昨夜のNY白金は、南アランド高を受けて大きく上昇しました。ドル・南アランドは、1ドル=13.29ランド付近まで下落し、2カ月半ぶりの水準まで南アランド高が進みました。WGCのデータによるドル建て金の生産コストは、2014年が1365ドル、2015年が1310ドルとなり、1年間で生産コストが55ドル下落しました。一方、ドル建て白金の生産コストは、2014年が1215ドル、2015年が932ドルとなり、1年間で283ドルも下落しまいた。この違いは、2015年の南アランドの大暴落による影響となります。

南アランド安が進むと、白金の生産コストは下落します。その反面、南アランド高が進むと、白金のコストは上昇します。現在のNY白金が生産コスト付近で推移していることにより、NY白金は、南アランドの値動きに過敏に反応することになります。
白金とランド
南アランド円の日足