米国のとうもろこしは、主に米中西部の穀倉地帯で生産されます。穀倉地帯が広大であることから、北側と南側では、作付けや収穫時期に少し違いが生じます。

4月中旬~6月初旬=作付け作業

6月4日終了週での発芽が96%となり、大豊作となった昨年同週を2%上回りました。これにより豊作観測が広がり、シカゴコーンが6月15日に年初来安値となる346セントを記録。

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6月上旬~下旬=タッセリング(雄花から穂を出すこと)

発芽後4~5週間は植物としての成長段階で、根、茎、葉を成長させる。その後、タッセリングが始まります。

6月21日終了週の育成進度状況は、優良と良好の占める割合が71%となり、2週連続で計3%低下しました。5月下旬からの雨がちな天候が作柄を少し悪化させました。

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7月中旬~8月上旬=シルキング

タッセリング初期からさらに5~6週間後、とうもろこしの種実部の先端から細長い絹のような糸が出てくる。これをシルキングといいます。

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7月中旬~8月上旬=受粉

雄穂(タッセル)から放出された数百万個の花粉が、6~15メートル以内にあるめしべ(シルク)に付着して受粉する。この時期は適切な湿度が必要であり、摂氏38度以上の高温になると受粉障害が発生し、受粉率が低下する。

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8月中旬~下旬=ミルクステージ

受粉から2~3週間経過すると、穀粒がミルクのような状態になる。この時期に澱粉や蛋白を形成する。

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8月下旬~9月中旬=ドウステージ

ミルク状の中身が徐々に柔らかい固まりになってゆく過程です。この時期に早霜に襲われると次の生育段階に進まなくなり、ソフトコーンになってしまう。

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9月中旬~10月上旬=デントステージ

ドウステージから約3週間たつと実に窪みができる段階に入る。デントステージもドウステージ同様に固まっていく過程ですので、基本的には乾燥した天候が望ましい。この段階までくれば霜の被害は軽微です。

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10月上旬~11月上旬=成熟期

デントステージから約2週間でとうもろこしの成熟は完了します。ただし、成熟しても穀粒の中の水分はまだ高く20%以上です。

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10月中旬~11月中旬=収穫期

天候を見ながら収穫のタイミングを図ることになります。この時期の長雨がもっとも怖い。とうもろこしが倒れると大型のコンバインでは上手く収穫できない。また収穫する段階では水分が18%以下であることが望ましい。雨が続くと穀粒の乾燥も遅れることになり、水分が高いまま収穫すると高温の乾燥機にかけたり、保管中の品質の劣化が進むことになり、問題になりやすい。



以上が米とうもろこしの育成カレンダーです。現在は、発芽が終了した直後ですから、これからが天候相場本番となります。今後の天候次第で豊作にも不作にもなる可能性があります。春頃からエルニーニョ現象が活発化しており、年末に向けて勢力を強めるとされているだけに、今後の天候に注目でしょう。