ドル円は、11時ごろから60銭ほど円安に進んで一時1ドル=124円29銭を記録し、現在は125円10銭付近で推移。NY金やNY原油の電子取引は、今朝から比較的小動きで推移。上海ゴムは、先日の夜間取引の流れを引き継ぎ、3.3%高で前場の取引を終えました。13時30分時点では、東京金36円高、東京白金4円高、東京バージガソリン810円安、東京ゴム8円高となり、円安と上海ゴム急騰による東京ゴムの上げ幅が目立ちます。ドル円は、2007年の高値を僅かに上回り、2002年以来の高値水準となりました。

 上昇局面において逆張りで売り場を考えるのは、ボックス圏相場に徹しているトレンドに向いております。今週は、ドル円と東京ゴムの急騰が目立ちました。「大上放れ、大下放れは相場に付け」という相場格言もあり、大上放れとなったトレンドには、順張りで対応するべきかもしれません。

 タイの農業担当副大臣は本日、同国天然ゴムプランテーションを100万ライ(16万ヘクタール)減少させたことを発表しました。これは、タイ政府が年明けから進めていた価格テコ入れ政策の一環です。それにより2015年の同国天然ゴム生産が従来見通しの440万トンから390万トンに減少する見通しとなったことを発表しました。これまで、天然ゴムの供給過剰が何かと取り沙汰されておりましたが、タイがここまでのプランテーションの縮小を実施したとなると、世界の天然ゴム需給が供給不足に転じる可能性も高まってきました。