昨夜のNY原油は、20時ごろから1ドルほど下落し、24時ごろに56.52ドルまで下落しましたが、EIA週間石油在庫統計の発表を受けて上昇し、現在は58.3ドル付近まで上昇しております。NY原油は、3月18日の42.03ドルの安値から5月6日の62.58ドルの高値まで20.55ドル上昇していることから、その3分の1押しは、5月6日の高値から6.85ドル下落した55.73ドルとなる計算です。昨夜のNY原油は、その3分の1押しの水準まであと79セントにまで迫りました。EIA週間石油在庫統計がなければ、「3分の1押し完了」となっていたのかもしれません。

 昨夜のEIA週間石油在庫統計は、原油が90万バレル減予想に対して280万バレル減、ガソリンが40万バレル減予想に対して330万バレル減、ディスティレートが30万バレル減予想に対して110万バレル増、製油所稼働率が0.3%上昇予想に対して1.2%上昇の93.6%となり、クッシング原油在庫が43万バレル減でした。この発表では、原油とガソリンの在庫が予想以上の大幅減少となり、注目されたのが、製油所稼働率の大幅上昇とガソリン在庫の大幅減少でした。製油所稼働率が年初来最高を記録し、ガソリン在庫が年初来最低を記録しました。製油所稼働率は、原油暴落を受けて1月16日に85.5%まで低下しましたが、4月頃から上昇基調を鮮明としており、石油製品需要の好調さを示しております。そして、製油所稼働率の4月からの上昇により、原油からガソリンへの精製が大幅に進んだことにもかかわらず、それでもガソリン在庫が年初来最低を記録するほどガソリン需要が好調だったと受け止められたようです。ここまで堅調な需給を示されれば、NY原油の下値は限定的かもしれません。

全米ガソリン在庫
全米ガソリン在庫

米製油所稼働率
製油所稼働率