昨夜のシカゴ穀物市場では、シカゴコーンやシカゴ大豆、シカゴ小麦、シカゴ米が軒並み下落しました。これによりシカゴ穀物銘柄全体のテクニカルが、かなり弱気に傾きました。

 米農務省ブラジル駐在官の最新報告によると、2016~2017年のブラジル産大豆の生産高は、過去最高の1億100トンとなる見通しとなりました。米国産大豆が過去最高の豊作となり、ブラジル産大豆まで過去最高の豊作となれば、ブラジル産大豆の収穫期となる来年の春ごろに向けて、シカゴ大豆が下落基調を続ける可能性もあります。また、ブラジル産大豆が過去最高の豊作見通しとなると、ブラジル産大豆と同じ穀倉地帯で生産されるブラジル産トウモロコシも、過去最高の豊作となる可能性があります。南米は、世界最大の大豆生産高を誇ります。また、南米のトウモロコシ生産高は、米国を下回るものの、南米のトウモロコシ輸出量は世界最大を誇ります。

 CMEグループと米パーデュー大学が、昨夜発表した米農産生産者の景況感指数(2015年10月~2016年3月を100ポイントとして計算)は92ポイントとなり、前月から9ポイント低下しました。トウモロコシの来年夏にかけての価格見通しは、4ドル以上が34%、3ドル以下が27%となりました。また、大豆の来年夏にかけての価格見通しは、10ドル以上が30%、8ドル以下が25%となりました。米農産生産者の景況感指数が、前月から9ポイントも低下しており、来年夏にかけての価格見通しも、トウモロコシと大豆が共に悪化しました。

 米農務省の発表では、トウモロコシの収穫率が75%、大豆の収穫率が87%に達しました。それにより、サイロ(穀物の貯蔵庫)不足も騒がれるようになってきました。米国のトウモロコシや大豆、小麦、米などは、3年連続の豊作となりました。しかも、今年の米国のトウモロコシと大豆の生産は過去最高に達する見通しです。それにより、米国では、サイロ不足が問題視されるようになっており、穀物エレベータの中には、収穫完了前からサイロが満杯だとして、受け渡し時間を制限する動きも出始めております。また、買い手が先物価格に上乗せするプレミアム(割増金)が、7年ぶりの低水準に落ち込んでいるとの報告もあるようです。

 ここにきて、米農産生産者のシトウモロコシや大豆に対する価格見通しが急速に悪化していることを受け、これからシカゴコーンやシカゴ大豆に対する米農産生産者からのつなぎ売りが増加し、ハーベスト・プレッシャーが強まることも考えられます。また、米国産トウモロコシや米国産大豆の収穫作業が終盤となり、サイロ不足を背景とした農家の売り急ぎによるハーベスト・プレッシャーの高まりも考えられます。ハーベスト・プレッシャーの高まりを背景として、穀物市場への弱気な見方を継続することも一考かもしれません。

の高まりを背景として、穀物市場への弱気な見方を継続することも一考かもしれません。

シカゴコーンの日足
シカゴコーン
シカゴ小麦の日足
シカゴ小麦
シカゴ米の日足
シカゴ米
シカゴ大豆の日足
シカゴ大豆

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