上海ゴムが2.8%高付近まで急騰して2連騰となり、今月高値を更新しました。それにより東京ゴムも大幅高となりました。原油価格の急騰を受けて本日の上海期貨交易所銘柄が全面高となりました。本日の上海ゴムが9月22日に記録した今月高値を更新したことにより、東京ゴムも今月高値(170.9円)を上回る可能性が出てきました。

 2008年以来となるOPECの減産合意を受けて原油価格が急騰しており、11月のOPEC定例総会に向けて原油価格が上昇基調を続ける可能性が高まってきたように感じられます。原油価格が上昇すれば、原油から生成される合成ゴム価格も上昇します。合成ゴム価格が上昇すれば、天然ゴム価格の上昇する可能性は高まります。また、原油価格の上昇は、資源価格全体の上昇を招きます。

 ラニーニャ現象の発生に伴いフィリピン周辺の水温が上昇しており、東南アジア周辺での積乱雲の発生量が増えております。それにより、フィリピン周辺で発達した積乱雲が台風となって北上し、日本や台湾などに向かうケースが最近増えております。天然ゴムの主生国であるタイでは、北部と中部で洪水被害が拡大しており、天然ゴムの主生産地であるタイ南部にまで洪水被害が広がれば、天然ゴム価格が大きく反応する可能性もあります。タイ南部では、これから年末に向けて多雨期を迎えることから、「多雨期+ラニーニャ現象による洪水被害」に警戒が必要となりそうです。

 天然ゴム生産国連合(ANRPC)が昨日発表した統計では、1~9月のANRPC加盟国(ANRPC加盟国の天然ゴム生産は、世界生産の約9割を占めます)の天然ゴム生産量が前年同期と変わらずとなり、1~9月の天然ゴム消費が前年同期から3.5%増加したことを発表。近年稀に見る勢力の強いエルニーニョ現象の発生により、天然ゴム生産量が昨年春頃から今年の春頃にかけて低迷したことで天然ゴム生産量の増加基調が停滞しました。一方、天然ゴムの約9割が自動車などのタイヤに加工されることから、世界の自動車登録台数の安定した増加傾向に比例して天然ゴム消費量も安定した増加ペースを続けているようです。ラニーニャ現象により今後の天然ゴム生産に障害が生じれば、天然ゴム価格が大きく反応する可能性もあるだけに、今後の天然ゴム生産地の天候には注目でしょう。そして、11月のOPEC定例総会に向けて原油価格が上昇基調を続ける可能性もあるだけに、原油価格にも注目でしょう。