昨夜のNYダウは、83ドル高の1万7716ドルとなり、年初来高値を更新しました。NYダウの3月の値動きは、これまで21営業日中19営業日で上昇しました。これで昨年11月上旬の高値まであと261ドルに迫りました。米国株に対する今後の注目は、4月1日の米雇用統計の発表や4月6日のFOMC議事録(3月15~16日開催分)の公開、4月11日のアルコア決算発表を皮切りに本格化する米国企業の2016年1~3月決算発表となりそうです。

米商務省が25日に発表した2015年10~12月期の米国企業による税引き後の総利益は、前年同期比15%減となりました。一方、調査会社のファクトセットが発表した2015年10~12月期のS&P500種指数構成企業の1株当たり利益は、前年同期比3.6%減でした。商務省の公表値は、中小企業を含む統計の為に大きく落ち込んだようです。

2015年10~12月期のNYダウは、1万7000~1万7900ドル付近で推移しておりました。しかし、2016年1~2月のNYダウは、1万5500ドル付近まで下落しました。それにより2016年1~3月期の米国企業の業績は、前期より悪化する見通しです。そうしたことを考えると、今回の2016年1~3月期決算の発表は、米国株に対するネガティブ・ファクターとなりそうです。

 年初から中国株が暴落し、世界的な株価急落を招きました。しかし、昨夜のNYダウは年初来高値を更新しております。2か月ほど前からの米国株の上昇に最も貢献したのが資源関連銘柄でした。昨年秋から株価暴落が何かと注目を集めた資源メジャーであるグレンコアの株価は、この2か月間で約2.2倍になりました。資源メジャーであるアングロ・アメリカの株価もこの2か月間で2.5倍になりました。今回の1~3月期決算でも資源関企業の更なる業績悪化が見込まれていることから、資源関連企業から設備投資や人員の大幅削減が実施され、それを受けて資源関連銘柄の上昇力が高まることも考えられます。


NYダウの日足
NYダウの日足

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