル)から5月6日の高値(62.58ドル)まで20ドルほど上昇しました。そして、ユーロドルは、3月13日の1ドル=1.0462ユーロから5月7日の1ドル=1.1393ユーロまで上昇しており、3月からのNY原油とユーロドルの上昇期が一致しております。NY原油はドル建て銘柄ですから、ドル安によるドル建て価格の上昇にNY原油が反応します。

ユーロドルが今月18日から下落を続けており、その間にNY原油が2ドルほど下落しました。今月18日からのドル高進行に対してNY原油の下落幅が限定的となった要因は、「中東の地政学的リスクの上昇&米国での供給過剰の改善傾向」などが挙げられます。今後は、今月18日からのドル高圧力がNY原油市場をどこまで圧迫し続けるのか注目されるところでしょうか。

今月18日からのドル高基調にNY原油が圧迫されているものの、昨日からドル円が大幅上昇となり、円安基調が鮮明になってきました。今後の円安による東京バージガソリンの国内換算価格の上昇も注目されるところでしょうか。

NY原油は、3月中旬から5月上旬にかけて20ドルほど上昇したものの、60ドルを超えてからの上昇力があまり感じられません。今月18日からドル高基調となっており、しばらくNY原油の調整安局面を見極めるところに来ているのかもしれません。現在のNY原油は、5月6日の高値から4ドルほどしか下落していませんが、あと3ドルほど下落すれば、「3月中旬からの上げ幅の3分の1押し」となることから、東京バージガソリンの買い場探しとしては、「NY原油の3分の1押し」を狙うことも一考かもしれません。


NY原油の日足
NY原油の日足

ユーロドルの日足
ユーロドルの日足

東京バージガソリンの日足
東京バージガソリンの日足

本画面に掲載されている情報の著作権は、インベステック及び各情報提供会社に帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、インベステック及び各情報提供会社は一切の責任を負いません。