東京ゴムの夜間取引は、寄り付き直後に15.1円高まで上昇しましたが、その1時間後に20.3円安まで急落し、この半年間の上昇トレンドで最大の陰線を形成することになりました。それにより東京ゴムのテクニカルが大きく悪化しました。現在は、12円安付近で推移しております。東京ゴムが高騰を続けた末に大陰線を形成したのですから、テクニカルを重視する傾向の強い海外ファンド勢にとっては、大きなシグナルとなったのかもしれません。世界の天然ゴム価格のベンチマーク的存在である上海ゴム市場の連休中に、東京ゴムが50円幅ほど急騰したのですから、東京ゴムは、本格的な調整局面を迎えるのかもしれません。

先週からの天然ゴム市場では、中国製のバス・トラック用タイヤの反ダンピング・相殺関税を課することが最終決定され、スリトラン・アグロインダストリーが年間30万トンの増産計画を発表し、タイ政府が9万8000トンの在庫放出を行い、資源価格の高騰を受けて中国の12月の工業部門企業利益が大幅減少したものの、それでも東京ゴムは、「ファンダメンタルズよりテクニカルを優先」という流れを続けてきました。スリトラン・アグロインダストリーの年内増産計画とタイ政府の在庫放出だけでも合計で39万8000トンになり、今回の天然ゴムの洪水被害とされる36万トンを上回っております。しかも、タイ南部は既に乾季に突入し、天然ゴムの増産期を迎えました。タイ南部の暑季入りは4月頃からであり、減産期はまだかなり先のことです。これからの東京ゴム市場は、こうしたファンダメンタルズを無視し続けることは出来ないのではないでしょうか。

東京ゴムの日足
東京ゴムの日足2

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