NY原油の夜間取引は、中東の地政学的リスクの高まりを受けて今朝から1ドルほど上昇し、38ドル付近まで上昇。

 サウジアラビアは3日、イランの首都テヘランのサウジ大使館襲撃を受け、イランとの外交関係を断絶したことを発表。サウジのジュベイル外相は、在サウジのイランの全外交官や関係者に対し、48時間以内の国外退去を命じました。サウジアラビアは2日、国内で爆弾などによる攻撃に関与した47人の死刑を執行しましたが、イスラム教シーア派の有力指導者のニムル師が含まれており、イランなどのシーア派政権国家との対立が警戒されております。イランの最高指導者であるハメネイ師は、「サウジアラビアの政治家らが神の報復を受けるだろう」と非難しております。

 年明けからも温暖な天候が続く日本とは正反対に米国の冷え込みが目立ってきました。ウエザーニュースによるNYの最高気温は、12月24日は22℃もありましたが、本日の最高気温は-1℃の予報です。シカゴの最高気温は、12月24日は15℃もありましたが、本日の最高気温は-3℃の予報です。記録的な暖冬が続いていた米国では、年明けより冷え込みが厳しくなってきたようです。それに伴い暖房用燃料需要の増加が予想されるだけに、NY原油が底入れをした可能性もあります。

 NY原油は、12月23日から6営業日連続で37~38ドル付近で小動きを続けており、保合い上放れとなるのかが注目されております。目先の注目は、12月24日の高値(38.28ドル)を上回るかどうかでしょうか。一方、東京ガソリンは、12月22日から4万1000~4万2000円付近で小動きを続けていたものの、現在は4万2800円付近まで上昇しており、今朝から保合い上放れの様相を呈してきました。

NY原油の日足
NY原油の日足

東京ガソリンの日足
東京ガソリンの日足


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