石油メジャーであるロイヤル・ダッチ・シェルのエネルギー主席顧問は、「過去2年間の原油価格を圧迫している世界的な供給過剰は、2017年下半期まで解決しない可能性がある。リビアとナイジェリアから日量150万バレルの供給再開が見込まれることや、イランとイラクの産油量が不透明なため、石油業界の大方が期待する時期よりも需給再均等がずれ込む可能性がある。」と述べております。

ナイジェリアの反政府武装勢力のニジェールデルタ・アベンジャーズは29日、ブリハ大統領宛ての公開書簡で、「我々はニジェールデルタ地帯での敵対行為をやめた。政府によるナイジェリアのすべての再編成に対して忠実かつ前向きな態度を期待する。」との声明を行いました。ナイジェリアの原油生産は、昨年まで日量200~220万バレル程度で推移していたものの、反政府武装勢力による石油施設への度重なる攻撃を受けて今年の6月には日量145万バレル程度まで落ち込み、8月18日時点で日量156万バレルと伝えられております。今回のニジェールデルタ・アベンジャーズの停戦声明を受けて同国原油生産が昨年までの水準に回復する可能性が高まってきました。

リビアのカダフィー独裁政権が2011年に崩壊しました。カダフィー独裁政権の崩壊直前の同国原油生産は日量165万バレル程度でしたが、崩壊直後に日量10万バレルを割り込む場面もありました。その後、2012~2013年に日量140万バレル付近まで同国原油生産が回復しました。しかし、カダフィー独裁政権が崩壊したことにより、ISやその他の反政府勢力が台頭し、反政府勢力による同国主要石油施設への度重なる攻撃を受けて2014~2016年の同国原油生産が日量30~40万バレル程度まで落ち込んでおります。しかし、リビアの石油積み出し作業がここにきて回復基調を示し始めていることは注目でしょう。

NY原油は、2月中旬から6月上旬にかけて25ドル幅ほど上昇しました。カナダの大規模森林火災の影響を受けて同国原油生産が約30%落ち込み、それと同時期にナイジェリアの原油生産が約40%落ち込んだことを受けて両国合計で日量約210万バレルの落ち込みとなり、世界の原油需給が日量110万バレルほどの供給不足に転じた計算となりました。それを受けて5月のNY原油の上げ足が速まりました。しかし、カナダの大規模森林火災はすでに沈静化し、ここにきてナイジェリアの反政府武装勢力であるニジェールデルタ・アベンジャーズが政府との停戦を表明しました。そして、サウジアラビアやイラン、イラクの増産が続いております。特にサウジアラビアの原油生産は、3か月連続で過去最高を更新する勢いとなっております。

9月26~29日に開催される増産凍結協議に対して、。。。。。。。。。この続きは、会員の皆様に限定してメールにてお送りしております。
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NY原油の日足
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