東京ゴムは、今朝90銭高で寄り付いたもの、その後上昇を続け、先ほどからサーキット・ブレーカーが発動しております。上海ゴムは4.2%高、上海亜鉛は4.3%高、上海アルミは4%高、上海鉛は3.6%高付近まで急騰しており、上海非鉄金属銘柄の多くがストップ高寸前まで上昇しております。また、上海非鉄金属銘柄の多くは、前場の引け際に上げ足を速めました。そして、上海ゴムは、ストップ高(6%高)まで上昇して前場の取引を終えました。

中国の非鉄金属の業界団体である中国有色金属工業会は、上海期貨交易所の非鉄金属市場において悪意のある空売りが行われているとして中国当局に調査を要求しました。このことは、8月下旬のチャイナショック後から何度か取り上げられた問題でもあります。米CFTCが11月16日に発表したデータによると、NY銅におけるファンドの売り越し枚数が前週比39%増となり、2014年1月以来の大きさで増加しました。RJOフューチャーズのストラテジストは、「銅市場はこれまで私が見てきた中で最悪の市場の一つだ。需要は現在のところ基本的にないに等しく、こうした状況は全て今夏に中国株が急落した時に始まった。」と述べております。資産運用会社であるコロンビア・スレッドニードル・インベストメンツの商品市場担当者は、「中国の株式取引が最初に制限されたとき、われわれは中国人投資家による銅の激しい売りを目撃した。それはリスクを売るはけ口だった。」と述べております。また、資源メジャーであるグレンコアのCEOは、「全く理屈に合わない。われわれは銅在庫と相場がこのような水準まで減少したのをみたことがない。こうした水準だと、通常は銅相場がはるかに大きく上昇するものだ。」と述べております。

中国当局が株式取引を制限し始めた7月初め以降、中国の株価指数先物の取引高が約97%減少しました。その反面、上海銅の取引高が2倍近くに増えました。こうしたことからも、中国株保有投資家のリスクヘッジの手段とされてきた中国株の株価指数先物へのヘッジ売りが規制強化により難しくなったことで、非鉄金属銘柄などが「中国株のヘッジ売りの対象」とされているようです。問題は、上海非鉄金属銘柄の多くが、チャイナショック後から出来高を増加させながら急落を続けたことです。普通の下落相場であれば、出来高や取組高の減少を伴って価格が下落を続けます。それにより、底値形成中は、出来高や取組高が極めて少ない人気離散な状況となり、再び人気が高まりだすまでかなりの時間を底値形成に費やすことも多いようです。一方、普通の上昇相場であれば、出来高と取組高の増加を伴って上昇を続け、天井圏で最も人気が過熱します。それにより、下落に転じるとそれまで膨らみ続けた人気の反動で急落することも多いようです。そうしたことから「天井3日、底値100日」という相場格言が生まれたのではないでしょうか。しかし、今回の非鉄金属銘柄の下落基調は、出来高と取組高の増加を伴って下落を続けており、投機人気の高まりと共に下落を続けていることになります。このような下落相場になると、「天井3日、底値100日」という相場格言と反対の現象が発生して連騰を伴う上昇基調に転じる可能性も高そうです。ここは、非鉄金属市場に対して投機人気の高まりと共に急落を続けた反動に備えるところではないでしょうか。そうした意味では、天然ゴム市場の連騰に備えるところかもしれません。

東京ゴムの5分足
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