東京ゴムは、5月23日に一時153.5円まで下落したものの、5月30日18時時点で164.5円まで上昇し、この1週間で安値から11円幅ほど上昇しました。特に5月26日から上昇力が高まっており、26日の安値からでも10円幅ほど上昇しました。それにより、1か月ほど続いた東京ゴムの暴落相場に反転の兆しが高まってきました。このテクニカルの変化は注目でしょう。

 シンガポールゴムRSS3号は、今月中旬ごろから下げ足を速めたものの、5月23日から6営業日連続で横ばいとなり、下げ止まりの様相を呈しております。東京ゴムは、今回の暴落で2月からの上げ幅の9割ほどを吐き出すことになりました。一方、シンガポールゴムRSS3号は、1月からの上げ幅の5割程度しか吐き出しておりません。それにより、東京ゴムがシンガポールゴムRSS3号を大幅に下回ることになりました。

 本日のタイのオファー価格(船積み価格)は、155セントです。これを円換算すると、155セント×111.2円(ドル円)=約172.4円となります。これに輸入諸経費を1kg=5円で計算すると、輸入採算価格が約177.4円となる計算です。また、本日のタイの天然ゴム現物価格(ハジャイのRSS3号)58.5バーツを円換算すると、58.5バーツ×3.1121=約182円となり、これに輸入諸経費を1kg=8円で計算すれば、輸入採算価格が1kg=約190円となる計算です(タイの現物市場での買い付けと船積み状態での買い付けとでは、輸入諸経費が違ってきます)。東京ゴムに対してシンガポールゴムRSS3号の下げ渋りが目立ちます。そして、シンガポールゴムRSS3号よりタイの現物市場の下げ渋りが目立ちます。

 月初より中国の鉄関連銘柄の暴落に上海ゴムが巻き込まれ、そうした流れに東京ゴムも巻き込まれました。それでも産地現物市場の下げ幅が限定的となっており、「投機的な暴落となった上海ゴム&東京ゴム」と、「実需を反映して下げ渋る産地現物市場」との綱引きが注目される局面にきているようです。1日の出来高が多い時で2000万枚を超える上海鉄筋(上海螺子鋼)の暴落の影響は凄まじいものがありました。しかし、投機的な行き過ぎには、その反動にも警戒する必要があります。そして、「需給はすべてに優先する(需給はすべての材料に優先する)」という商品相場特有の相場格言もあり、上海ゴムや東京ゴムの暴落でも強い下げ渋りを示す産地現物市場の需給の引き締まりにも注目でしょう。
東京ゴムの日足
東京ゴムの日足2
シンガポールゴムRSS3号の日足
シンガポールゴムRSS3号の日足

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