昨夜のNYダウは、FOMC声明を好感して51ドル高の1万8041ドルで取引を終えました。FOMC声明の内容は、経済見通しに対する信頼感を表明しましたが、利上げは急がないとの姿勢も示すものでした。また、労働市場が一段と改善したことを指摘したことや、世界経済のリスクに関する文言の削除などが好感された模様。

NYダウは、2月11日の安値(1万5503ドル)から4月20日の高値(1万8167ドル)まで2か月間で2664ドルも上昇しました。NYダウは、9か月ぶりに1万8000ドル台に回復したものの、7営業日連続で1万8000ドル台の攻防戦を続けており、上値の重さも気になります。NYダウは、2014年12月から1万8000ドル付近が上値抵抗となっており、よほどのサプライズが無ければ1年5カ月も続く1万8000ドル付近の上値抵抗を突破することは難しそうです。

NYダウとNY原油は、年初から同じような値動きを続けてきました。NYダウは1月20日と2月11日に1万5500ドル付近まで下落して年初来安値を記録し、NY原油も1月20日と2月11日に26ドル付近まで下落して年初来安値を記録しました。そして、NYダウとNY原油は、ここにきて年初来高値水準付近で推移しております。NYダウが2014年12月から続く上値抵抗水準まで上昇したことを受けて、NYダウの上値抵抗の重さがNY原油に波及する可能性もあります。

シカゴVIX指数(恐怖指数)とは、シカゴ・オプション取引所の「ボラティリティ・インデックス」の略称であり、S&P500を対象とするオプション取引の値動きを元に算出され、投資家心理の変化を示すとされております。S&P500から算出される指数であることから、米国株の分析の判断材料としても多用されます。恐怖指数は、1月20日と2月11日に30ポイント付近まで上昇して今年の最高値を記録し、NYダウとNY原油も1月20日と2月11日に年初来安値水準まで下落しました。こうした連動性が示すように、NYダウやNY原油の値動きに投資家心理の変化が大きな影響を与えていることも伺えます。恐怖指数がここにきて13ポイント台まで低下し、年初来最低水準となっております。同指数の昨年の最低値(終値ベース)は11.95ポイントであり、12ポイントを割り込んだのは1日だけでした。同指数は、4月13日に13ポイント台にまで低下し、それから13ポイント台を続けており、下げ止まりの様相を呈してきたようです。それにより、米国株の上昇を中心としたリスクオンの流れは、そろそろ反転する可能性もあります。2月下旬からの米国株の上昇を中心としたリスクオンの流れに追随するように上昇を続けてきた東京原油や東京ゴムへの高値警戒も必要となりそうです。
Nダウの週足
NYダウの週足

NYダウの日足
NYダウの日足

恐怖指数
VIX2

本画面に掲載されている情報の著作権は、インターストラクチャー及び各情報提供会社に帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、インターストラクチャー及び各情報提供会社は一切の責任を負いません。