先週24日のNYダウが寄り付き後数分間で1089ドル安まで下落し、1日の下げ幅として過去最大を記録しました。それと同時に、米国株と上場投資信託(ETF)の取引でサーキット・ブレーカーが1200以上も発生しました。そうしたフラッシュ・クラッシュ(瞬間暴落)を起こした米国市場の24日朝には、30分間ほど恐怖指数(シカゴVIX指数)が「計算不能」に陥るほどのパニック的な状態となりました。そしてフラッシュ・クラッシュ直後の「計算不能」が解消された時の恐怖指数が「前日比82%上昇の51ポイント」を記録しました。

シカゴVIX指数は、1993年から算出が始まりました比較的新しい経済指標の1つです。この指数は、S&P500を対象とするオプション取引のボラティリティを元に算出し、公表している指数であり、投資家心理を表す指数でもあることから、「恐怖指数」と呼ばれております。

恐怖指数の過去の高値は下記の通りです。

1997年10月 アジア通貨危機   38.20 ポイント

1998年8月ロシア通貨危機     45.74 ポイント

2001年9月 アメリカ同時多発テロ 43.74 ポイント

2002年7月 エンロン不正会計事件 45.08 ポイント

2003年3月 アメリカのイラク侵攻 34.69 ポイント

2008年10月 リーマン・ショック 89.51ポイント

恐怖指数が先週24日の米国市場で51ポイントを記録したことから、ダントツで過去最高となるリーマン・ショックの89.51ポイントを例外と考えれば、今回の51%が過去最高値となります。こうして先週24日の恐怖指数を振り返ると、先週24日の米国市場で投資家がいかにパニックを起こしていたかが伺えます。そして、NYダウは、先週24日の安値から1000ドルほど上昇したことから、「投資家が最も恐怖を感じた瞬間が底値」となったということなのでしょう。先週24日の米国市場で51ポイントまで急上昇した恐怖指数は、現時点で26.05ポイントまで低下していることから、投資家の恐怖度が大きく低下してきたことも伺えます。そうした投資家心理の変化と共に、マーケット全体がリスクオンの流れに進むのではないでしょうか。