東京ゴムは、30円ほどの逆さやを形成しており、先限に対する割安感があります。しかも、この2週間で60円幅ほど急落したのですから、「大幅下落&大幅逆さや」により、先限への割安感がかなり高まっております。大幅逆さやを形成することで、現物市場がひっ迫しているという思惑も働きます。「逆さや売るべからず」という商品相場特有の相場格言もあります。しかし、シンガポールゴムや上海ゴムなどは順さやを形成しております。

 シンガポールゴムRSS3号は、3月限より8月限が2ドルほど高い順さやを形成しております。上海ゴムは、3月限より8月限が700元ほど高い順さやを形成しております。こうした背景を考えると、東京ゴムは、いずれ大幅逆さやが解消されるのも時間の問題と考えるべきかもしれません。世界の天然ゴムの需要がひっ迫しているのであれば、世界消費の約35%を占める中国市場で、上海ゴムが逆さやを形成するはずではないでしょうか。

 本日の東京ゴムの値動きを見ても、期近2本の限月の下げ幅が目立ち、「逆さや解消」への動きが始まっているようです。一方、大連鉄鋼石や大連コークスがマイナス転換寸前にまで軟化してきました。

 上海ゴムの3月限は、1万8420元付近で推移しております。これから高率関税を差し引いて1kgあたりの円換算にすると、(1万8420元-900元)÷1000kg×16.374円=約287円換算となります。これから過去10年間の平均的なチャイナ・プレミアムの25円幅を差し引くと、約262円換算となります。こうして計算すると、上海ゴム3月限に比べて東京ゴム3月限がいかに割高換算となっているかが伺えます。

 上海ゴムの8月限は、1万9120元付近で推移しております。これから高率関税を差し引いて1kgあたりの円換算にすると、(1万9120元-900元)÷1000kg×16.374円=約298円換算となります。これから過去10年間の平均的なチャイナ・プレミアムの25円幅を差し引くと、約273円換算となります。こうして計算すると、上海ゴム8月限に対して、東京ゴム8月限がほぼ適正水準にあることが伺えます。こうした計算からも、東京ゴムの大幅逆さやによる先限への割安感を持つことは、危険な事かもしれません。