ここに来て円相場に対して円高になるとの意見が増えてきたように感じられます。しかし、相場では、「最も強気な雰囲気となったところが天井」となり、「最も弱気な雰囲気となったところが底」となる傾向もあることを思い出す必要がありそうです。

 CFTCから先週末に発表されたIMM日本円におけるファンドなど大口投資家のポジションが3639枚の売り越しとなり、今年最低の売り越し枚数を記録しました。2012年12月に第2次安倍政権が発足し、安倍政権が掲げる「アベノミクス」と呼ばれる政策によりドル円が1ドル=78円付近から長期円安基調を開始し、今では1ドル=120円付近で推移しております。そうしたこの3年間の大きな円安基調において、IMM日本円のファンドポジションは絶えず「売り越しポジション」をキープし続けております。年初よりのファンドの売り越し枚数では、多い時は10~11万枚程度、少ない時は5000~6000枚程度で推移してきました。しかし、CFTCによる先週末の発表で「3639枚の売り越し枚数」となり、今年最低の売り越し枚数を記録しました。

 今年は、ファンドの売り越し枚数が10万枚を超えたのは2回あり、そのいずれもその後から力強い円高基調が発生しております。そして、ファンドの売り越し枚数が7000枚を割り込んだことは2回あり、そのいずれもその後から力強い円安基調が発生しました。結局、円安一杯に進んだ時にファンドの円売り枚数が最も増加し、円高一杯に進んだ時にファンドの円売り枚数が最も減少する傾向を年初から続けます。こうした傾向を考えると、これから力強い円安基調が始まる可能性に注目ではないでしょうか。

IMM日本円のファンドポジション