イランのザンギャネ石油相は、「OPECが石油生産を日量3250万~3300万バレルのレンジまで減らすことで合意した。OPECは日量70万バレル程度の減産を決定した。」と述べました。そして、「詳細の多くは今後詰める必要があり、OPECは11月末の次回会合まで各国の目標生産量を決めない方針だ。」と述べております。正式なOPEC生産枠と各国の目標生産量などは11月に開催されるOPEC定例総会で話し合われて減産が正式合意に至る見通しとなりました。OPECの現在の石油生産量は日量3324万バレル付近ですから、OPEC生産枠を日量3250~3300万バレルにすれば、日量24~74万バレル程度の減産となる計算です。

 OPECの生産枠は、5年ほど前から日量3000万バレル(12カ国合計)で据え置かれております。現在のOPEC石油生産(14カ国合計)は日量3324万バレル付近です。今年になってインドネシアとガボンの2カ国がOPECに加わり、OPEC加盟国が合計14カ国となりました。11月のOPEC定例総会では、OPEC加盟国14カ国合計の生産枠が発表される予定です。

 2008年にNY原油が一時147ドル付近まで上昇しましたが、リーマン・ショックを受けて2008年12月には一時32ドル付近まで暴落しました。それに対してOPECは、2008年12月に日量220万バレルの減産で合意しました。それによりNY原油が6か月間で40ドルほど上昇した経緯もあります。

 2006年にNY原油が60ドル付近まで下落しました。それを受けてOPECは、2006年10月に日量170万バレルの減産で合意しました。それによりNY原油が1年間で40ドルほど上昇し、2年間で110ドルほど上昇した経緯もあります。OPECは、。。。。。。。。。。。。この続きは、会員の皆様に限定してメールにてお送りしております
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NY原油の月足
NY原油の月足
OPEC生産枠推移