米農務省による作付面積と四半期在庫の発表を受けてシカゴのコーンや大豆、小麦が暴騰。シカゴコーンが30セント高となり、シカゴ大豆が55セント高となりました。現時点での東京トウモロコシの外電換算値は1380円高です。東京トウモロコシのサーキット・ブレーカーは1日2回までと定められていることから、1日の最大値幅は1500円幅となります。

 トウモロコシの6月1日時点での在庫が44億4700万ブッシェルとなり、アナリスト予想平均の45億5700万ブッシェルを大きく下回りました。作付面積が8890万エーカーとなり、アナリスト予想平均の8929万2000エーカーを大きく下回り、3月末に発表された作付け意向面積の8919万9000エーカーからも大きく下回りました。四半期在庫に関しては、低調な需給を反映し、在庫が増加するとの見方が多かったものの、価格低下を受けて需要が予想以上に増加していた模様。作付面積は、5月下旬から6月初旬の雨がちな天候により落ち込んだようです。

 穀物市場に対する売り方の主な弱気要因は、「高水準在庫と高水準な作付面積」とされてきただけに、売り方にとっては予想外の発表となり、パニック的な手仕舞いの買戻しが進んだ模様。特にシカゴコーンのファンドなど大口投資家によるポジションが数年ぶりに売り越しに転じていただけに、売り方ファンドのパニック的な手仕舞いの買戻しが加速したようです。シカゴコーンは、6月15日の年初来安値から19.7%の上昇となり、テクニカルでの強気相場入りとされる「安値から20%以上の上昇」が目前に迫っております。

シカゴコーンの日足
シカゴコーンの日足

シカゴ大豆の日足
シカゴ大豆の日足

シカゴ小麦の日足
シカゴ小麦の日足

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