1月29日の日銀金融政策決定会合でマイナス金利が発表され、同日のドル円が1ドル=121円70銭付近まで円安に進みました。しかし、翌日からの9営業日でドル円が111円付近まで10円ほど円高に進みました。海外投資家の多くからは、日銀がマイナス金利を発表したことを受けて、「3年前から続く大規模量的緩和政策の選択肢がマイナス金利しかなくなったのか?」と受け止められて円買いが加速したようです。マイナス金利発表後からの強烈な円高進行を受けて、「3発目の黒田バズーカは不発に終わった。」という見方も増えました。また、IMM日本円におけるファンドポジションは、3年前のアベノミクスと称される経済政策の開始当時から一貫して「売り越しポジション」を続けましたが、今年の1月に買い越しに転じました。そうしたファンドポジションの変化は、ファンドの多くが「アベノミクスに対する不信感」を高めたためかもしれません。2月になると、複数の国内世論調査で、「アベノミクスに対する不支持」が50%に達したことも発表されました。今後の日本円や日本株の行方は、安倍政権から投入される経済対策の「次の一手」が握っているのかもしれません。

 日本政府は、2か月後の伊勢志摩サミットまでに新たな経済対策を投入する可能性が高そうです。一般会計総額が過去最大となる2016年度予算が参議院本会議で昨日可決し、成立しました。安倍政権は、この予算の成立を受けて新たな経済対策に向けて動き出すとみられております。特に5月26~27日の伊勢志摩サミットや夏場の参議院選挙を無事通過するためにも、ここでの安倍政権による経済対策の「次の一手」でアベノミクスに対する支持率を高める必要もあります。。。。。。。。。。。。この続きは、会員の皆様に限定してメールにてお送りしております。
無料メール情報会員の申し込みはココをクリックして申し込んでください。
無料メール情報会員の申し込み