本日の東京トウモロコシの日中取引は、外電換算値の80円安に対して390円安まで下落して取引を終えました。今夜発表される四半期在庫や作付面積に対する警戒や、ゴールドマン・サックスなどによる穀物の上昇終了見通しに圧迫されて東京トウモロコシが外電換算値以上の下落となりました。

 大手金融機関のソシエテ・ジェネラルとゴールドマン・サックスは、「農作物の大半について、豊作により年内の相場は現時点の水準を下回る。供給が潤沢なため農産物価格の6月の予想外の上昇は終了する。」との見通しを発表しました。ゴールドマン・サックスからかなりインパクトのある見通しが発表されました。

ゴールドマン・サックスは、「豊作により」と指摘しており、豊作を前提とした価格見通しであることは注目でしょう。米穀倉地帯のとうもろこしは、発芽が一巡したばかりであり、大豆はまだ発芽が一巡していない時点で、今年の米農産物生産に対して「豊作」を前提にすることに無理があるように感じられます。しかも、本日早朝に米農務省から発表された育成進度報告では、6月28日終了週での大豆とトウモロコシにおける優と良の占める割合が前年同期を共に9%も下回っており、現時点の作柄で「豊作」を前提にすることに無理があります。そして、6月の穀物価格の上昇に対してゴールドマン・サックスが「農産物価格の6月の予想外の上昇」と表現していることも注目でしょう。6月の農産物価格を強気しておれば、「農産物価格の6月の予想外の上昇」と表現することもないはずです。ゴールドマン・サックスがブレント原油に対する見通しを今年2月に30ドルも一気に引き下げ、シティ・グループがWTI原油の20ドルまでの下落予想を発表し、両大手金融機関が最も弱気に傾いたところが原油価格の今年の安値となりました。相場は、誰にも先がわからないから面白いのです。