メール情報会員の皆様に昨日配布したコメントの一部をご紹介します。

1月28日

原油市場パート4「来週に向けての注目点」

米国の大手シェールオイル企業3社は25日、市場予想を大幅に上回る設備投資の削減計画を発表しました。それによると今年の設備投資をヘスが40%、コンチネンタル・リソーシスが66%、ノーブル・エナジーが50%の削減をそれぞれ発表しました。この3社は、2年連続での設備投資の大幅削減となります。コンチネンタル・リソーシスのハムCEOは今週、「米シェールオイル企業が市場回復まで減産すれば、現在の原油過剰は年内に大幅に緩和される。米国の産油量は足元で減少しているが、多くの投資家が予期していたほど速いペースではない。しかし、そうした事態はもうすぐ終わる。残念ながら供給不足へと向かっている。今年後半には非常に懸念すべき事態になるだろう。」と述べており、原油価格が2016年末に60ドルまで上昇するという見通しを述べました。それでもコンチネンタル・リソーシスは、財政悪化により設備投資の大幅削減計画を発表するしかなかったのかもしれません。ホッジズ・キャピタル・マネジメントの石油企業アナリストは、「設備投資予算を60%削減すると、掘削する油田は40%減少し、石油生産量は大幅に減少することになる。」と述べております。

世界最大の資産運用会社であるブラックロックのフィンク会長は1月27日、「原油価格について、エネルギー関連企業が債務を履行するのに十分な水準でなく、400社もの企業が存続できない恐れがある。」と述べております。バーンスタイン・エナジーは、シェールオイル企業の今年の設備投資削減率を38%と予想しております。シェール油田の寿命は3年程度とされており、生産開始から1年半で生産当初の半分ほどに生産量が低下するといわれております。それに加えて今回の決算発表でシェールオイル企業の多くから設備投資や人員の大幅削減計画の発表が相次ぐことになれば、「米国の原油生産量は、時間経過と共に減少を続ける。」という見方が市場のコンセンサスとなるのかもしれません。。。。。。。。。。。。。この続きは、会員の皆様に限定してメールにてお送りしております。
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