上海ゴムは、昨日の夜間取引で3%安付近まで下落し、現在は5%安付近で推移。上海ゴムの急落を受けて本日の東京ゴムがサーキット・ブレーカーを交えて急落しました。

 先週末の上海総合株価指数が年初来高値から20%の下落となったことを受けて、中国株の弱気相場入りを警戒した中国人民銀行が27日に預金準備金比率の一部引き下げと政策金利の引き下げを同時に発表しました。それでも上海総合株価指数の下落が止まりませんでした。今回の中国株の下落の引き金となったのは、2週間ほど前に中国人民銀行が金融システムから若干の資金をひそかに吸収したことです。中国人民銀行の資金吸収の狙いが「過熱する株式市場を冷やすため」と受け止められ、中国株が下落に転じました。今回の中国人民銀行による異例とも言える利下げと預金準備金比率の同時引き下げは、「中国人民銀行がそれだけ追い込まれた」と受け止める投資家も多かったようです。

 中国の投機資金は、以前であれば不動産市場に向っておりました。しかし、中国不動産市場が低迷し、中国政府による株式規制緩和や経済に対する緩和政策により、投機資金が中国株に向うことになりました。しかし、上海総合株価指数が1年間で2.5倍にまで跳ね上がったことから、ここに来て中国人金銀行が、「株価上昇に対するブレーキを少し踏むと、株価が予想以上に急落した。」というところでしょうか。

 上海総合株価指数は、6月12日の5178ポイントから29日の3875ポイントまで25%も下落しており、弱気相場入りの定義とされる「高値から20%以上の下落」を大きく上回りました。3週間で株価が25%も下落するのは、「オーバースピード気味」といえます。現在の上海総株価指数が2%安付近で推移しており、昨日安値まで2%ほどに迫っております。東京ゴムは7.5円安付近で推移しております。中国株が弱気相場入りと騒がれたことで上海ゴム売りが加速しましたが、ここは中国株の「オーバースピード気味」の下落による反発に警戒するところでしょう。また、東京ゴムの反発に注目するところではないでしょうか。


東京ゴムの日足
東京ゴムの日足

シンガポールゴムRSS3号の日足
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