ドル円は、日銀のマイナス金利の発表を受けて1ドル119円付近から一時121.4円付近まで円安に進んだものの、現在は120円付近で推移。

 CFTCより発表されたIMM日本円におけるファンドなど大口投資家のポジションは、第2次安倍政権が発足してアベノミクスと呼ばれる政策が開始されてから「売り越しポジション」が長らく続きました。しかし、年初からの原油と中国株の暴落を受けてリスクオフの流れが強まり、「リスクヘッジの円買い」が進んだことにより、IMM日本円におけるファンドポジションが1月5日時点で4103枚の買い越しへと変化しました。そして1月12日時点が2万5266枚の買い越し、19日時点が3万7653枚の買い越しとなりました。ファンドが数年ぶりに買い越しポジションに転じた矢先に「日銀によるマイナス金利の発表」となったことを受けて、買い越しに転じたファンドの多くが慌てて売り越しに転じる可能性もあります。それによりしばらく円安の流れが続くと考えるべきかもしれません。

日本円のファンドポジション