中国では21日、鉄や非鉄関連の商品先物銘柄の売買代金が約6060億元に達し、上海と深センの両株式市場の合計売買代金(約5420億元)を上回ったことが報告されております。上海期貨交易所最大の売買高を誇る上海螺子鋼は、4月21日の売買高が2300万枚付近まで増加し、2014年9月以来の高値を記録するとともに過去最高の売買高を記録しました。それにより、国内商品先物市場最大の売買高を誇る東京金の約2000倍の売買高を記録したことになります。米国商品先物市場最大の売買高を誇るNY原油の1日の売買高でも、多い時で80万枚程度です。そして、上海螺子鋼の3~4月の平均売買高は、2月の平均売買高の4倍ほどにまで急増しており、過熱感もかなり高まっているようです。本日の売買高は、上海螺子鋼で約1450万枚、上海アスファルトで約420万枚、上海ゴムで約100万枚、上海熱間圧延鋼板で約62万枚です。ちなみに、東京金の本日の売買高は約2万枚です。

 少し前までの上海期貨交易所最大の売買高を誇る銘柄は、上海ゴムと上海銅、上海亜鉛でした。しかし、今では、上海螺子鋼と上海アスファルト、上海ゴム、上海熱間圧延鋼板となっております。中国の商品先物市場の歴史はまだ十数年しか経過してないにもかかわらず、いつの間にか世界の商品先物市場で最大の売買高を誇る市場にまでに急成長を遂げました。そして、上海非鉄金属銘柄の3月からの売買高の急増も注目でしょう。ここまで急成長を遂げた上海非鉄金属銘柄の実態をどれだけの方が理解しているのでしょうか。

 上海非鉄金属銘柄の多くは、1月下旬ごろから上昇基調を始め、今月になって上げ足を加速させました。そして、上海非鉄金属銘柄の多くが4月20~21日付近で今年最大の売買高を記録し、翌22日頃から下落基調に転じております。「一葉落ちて、天下の秋を知る。」ということわざもあり、上海非鉄金属銘柄の多くが記録的な売買高を記録した直後から下落に転じていることにより、これまで3か月間も続いた資源財銘柄全体の上昇基調に対する調整安局面への警戒を高める必要もありそうです。それにより、上海ゴムや東京ゴムに対する調整安局面への警戒を高めることも一考ではないでしょうか。